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霜花 [冬景]





随分古い写真です。
この冬は写真を撮る為の時間を作って出掛けるということが出来ませんでした。
それでも通勤途中など普段の生活の中でに写真を撮り続けました。
それらの写真は私が求めるような写真ばかりではありませんでしたが、
それでも写真を撮る楽しみを感じることが出来ました。

しかし、三月に入り仕事が佳境に入ると写真を撮ることは出来ても、
それを記事に仕立てる時間が無くなりました。
そうこうしている内に三月十一日の東北大震災が発生しました。
直接被害などはなかったものの、
心的な影響も重なってブログの記事を作る事を停止していまいました。

三月下旬に仕事の山を越え少しゆとりが出来ました。
それは丁度去年の同じ時期に青春18きっぷで旅をした時期であり、
去年一回の記事で頓挫していた旅の記録記事を再開しようと思いました。
その旅で撮影した写真をいつか記事に仕立てたいという思いは持ち続けていたのですが、
記事を更新するならばせめて同じ季節に更新したいと思い、
それが三月の下旬だったのです。
けれども下書き記事には写真が並べてあるだけでほとんど文章は書いてありませんでした。
一年前の旅の記憶を掘り起し添える文章やコメントを整える作業は思ったより捗らず、
最後には一週間に一つの記事を作り上げるのがやっとという状況になってしまいました。
前回記事でようやくその旅の記事を得終えましたが、
「冬景」シリーズを再開する本記事が更新することが出来るようになったのは、
五月も三分の一が終わり、
既に立夏を過ぎた本日にまで及んでしまいました。

一冬続けた「冬景」シリーズ、
私感では貴重な記録となりましたので、
是非このシリーズを完結させたいと思います。
しばらくの間季節感の伴わない記事となりますが、
冬を思い出しながらご覧いただけると幸いです。




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二月二十二日(火) 撮影



季節を問わず通勤の時間には余裕を持って出掛けるよう心掛けています。
不測の事態で仕事に遅れを来さない為、
また、ゆとりを持って仕事に取り掛かる為と言えば格好が良いのですが、
通勤途中に写真を撮ろうという考えが多分にあります。
この日の朝は天気がよい分かなり冷え込み、
車の窓硝子に霜の花が咲いていました。
こうした日常の何気ない風景を写真に撮るには、
やはり時間に余裕がないと写真を撮ろうという気持ちになりません。
この冬にも雪や寒さに負けず、
早起きをして少しでも早く出掛ける小さな心掛けが、
撮影に繋いでくれた写真であると言えるかもしれません。











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鉄旅 [旅景]





「鉄道の旅」 番外編



青春18きっぷの旅 五日目



「鉄道の旅」シリーズ、
前回記事で終わる予定でしたが、
番外編としてもう一回だけ記事を綴ることにしました。


一年前の春先に初めて青春18きっぷの旅を購入しました。
前回記事の飯山線を巡る旅で期限切れとなり、
残念ながら五日目の旅に出掛けることは出来ませんでした。
しかし、
正式な旅という形ではなくとも切符としての権利を行使しようと、
平日の勤務のある日の早朝、
単純に限られた時間の中で、
行けるところまで行って帰って来る列車に乗りました。




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この日は最寄駅の高田駅ではなく春日山駅から乗車しました。
信越本線上り方面の始発電車は五時三十一分発、
無人の駅から乗車したので車内での改札となりました。












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〔02〕


東の空に太陽はまだ昇りませんが、
空が快晴であることは容易に窺い知ることができます。












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〔03〕


次第に空は明るさを増していきます。
その空の青さに雪を抱いた山の白い色が映えます。












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〔04〕


妙高山はこの地域に暮らす者にとって象徴の山であります。












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〔05〕


線路際に立つ森で時折その姿が見えなくなります、
森の切れ間、切れ間にその姿を見ようと車窓を一時も逃さず眺めます。
姿を消しては見せる、
そんな繰り返しをしている内に、
その姿は次第に車窓へと迫ってきます。












妙高06.JPG
〔06〕


新潟県最後の駅、妙高高原駅にて下車しました。
ここで降りないと出勤に間に合う下り電車に乗ることが出来ません。

信越線ではこの駅が一番妙高山に近く、
駅の跨線橋からその雄大な姿を眺めました。

小さな窓からの眺めなので、
電線が写りこむのは仕方がありません。












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〔07〕


下り列車に乗りました。
妙高高原駅で乗り換え往きに乗った春日山駅まで戻ります。












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〔08〕


大きな谷に架かる橋と妙高山。
この地点はいつも見逃さないようにと、
車窓に釘付けになります。












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〔09〕


次第に妙高山が列車から離れていきます。
そんな車窓を眺めている内に、
空はすっかり明るくなりました。


この日はこの後旅へと繋がりません。
勿論車窓を眺めながらのビールもありません。
列車を降りれば仕事に行かなければならないと思うと少々気が重く、
この空のように晴れ渡りません。
それでも朝にこれほど爽やかな車窓を眺め、
ただ列車に乗るだけでしたが、
今こうして写真を見ながら振り返ってみると、
それはそれで小さな旅であったように思うのでした。



