帰路 [旅景]
一月のとある日、
二駅先の町へ昼飯を食べに行きました。
雪の少ない冬で足元も良く、
天気も良かったので歩くことが楽しく感じる外出となりました。
目当ての店で、
当てにした昼飯を食み、
再び電車に乗って帰ります。
今回の記事はその帰り道で撮影した写真です。
どうでも良い写真を多数羅列していますので、
時間のある方はお付き合いください。
〔01〕
電車の最後方の車窓を眺めながら帰ります。
〔02〕
心地よい電車の揺れに身を任せます。
〔03〕
歳を取ってもこうした車窓を眺めるのは楽しいものです。
〔04〕
雪の白さ、明るさに車内の景色は真っ黒。
〔06〕
雪の少ない冬でした。
〔07〕
次の駅に停車しました。
〔08〕
車掌さんの働きを見つめていました。
〔09〕
運転手のいない運転台の速度計。
〔10〕
雪の上に真っ直ぐ伸びる線路。
〔11〕
直線からカーブへの変化点がどこなのかわかりません。
〔12〕
やはり線路のカーブは美しい。
〔13〕
親しみのある景色が見えてきました。
〔14〕
通勤路の陸橋を潜りました。
〔15〕
唐突に電車を降りての光景。
〔16〕
暖かな冬の一日。
〔17〕
眩しいほどの日差し。
〔18〕
現実の標識と鏡像の中の標識。
〔19〕
雪国の屋根上には梯子があります。
〔20〕
色々な物の重なりの美。
〔21〕
雪国の街並みに車が通ります。
〔22〕
ステンレス製梯子の輝きに心惹かれます。
〔23〕
光が差し込み影が出来ます。
〔24〕
上手に雪掻きをします。
〔25〕
町家で三間の間口は広い方です。
〔26〕
町家の玄関先に停められた車の輝き。
〔27〕
醤油、味噌を造る店の敷石を踏んで帰ります。
〔28〕
古いガラスに雪景色が映ります。
〔29〕
現代は雪掻きのスコップもアルミ製になり随分軽くなりました。
〔30〕
よく立ち寄る神社の境内で道草をします。
〔31〕
木立の枝葉越しに空を眺めます。
〔32〕
雲の存在が際立ちます。
〔33〕
光る雲を背景に黒い枝を落とします。
〔34〕
微妙な光の加減を楽しまします。
〔35〕
太陽の輝きも脇役たちの働きで引き立ちます。
〔36〕
画面から太陽を外すと途端に雰囲気が変わります。
〔37〕
光りの差し込まない社殿へと足を向けます。
〔38〕
神社の意匠。
〔39〕
雰囲気を堪能いたします。
〔40〕
神社の室礼。
〔41〕
意匠の輝き。
〔42〕
全ての意匠や道具の造作に意味があります。
〔43〕
判で押したように撮影します。
〔44〕
神垂を見つめていると時折風に揺れます。
〔45〕
光りの具合で同じ被写体も写りが変わります。
〔46〕
一陣の風が通り過ぎて行きました。
〔47〕
こちらの狛犬は威圧感を感じることはありません。
〔48〕
目の凄み、威圧感を感じる事がありません。
〔49〕
格子越しの神馬。
〔50〕
神馬の造形を眺めます。
〔51〕
神馬の造作に見入ります。
〔52〕
神社を後にして残り少ない帰路を歩きます。
〔53〕
雪の少ない屋根上のアンテナ。
〔54〕
天国への階段ならぬ梯子。
〔55〕
工場が稼働している日はここらら塗料が吐き出されます。
〔56〕
人体への影響とは関係なく切り撮ります。
〔57〕
この日最後の写真を撮って家路を急ぎます。
一月二十日(金) 撮影
五十七枚の写真にお付き合い頂きありがとうございました。
厳選して一つの記事に仕立ててればよいのでしょうが、
時間と気力がありません。
既に季節は暦の上では夏を迎えていますが、
私の写真はまだ一月の後半、
週に一度の更新を逃すと一向に先へと進みません。
それぞれの写真に付したコメントも、
投げやりで申し訳ありません。
松本 [旅景]
松本散策 その六
松本城を訪れた前後に、
松本の中心地にある観光場所を歩きました。
松本最後の記事は、
その時に撮った写真を羅列して閉じることにします。
〔01〕
この日、縄手通りではイベントが開催されていました。
そのイベントの象徴でもある物体が、
