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御堂 [歩景]





信州 飯山  秋の寺巡り  その十六




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〔01〕


屋根の意匠に秋の光が差し込みます。












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〔02〕


節。
風と雨に晒された、
その表情に見とれます。












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〔03〕


薄暗い堂内の古畳、
痩せ細りい草の香りは遠い昔で、
今では息の気配すら感じられません。












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〔04〕


何てことはない畳ですが、
日本人には畳は肌に親しい床材。












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〔05〕


瞬間の日だまりには暖かさはありません。









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〔06〕


天井に目をやれば、
文字の海。
細かな文字は読み取ることが出来ず、
簡素な文字の力に目を惹かれます。












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〔07〕


赤と金、
暗いところでその色が引き立ちます。












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〔08〕


千羽鶴、
折り紙の色が暗い堂内に浮かび上がります。












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〔09〕


落ち葉寄り添う木板には呪いの模様。
擬宝珠の影が優しく寄り添います。












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〔10〕


秋の陽差しが暫し留まる御堂でありました。






 七、 浄土宗 「忠宋寺」 (御堂)


こうした御堂を見つけると覗かずにはいられません。
こうした空間が好きです。
たいてい中は暗く湿った空気が滞留ています。
こうした場所では言葉を漏らさず、
静かに写真を撮らせていただきます。
けれどもそこへ足を踏み入れることは憚られるような気がするので、
御堂に足を踏み入れることはほとんどありません。
本心は、
中に入り思い通りに写真を撮りたいと思っていますが、
私にはそうした行為がいけないことという思いがあり、
その思いに立ち入る勇気を持つことができません。



    *



この御堂がこちらの墓地の到達点、
こにに身を置けばその先は帰路となります。
そして決まったようにここからはもう心が崩れ落ちます。




    *



写真の技術、
ピンブレ、
手ブレ、
被写体ブレ、
そして撮影後の修正。
何でも許せる今の私です。
そこには素人なりに長いこと写真を撮ってきて辿り着いた一つの境地であります。











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