    *



切符の期限が切れるこの日、
仕事があるにも関わらず始発列車に乗った理由は、
単純に切符を使わず失効することが勿体なかったから。
何とか一回分2300円分以上の乗車をしないと元を取ることが出来ないので、
旅をすることは出来なくても、
せめて列車に乗車しようという思い付きから奇策に及びました。

日中の仕事はしっかりとしながら、
朝と晩に分けて2300円分乗車しようという計画です。
朝のこの乗車ではまだ半分にも達しませんので、
夕方仕事上がりに快速列車を使い、
信越線下り方面の柏崎まで往復する計画を立てていましたが、
朝にあれほど晴れていた空が薄曇りに変わり、
海辺の夕陽でも眺めようという気持ちも消沈し、
仕事上がりに乗車する計画は実行しませんでした。
こうして初めて手にした青春18きっぷの旅も終わったのでした。












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鉄旅 [旅景]




「鉄道の旅」


青春18きっぷの旅 四日目 (その三)



飯山線、
北飯山駅、戸狩野沢温泉駅、津南駅と下車し、
春を満喫しながら、
そしてビールを満喫しながら旅をしてきました。

温泉に浸かった後の生ビールですっかり出来上がりましたので、
酔いを醒ますため再び信濃川は橋の上に立ちました。

春の陽射しをたっぷり浴びながら川風に吹かれます。
残雪残る山並みや川岸を背景に光り輝く川をしばらく眺めました。





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この景色目の前にして、
ただ、ただ、川面lの輝きを写真に撮ります。












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酔いが回って他へ行く気力がないのか、
それとも川面の輝きに心底奪われたのか、
それは旅人のみが知っています。












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〔15〕


何せローカル線ですから、
一本列車を逃しますと大変なことになります。
まだこの先にも楽しみを計画していたので、
気ままな旅のようで乗るべき列車だけはしっかりと決めていました。
少し時計を気にしながら駅に戻ります。
それでも途中気になる景色を切り取ります。












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〔16〕


川風で少し酔いを吹き飛ばしましたが、
写真を撮る気力が残っていませんでした。
この先進む飯山線の線路、
この線路を辿り越後川口へ向かいます。












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〔17〕


酔い疲れにも負けず、
津南から越後川口までしっかりと車窓を楽しみました。
信濃川が大蛇のようにのたうちまわるよに蛇行するここ越後川口、
その川を車窓から眺めたいという思いを実現させました。
越後川口まで運んでくれた飯山線の列車を記念撮影して別れを告げました。












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〔18〕


上越線のホームに立ち長岡へ行く列車を待ちます。
青春18きっぷの旅初日で東京から帰宅する旅では、
未乗車であった上越線を高崎から六日町まで乗りました。
実はこの上越線全線乗車を果たしたかったのですが、
時間に余裕がなく泣く泣く六日町からほくほく線に乗り換えていたので、
この日越後川口のホームに立ち、
その未乗車区間の六日町駅方面を眺めれば、
いつかこの越後川口と六日町間を乗ろうという思いが湧いてきます。
まだ乗車したことのない只見線を辿るときにでも、
その思いを実現させたいと計画しています。












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〔19〕


越後川口駅のホームにて、
この日一緒に旅をしてきた影を記念撮影。
この日最後の写真となりました。



    *



この後乗った上越線の列車は、
駅に停まる度列車は高校生を乗せ次第に車内が込み合い賑わっていきます。
私が座ったボックス席もすぐに満席となり、
酔人一人車内で肩身の狭い思いをしました。

長岡に五時前に到着、
この旅最後の途中下車駅長岡では駅前で少し早目の晩酌、
ちょっとビールに凝った店を知っていたので、
その店の開店を少し待ってその日最初の客となりました。
一人旅で時間に余裕もなく、
慌ただしくビールを二杯流し込みこの旅最後の列車に乗り込みます。
最後の列車はかつて特急列車として活躍した車両、
リクライニングの効くシートを備える快速列車に乗車。
古いものの快適なシートにもたれば、
眠気で塞がりそうな瞼の隙間から沈みゆく夕日を眺めますが、
心地よい揺れにすぐさま眠りに着き、
レールの継ぎ目を車輪が拾う音を子守唄にしながら眠り帰るのでした。



    *



この日の旅が、
私の人生の大きな節目において最後の旅となりました。
この度以来自由気ままな旅をすることがありません。
そうした意味でもこの日の旅は記念に残る感慨深い旅となりました。
今ではこうした気ままな旅に出かけることは許されませんが、
こうしてブログの記事にまとめることで旅をしたことの良い記念、
良い記録となりました。



一年前の鉄道旅に長いことお付き合いいただきありがとうございました。
旅としては深みなく、
添える写真もお粗末な記事ですから、
小気味よく記事を更新しようと思っていたのですが、
後半は週に一回の更新と速度も各駅停車並みとなってしまいました。
この後は一度冬の写真の残りを記事にしていきます。
何せ半年ほど写真を目的とした撮影をほとんどしていません。
ネタとなる写真が底をついた状態なので、
在庫を細々と記事として紡いでいきたいと思います。
そのような理由で季節外れの写真がしばらく続くと思われますが、
この後もお付き合いいただくようお願いいたします。












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