橋からぶら下がっていました。
これが何を意味しているのかわかりませんでしたが、
珍しい風景なので写真を撮りました。
〔02〕
川縁に立てば、
やはりその水面を写真に撮りたくなります。
〔03〕
どうという事はない川面ですが、
旅の記録写真にはこうした写真を挿むことで、
何かしら記憶を辿るときの役に立ちます。
〔04〕
その川への小さな落水。
そう言えば、
今回の松本では「水」に出会うことが多かったことを思い出します。
〔05〕
橋の上から川を眺める人。
その姿を私は下から見上げます。
〔06〕
名残惜しく、
橋の上から川を覗き込みます。
〔07〕
こうした草を、
水の輝きを背景にして写真を撮るのが好きです。
〔08〕
配色。
極私的な記録です。
〔09〕
五月の風に木々が揺れていました。
〔10〕
光る屋根。
昔こうした写真をたくさん撮ったことを思い出しながら撮りました。
〔11〕
露出を変えて何枚も撮りました。
〔12〕
デジカメに付随するモニタがあっても、
どのように写っているか良くわからないので、
とにかくたくさん撮りました。
〔13〕
どこに咲いていたの花なのか、
今では思い出すことができません。
〔14〕
またあの横町にやって来てしまいました。
この松本訪問で三度目です。
飽きもせずあの看板を撮りました。
〔15〕
早朝に散歩した道なども、
日中のあからさまな光の元では、
随分と印象が違って見えます。
〔16〕
五月の終わりに訪れた松本、
少々暑かったのですが、
そらは気持ちよく広がっていました。
〔17〕
松本の路上にて、
ガラスに映る我が姿。
どこへ行っても私が写っている記念写真は、
このような写真しか残っていません。
五月三十一日(日) 撮影
五月末に訪れた松本記事を、
六回に渡って綴ってきました。
私的な写真に一ヶ月以上お付き合い頂きありがとうございました。
松本 [旅景]
松本散策 その五
松本と言えば、
やはり「松本城」が定番の観光場所ということで、
既に何度も訪れている松本城ですが、
この日我々一行は松本城を目指して歩きました。
〔01〕
城へ至る緩やかな登り坂を歩いて行くと、
通りの向こう側に小さな松本城があります。
その存在は既に知っていて、
この小さな城を写真に撮る事をこの日楽しみにしていました。
さて、その小さな城に到着してカメラを構えていますと、
中から人が出てきまして、
私がカメラを向けていることに気が付くと、
なんと両手を上げて手を振ってくれるではありませんか。
なんだかうれしくなりまして、
そのお姿を写真に収めさせて頂きました。
こちらは松本城を模した建物で商い営んでおられます。
手を振って頂いた方は店主でいらっしゃるのでしょうか。
シャッターを押してその姿を写真に撮った後、
私は一礼をして本当の松本城へと歩みを進めました。
〔02〕
勝手知った道を松本城へと歩きます。
城郭内へと足を踏み入れると、
「国宝 松本城天守閣」という文字が彫られた堂々たる石が迎えてくれます。
〔03〕
観光ではありますが、
諸事情により天守閣へは上がりませんでした。
城内の写真を撮りたかったのですが、
この日は堀を挟んで遠目に城の写真を撮りました。
〔04〕
この日は同行者が居る為、
写真撮影に集中することができません。
同行者一行から遅れながら、
自分なりの写真を求めてシャッターを押していきます。
〔05〕
城を左へと眺めていきますと、
背景となる南東の空の雲が少し厚く、
写真には向かない空模様でした。
壁面の表情は押し殺し、
空の表情を残しながら写真を撮りました。
〔06〕
複雑な屋根の造り。
古の建築の技術の高さを感じます。
〔07〕
調子を整えて、
まとまりのある写真を撮ろうという意図があったのですが、
なかなかうまく行きません。
〔08〕
偶然に鳩が飛んできました。
もう少し城から離れていたなら良かったけれど、
実はシャッターを押したときには、
鳩の存在を知りませんでした。
〔09〕
