SSブログ

鉄旅 [旅景]





「鉄道の旅」 番外編



青春18きっぷの旅 五日目



「鉄道の旅」シリーズ、
前回記事で終わる予定でしたが、
番外編としてもう一回だけ記事を綴ることにしました。


一年前の春先に初めて青春18きっぷの旅を購入しました。
前回記事の飯山線を巡る旅で期限切れとなり、
残念ながら五日目の旅に出掛けることは出来ませんでした。
しかし、
正式な旅という形ではなくとも切符としての権利を行使しようと、
平日の勤務のある日の早朝、
単純に限られた時間の中で、
行けるところまで行って帰って来る列車に乗りました。




妙高01.JPG
〔01〕


この日は最寄駅の高田駅ではなく春日山駅から乗車しました。
信越本線上り方面の始発電車は五時三十一分発、
無人の駅から乗車したので車内での改札となりました。












妙高02.JPG
〔02〕


東の空に太陽はまだ昇りませんが、
空が快晴であることは容易に窺い知ることができます。












妙高03.JPG
〔03〕


次第に空は明るさを増していきます。
その空の青さに雪を抱いた山の白い色が映えます。












妙高04.JPG
〔04〕


妙高山はこの地域に暮らす者にとって象徴の山であります。












妙高05.JPG
〔05〕


線路際に立つ森で時折その姿が見えなくなります、
森の切れ間、切れ間にその姿を見ようと車窓を一時も逃さず眺めます。
姿を消しては見せる、
そんな繰り返しをしている内に、
その姿は次第に車窓へと迫ってきます。












妙高06.JPG
〔06〕


新潟県最後の駅、妙高高原駅にて下車しました。
ここで降りないと出勤に間に合う下り電車に乗ることが出来ません。

信越線ではこの駅が一番妙高山に近く、
駅の跨線橋からその雄大な姿を眺めました。

小さな窓からの眺めなので、
電線が写りこむのは仕方がありません。












妙高07.JPG
〔07〕


下り列車に乗りました。
妙高高原駅で乗り換え往きに乗った春日山駅まで戻ります。












妙高08.JPG
〔08〕


大きな谷に架かる橋と妙高山。
この地点はいつも見逃さないようにと、
車窓に釘付けになります。












妙高10.JPG
〔09〕


次第に妙高山が列車から離れていきます。
そんな車窓を眺めている内に、
空はすっかり明るくなりました。


この日はこの後旅へと繋がりません。
勿論車窓を眺めながらのビールもありません。
列車を降りれば仕事に行かなければならないと思うと少々気が重く、
この空のように晴れ渡りません。
それでも朝にこれほど爽やかな車窓を眺め、
ただ列車に乗るだけでしたが、
今こうして写真を見ながら振り返ってみると、
それはそれで小さな旅であったように思うのでした。



    *



切符の期限が切れるこの日、
仕事があるにも関わらず始発列車に乗った理由は、
単純に切符を使わず失効することが勿体なかったから。
何とか一回分2300円分以上の乗車をしないと元を取ることが出来ないので、
旅をすることは出来なくても、
せめて列車に乗車しようという思い付きから奇策に及びました。

日中の仕事はしっかりとしながら、
朝と晩に分けて2300円分乗車しようという計画です。
朝のこの乗車ではまだ半分にも達しませんので、
夕方仕事上がりに快速列車を使い、
信越線下り方面の柏崎まで往復する計画を立てていましたが、
朝にあれほど晴れていた空が薄曇りに変わり、
海辺の夕陽でも眺めようという気持ちも消沈し、
仕事上がりに乗車する計画は実行しませんでした。
こうして初めて手にした青春18きっぷの旅も終わったのでした。












nice!(33)  コメント(4)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アート

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。