透過 [歩景]
信州 飯山 秋の寺巡り その十一
〔01〕
墓地へ通じる道を少し歩きますと墓地の手まで登り坂になります。
その道を登る前、
その先を見上げるとちょうど正面に西へと僅かに傾き始めた太陽が目に入りました。
その眩しい光に透ける紅葉した葉の色を見つめます。
〔02〕
透過光が美しく、
その美しさに心奪われ、
素直にシャッターを押します。
〔03〕
自分の立ち位置を微妙に変えながら、
葉と光が良い具合になる位置を探ります。
〔04〕
その光景を上手く捉えることは出来ませんが、
今年の秋は美しい紅葉に出会い、
寺巡りを綴る一場面として一頁に綴ることが出来ました。
七、 浄土宗 「忠恩寺」 (紅葉編)
紅葉の写真は苦手でいつもは撮る事がないのですが、
この時は素直に撮影をすることが出来ました。
この日それまで浮ついていた心も、
少し落ち着いてきているように思いました。
この日こうして普段は撮らない被写体も、
他の写真との繋がりが出てくるので、
写真の出来には関係なく意味のある写真となります。
そうした写真は私にとって大切な写真となるのです。