この後急に空の雲が消え去り、
青空が広がりました。
鳩も空高く飛んでいます。
〔10〕
定番の観光風記念の一枚を最後に撮り、
松本城を後にします。
〔12〕
帰り際に振り返りもう一枚。
今度訪れたときには思うように写真を撮ることが出来るでしょうか。
〔13〕
更に、
帰り際にあの店の前でまた一枚、
今度は余裕をもって撮影させていただきました。
五月三十一日(日) 撮影
松本城を自分らしい写真で構成することが出来ませんでしたが、
一行七名の家族旅行ですから致し方ありません。
それでも本物の松本城の写真の最初と最後に、
小さな松本城を、
店主のお姿と一緒に撮影できたことは、
それなりにまとめ上げることが出来たと、
自己満足しております。
松本 [旅景]
松本散策 その四
〔01〕
翌日の朝、
松本の町を歩きました。
こうした散歩での撮影は、
最初に何を撮るか、
シャッターを押す被写体に出会うかどうか、
様々な条件が絡み合い、
その後の撮影に影響します。
松本で早朝散歩、
この日は「墨筆」の看板から撮影が始まりました。
〔02〕
この小さな神社は以前に撮影した所。
この日は気持ちが動かず、
この一枚を撮影して失礼しました。
〔03〕
ちょっと洒落た店のショーウィンドーに、
自分の姿をさり気なく映しました。
〔04〕
ここも訪れる度に撮影する場所。
横丁と言っても極短な通りに僅か数件の店があるだけ。
あるいても数十歩。
松本に立ち寄ったなら必ず歩く横丁です。
〔05〕
横町の入り口にある看板。
「ファミリーパブ」とはいったいどのような店なのか。
「ファミリー割烹」もよくわからない。
謎の多い場所だが、
その謎を解くには朝ではなく夜に来なければなりません。
〔06〕
素敵な敷石。
右、左と辿って歩けば、
足取りも軽やかになります。
〔07〕
普段はこうした写真を撮らないのだけれど、
何となく撮って見ました。
〔08〕
緩やかな登り坂の道。
古い外灯がこうした通りの景観の風情を醸し出しています。
外灯もLEDランプになりシェードも小さくなった昨今。
やがてこうした外灯のある景色も見ることが出来なくなるのでしょう。
〔09〕
この先の、
昨日歩いて気になった場所を目指し歩きます。
〔10〕
手入れのされていない、
朽ちかけている小さな御堂。
荒れているその建物を覆う蔦の色艶は、
建物とは正反対に生き生きとしています。
それはまるで、建物の生気を吸い取っているようでもあります。
〔11〕
朽ちたお堂の向かいにある寺院の山門に立つ石像の仁王像。
〔12〕
山門が無く、
覆いが無いので石造なのでしょうか。
仁王像は木造が一般的で、
その方が好みですが、
異質な像に興味を惹かれました。
〔13〕
対なのでもう一体。
〔14〕
寺院の小さな池の水面を覆う植物でしょうか。
異様な色合いに見入りました。
〔15〕
何だか上手く色が出ません。
〔16〕
たくさん撮りました。
けれども、
ここでは思うような写真を撮る事が出来ませんでした。
〔17〕
この日は薄い曇天で、
生憎光りの状態が良くなく、
私に取ってはあまり気乗りのしない撮影となっていましたが、
ようやく朝陽が差し込んできました。
〔18〕
朝陽が横から差し込み、
色々な物が光り輝き浮き立つ光景を撮影できるかと喜びましたが、
残念ながらこの後は期待したほどの強い光にはなりませんでした。
〔19〕
ホテルから随分遠くまで歩いて来ましたが、
心の赴くまま歩きました。
〔20〕
様々な物を見ながら歩き続けます。
撮影すべき光景に出合えず、
少々消沈しています。
〔21〕
ようやく昨日見付けた、
気になる水路のある辺りに辿り着きました。
きれいな水が水路を勢いよく流れていきます。
水の流れる町というものは良いものです。
僅かに聞こえる水の音が耳を心地よく届きます。
〔22〕
その水の流れを覗き込みます。
花びらが水路の縁にしがみ付く様に、
流されまいと溜まっていました。
〔23〕
水路は所々で道路を横断します。
そのようなヶ所では、
土管の中を通り抜けてきた水が、
ゴボゴボと音を立てて土管の先から吐き出されていました。
写真でその音を表現したかったのですが、
私が持ち合わせた技術ではそれは叶いませんでした。
〔24〕
海のない長野県にある「ふぐ」料理の店。
こうした興味のある看板や、
その店先には辿り着きますが、
その店に立ち寄ることはまずない、
それが朝の散歩です。
*
此処でホテルへ戻らなければならない時間になっていたことに気付き、
慌てて道を引き返します。
この後は急ぎ足での撮影となってしまいました。
それでも最短の道をたどるのではなく、
何かと出会いを期待して脇道に逸れながら歩きます。
〔25〕
取り扱う商品を書き並べた看板。
デザインされず、
絵や写真に頼らず、
日本の文字で書かれた看板、
こうした看板もやがて無くなってしまうのでしょう。
〔26〕
看板の漢字四文字。
看板の上に添えられた見たことのない文字をデザインしたマーク。
桁数の少ない電話番号。
店内に取り込んである暖簾。
朝早くから店先の戸は開いていますが、
当然まだ営業していないので、
気になる餅を買い求めることは出来ません。
これは朝の散歩での残念なところです。
〔27〕
露出を過度に切り詰めて。
〔28〕
このように平坦な朝の光が均一に行き渡っています。
〔29〕
素敵な額に彫り込んだ社名の文字。
此処も勝手知った場所で、
何度も歩いている場所。
これまで気に留める場所ではなかったのですが、
この日は注連縄と額に心を惹かれました。
五月三十一日(日) 撮影
松本での散歩の全様です。
写真としては好みの写真を撮ることが出来ませんでしたが、
宿泊先の土地では、
こうして早朝の町を歩き、
町が動き出す前の、
静かな町をそっと見て歩くことが好きです。
日中では出会うことの出来ない場面、
そこから感じ取る町の姿や気配、
宿泊するからこそ得ることの出来る楽しみであります。
松本 [旅景]
松本散策 その三
〔01〕
松本市美術館前の草間彌生の作品。
無意識にいつもより明るく撮っていたのは、
この日の光りの具合に自然に反応したのでしょうか。
〔02〕
とにかく空と光の具合が良くて、
このような平凡な風景も鮮やかに浮かび上がります。
〔03〕
歩いての移動途中、
美術館の駐車場に設えられた休憩所で休んでいる間も、
空を眺めていました。
〔04〕
空をずっと眺めていました。
空のどこを撮っても画になるような気がしました。
〔05〕
クラフトフェアの後、
松本中心地の観光地へ向かう道すがら見つけた水のある風景。
これまで何度も松本を訪れていましたが、
水が豊富であるという事は初めて知りました。
路地を歩きながら傍らの水の流れる音を聴いていました。
その音は少々暑いこの日の空気を、
少し和らげてくれる優しい音に聞こえました。
五月三十日(土) 撮影
松本を訪れてからすでに二ヶ月が過ぎようとしています。
松本シリーズの前に記事にしていた「越後妻有 大地の芸術祭」シリーズは、
三年前の芸術祭でしたが、
昨日の7月26日からいよいよ2015年の芸術祭が始まりました。
今年もすでに前売りチケットを購入していて、
ここしばらくは、
作品紹介のガイドブックを見ながら、
広範囲に展開される場所を示されたガイドマップで場所を確認し、
その地図に見たい作品の展示場所に印をしていく。
その印を線で辿りながら、
どこをどう見て回ろうかと考える。
こうした作業はこの芸術祭の特徴であり、
この作業が他では味わうことの出来ない何よりの楽しみであります。
今年は少し新たな趣向を取り入れて越後妻有の夏の大地を駆け巡りたいと思います。
*
さて、ここしばらく日曜日の更新がすっかり定着しているのですが、
日曜の朝に記事を仕上げる作業も定着しているため、
日曜日の朝に撮影に出掛けることが出来ません。
ブログ更新が義務だとは思っていませんし、
好きな写真を撮りに行く事を優先すれば良いとも思うのですが、
仕事に追われ少々写真を撮りに行く気持ちが湧いてきません。
私的な写真はしばらく休むことにしています。
*
平日、仕事のある日は朝4時から5時の間に起床していますが、
休日も同じ時間に起床しています。
休日だからといってゆっくり寝ていることはせず、
生活のリズムを一定に保ち、
出来るだけよい体調で仕事ができるよう心掛けています。
暑い夏を乗り切るためにも、
現在の仕事に着任したこの5月からそのように心掛けてします。
早起きをして早朝出勤する。
仕事場の窓を明け放ち、
仕事場と外の空気を一体させる。
この爽やかな空気の時間帯に仕事を始めることで体も気持ちも楽に仕事に着ける。
この時間帯は仕事も捗ります。
休日も同様に爽やかな空気を楽しむ。
特にこの夏の暑い時期にを快適に過ごすささやかな楽しみです。
今朝はこのささやかな楽しみに新たな試みを一つ。
薄目のハイボール片手の記事作成でした。
それ故、乱筆、乱文、誤字誤脱をお許しください。
松本 [旅景]
松本散策 その二
〔01〕
クラフトフェア会場で写真を撮りました。
〔02〕
被写体を探して空を見たり、
地面を見たり。
〔03〕
空を見上げていました。
見上げたくなるような空でした。
青い空が広がり、
遠くの山の上に白い雲が浮かんでいました。
〔04〕
風の姿は雲の形となって表れます。
〔05〕
薄く棚引く雲。
〔06〕
遠くにまた新しい雲が湧いています。
〔07〕
まるで何かを演じているようです。
〔08〕
夏を思わせる雲。
〔09〕
また新たな展開。
〔10〕
雲に影が出来ると、
一層立体的になります。
〔11〕
雲は画になります。
〔12〕
とても不思議な形の雲。
〔13〕
とても楽しい空模様でした。
五月三十日(土) 撮影
五月も終わりのこの日、
松本は夏を思わせるほどの暑さでした。
クラフトフェアでは、
私は娘の子守役となりましたので、
ほとんどクラフトを見ることが出来ませんでっした。
僅かに見ることが出来たのは、
子供向けに造られた木の玩具で、
触って遊ぶことを許されたものでした。
そのような事情で私はまったくクラフトを見ることが出来ず、
不満の残るクラフトフェアでしたが、
空の写真などを撮って楽しみました。
松本 [旅景]
松本散策 その一
〔01〕
廊下。
光り輝く巾木と、
床に映り込む腰壁の板。
〔02〕
天井板に映り込む窓の光。
〔03〕
静かなる光。
〔03〕
僅かな光に感応します。
〔04〕
自分流に光を加減します。
露出を変えて撮ると、
写真を選択するのに随分迷います。
〔03〕と〔04〕は結局決めきれず両方採用しました。
ご存知かと思いますが、
現実にはもっと明るい空間です。
五月三十日(土) 撮影
五月の終わりに松本へ行きました。
目的は松本市の「あがたの森公園」内で開かれるクラフトフェアへ行くためでした。
東京からやってくる妻の家族とクラフトフェア会場で待ち合わせをして、
早速クラフトフェアへ。
その前に、
クラフトフェア会場の入り口付近にある松本高等学校の構堂を訪れました。
現在は重要文化財となっている建物です。
落ち着いた雰囲気の建物に差し込む僅かな光に、
古い建物の意匠が浮かび上がり、
なかなか良い空間と光でした。
写真を撮りたくなる光景がそこにはありました。
しかし、
構堂でもクラフトフェアの展示を行っていたので、
廊下は多くの人が通り過ぎるため、
中々シャッターを押すタイミングを得ることができません。
かつ、娘と二人での行動でしたので、
建物に興味のない娘はじっとしていることがないので、
思うように被写体を探すことができません。
落ち着いて写真を撮る事が出来ず、
僅か数カットの写真を撮る事しか出来ず、
まとまりのない写真ですが、
松本シリーズの冒頭に持ってきました。
私にとっては、
ここ縣の森ではこうした古い建物などを撮影するのが、
一つの楽しみでしたから。
この後しばらく松本で撮影した写真を小出しに記事にしていきます。
旅先での私的で他愛ない写真ばかりですが、
またしばらくお付き合い下さい。
小旅 [旅景]
三月十四日、
北陸新幹線開通と同時に、
並行在来線の運命はどこも同じで、
新潟県で最初に鉄路が敷かれた信越本線の内、
直江津-妙高高原間も例外なく、
新幹線開業という華やかさの裏で、
第三セクターの「えちごトキめき鉄道」としてひっそりと開業しました。
北陸新幹線開業後、
まだあの新しい新幹線に乗る機会を得ていませんが、
第三セクターの列車には用事もないのに何度か乗りました。
微力ながらこの鉄道を利用し、
応援していきたいと考えています。
そのような思いとは全く関係なく、
四月一日に代休を得て、
小雨の降る中電車に乗り出掛けました。
これという目的はありませんでしたが、
雨の中、車を運転して出掛ける気力がなかったので、
ほどよい距離、
ほどよい時間、
電車に揺られることにしました。
〔01〕
最寄駅より一つ先の駅から新潟行の快速列車に乗りました。、
雨をの中、
列車は快調に走り、
直江津を出て柿崎に停車。
柿崎の手前から車窓に日本海が広がります。
新潟方面に列車で行くときには日本海側の席に座り、
海を眺めるのが好きなのですが、
この日は残念ながら海側の席に座ることが出来ませんでした。
したがって、海の写真を撮る事が出来ないので、
柿崎の駅標を撮りました。
そこにあった「うまさぎっしり新潟」、
昼には新潟のうまいものでも食べることにしようと思うのでした。
柿崎駅を出発する日本海を間近に広く広がります。
この路線では楽しみにしている区間ですが、
残念ながらこの日は山側の席、
通路を挟んだ反対側の席から海を眺めるだけでした。
海側のボックス席を独り占めしている反対側の乗客は、
海に目を向けることもなく眠り込んでします。
海に興味がないのであれば席を替わってほしいと、
心の中で呟きます。
雨模様の海原は、
私のこの複雑な心境とは裏腹に、
平坦に静まっていました。
〔02〕
一時間ほど走って長岡駅に到着しました。
ここ長岡駅の在来線線ホームは新幹線高架の下にあり、
かつ、ホームの片側は駅舎ビルが立ちはだかり、
いつ降り立ってもく暗く、
閉鎖的で好きになることの出来ないホームです。
途中海の写真を撮ることが出来ず、
その上、この日は雨と言うこともあり一層暗く感じてしまいました。
嘗ては古いながらも国鉄時代の特急車両を使っていた快速列車、
特急並の短時間で、
しかもリクライニングシートに腰掛けながら、
新潟を往復することができたのが、
足の速い列車の内4往復は特急となり特急券が必要となりました。
JR時代にはあった格安な切符もなくなり、
乗車券のみで特急並みの短時間で移動することが出来なくなり、
気楽に列車旅に出掛ける事ができなくなりました。
快速列車が辛うじて2往復が残ってくれたものの、
通勤型の車両となってしまいました。
存続した事は有難いのですが、
古い揺れの大きい通勤型車両のシートに、
長時間乗る体力と気力が、
何よりも心のゆとりが私には在りません。
〔03〕
普段乗る事のない乗り合いバスで大型のショッピングセンターへ向かいました。
同行人の買い物を済ませ駅前に戻りました。
長岡駅まで少し遅い昼食です。
新潟のうまいものを食べようと思ったのですが、
慣れぬ土地故、店の予備知識がなく、
結局新潟のうまいものとは関係なく、
何度か行ったことのあるビヤホールへ行きました。
ここは通年、昼も営業している店で、
ドイツやベルギーなどの舶来ビールを飲むことが出来ます。
昼から好きなビールを、
ソーセージやピザと共にたくさん飲みました。
〔04〕
小旅の一行に与えられた時間に余裕はなく、
慌ただしく昼食を済ませ、
長岡駅に戻りました。
その間に線橋から線路を眺めます。
薄い雨雲の下、
黒い地面に敷かれた線路の輝き。
雨の日ならでは光景が心に染み入ります。
そう言えば、
この一月にもこの駅に降り立ちました。
大失敗の処理の為に来た長岡、
苦い思い出となったその旅路、
その時はこの跨線橋にある立ち食い蕎麦屋で、
へぎ蕎麦を食べたことを思い出しました。
〔05〕
帰路に着き、車上の人になりました。
雨空は暗く沈み込んでいました。
〔06〕
小雨は降り続き、
窓ガラスを濡らし、
車窓に応じ流れていきます。
雨は嫌いではありません。
シートに体を委ね、
窓を流れる雨を眺めるのが好きです。
〔07〕
帰路は新しい特急に乗車しました。
特急券の負担は薄くなった財布に応えますが、
この日はとある時間までに帰る必要がありました。
〔08〕
私の席は5番の列でした。
前の席は4番の列。
その前の席の座った客が車内の迷惑となっていたので、
その行為を改めさせました。
良い大人が車中の迷惑に気付かないとは情けない。
〔09〕
新しい特急車両。
私にはこうした数字の意味がよくわかりませんし、
車両の特徴などもよくわかりません。
ただ、壁に塗料で書かれていない現代風の表記に興味を持ちました。
〔10〕
国鉄時代の古い車両には、
「ライナー券」を入れるポケットの車両が私の地域にも走っていました。
「ライナー券」とは無縁の田舎に住んでいるので、
そのポケットの存在理由が良くわかりませんでした。
ホルダーに切符を挟んで寝る勇気が私には在りません。
新しい特急列車のシートはやはり快適でした。
それは列車の速度が遅く感じられるほど、
普通列車よりも安定し、スムーズに走るので、
速度を感じることがないのでしょうか。
〔11〕
外気の気温が少し下がったのでしょうか。
乗客の吐息にガラスが曇ります。
直江津駅に到着。
慌ただしい小旅ももうすぐ終わりです。
〔12〕
更に雨が強くなってきました。
もう間もなく最寄りの駅に到着します。
四月一日(水) 撮影
すっかり日曜日のみの更新が定着してしまいました。
三ヶ月も下書きのまま放置していた記事に筆を入れました。
何ともまとまりのない、
どうでも良い私的な記事になってしまい、
想いを満たすことが出来ませんが、
写真に文章を埋め込むことが出来たので更新します。
私的な趣味の写真はここしばらく全く撮っていません。
四月、五月に撮影した写真はたくさんあるのですが、
まだ、整理していないので、
この後のブログ更新は、
日曜日の更新も危うい気がします。
散歩 [旅景]
「品川神社 富士塚」
〔01〕
「一合目」
品川神社の道階段途中を、
左手にコンモリとした岩山がありまして、
その気配が気になり左を見てみますと、
のような「登山道」という石があります。
その先には緩やかに登っていく坂と階段が見え、
「一合目」という石標が建っています。
〔02〕
「二合目」
僅か数歩歩けば「二合目」、
冷ややかなステンレス製の扉に守られた石像が出迎えてくれます。
〔03〕
「三合目」
草に埋もれた石標。
見落とすような事はないのですが、
道から少しだけ入り込んだ所にありました。
〔04〕
「四合目」
階段が少し急になった「四合目」、
立ち止まり文字を刻まれた石を眺める。
道の先を見上げても、
まだ頂上は見えず。
〔05〕
「五合目」
苦も無く半分。
頭上を覆う茂みも減り、
広がりのある空間になる。
〔06〕
「六合目」
「五合目」から道を右手後ろへと切り返し、
更に先を目指す。
階段は更に急になり、
いよいよ登山らしくなってくる。
〔07〕
「七合目」
小さな文字がたくさん刻まれた大きな石に出会う。
その石を見上げると空の広が広がり高所にいることを実感する。
〔08〕
「八合目」
此所で振り返り下を見下ろす。
登山道は日陰なので、
その景色の明るさが目に染みる。
〔09〕
「九合目」
もう一頑張り。
最後の曲がり角に「九合目」の石標。
〔10〕
「頂上」
本物の富士山を登る苦労とは比べものにはならない労力で頂上へ辿り着く。
けれども頂上に着く達成感を得て、
最後の写真を撮ろうと思うが、
すでに客がいて、
何やらビデオ撮影をしている。
撮影が終わるのをしばらく待つが、
一向に終わる気配がないばかりか、
他人への配慮もなく延々とやっている。
残念だが山頂の写真撮影は諦める。
〔11〕
江戸時代に此所に登った人達はどのような景色を見ていたのであろうか。
この方向には間近まで海が迫っていただろうか。
海とは反対の方向には富士山を見る事が出来たのであろうか。
撮影隊に憤慨しながら遠くの時代の景色を思い浮かべていました。
また私は今日、
思い付きの散歩途中にこの富士塚を気軽に登っているが、
江戸時代に本当の富士山に登ることが出来なかった人達が、
祈りや想いを遂げていた場所であることを思うと、
我が動機も軽薄ですから、
一枚の写真を撮る事が出来ないだけで、
他者を責めることはできません。
〔12〕
京浜急行の赤い電車を待って撮影し、
下山しました。
九月二十一日’(日) 撮影
品川神社を訪れるのは三度目となりました。
勿論、この富士塚に登るのも三度目です。
今回はブログ記事用に石標を撮りながら登りました。
山頂で最後の写真を撮る事が出来なかった事は、
締めがなく残念でしたが、
自分にとっても良い記念写真を撮る事ができたので満足しています。
散歩 [旅景]
〔01〕
前記事の「海運寺」のほぼ隣にある「品川寺」、
漢字でこう書いて「ほんせんじ」と読むが、
開山史でも読まない限りまず正しく読むことができません。
〔02〕
守護神「弁天堂」、
この小さな御堂、
凝った造りで好きな御堂です。
〔03〕
鉄製の窓枠に古いガラス。
滑らかではないそのガラスに写る光や景色は見ていて飽きることがありません。
〔04〕
この凝った窓の意匠が好きです。
そして、南に面さないこの窓から差し込む光に照らされ、
浮かび上がる壁面の様を眺めるのが好きです。
〔05〕
華美ではありませんが、
こうした造り、空間が好きです。、
〔06〕
御堂の裏手に回ると廃棄される人形ケースがありました。
その色合いに惹かれます。
〔07〕
なんてことの無い景色ですが、
このような景色を時々写しては満足しています。
*
時間を気にしつつ、
品川寺を後にして先を急ぎます。
スマホで地図を見て、
旧東海道から少し外れて歩いて見る事にしました。
〔08〕
辿り着いたのは「真了寺」、
旧東海道から少し入り込んだ所で思い掛けず
何せこの山門と呼ぶのかどうか分かりませんが、
この意匠に驚かされました。
〔09〕
驚きながらこの場面を写真に撮ろうと格闘しますが、
何をどう撮っても上手く納まらない。
此所では完全に私の負けでした。
〔10〕
後ろに引く事が出来ないので、
どうしても煽って撮るしかない。
光の具合も良くないので、
私の腕ではどうしようもありません。
〔11〕
古く、佇まいのある場所ではないのですが、
この現代的な寺院も一つの今の仏教の姿、
古い物も新しい物も含めて神社仏閣は好きです。
〔12〕
境内の中に入る事は憚られるのですが、
次回訪れたときにもう一度写真に撮りたい場所でした。
僅かながらアイディアはあります。
〔13〕
一つ品川寄りの新馬場駅を目指して歩きます。
ひしめいて立ち並ぶ住宅地のこのような場所に公衆電話がありました。
今の時代に使う人がいるのかどうか、
そして、何よりも目障りではないのかと、
要らぬ心配をするのでありました。
〔14〕
誘われるように寺院の境内へ入り込んでは、
色鮮やかな花などを眺めては歩きます。
〔15〕
そろそろ陽も傾き掛け、
寺院の塀に木々の影を落とします。
その影に寄り添い記念写真を一枚。
〔16〕
川に出て橋を渡ります。
流れの緩い水面に太陽の輝きが写ります。
光も少し鈍いので陰影が浅く、
思うような写真を撮る事が出来ないので先を急ぎます。
〔17〕
橋を渡ると神社がありました。
塀の格子に光が当たっていました。
光の具合が良くなって来たので、
少し写真を撮ろうかと思いましたが、
熱心に参拝している人がいたので写真を撮るのを控えました。
〔18〕
新馬場駅が近くなりました。
にぎやかな通り沿いの小さな寺の門前に咲く彼岸花、
今年撮影した唯一の彼岸花でした。
九月二十一日(日) 撮影
青物横丁から新馬場まで歩きました。
もう少し散歩は続きます。