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小堂 [歩景]





信州 飯山  秋の寺巡り  その四




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   三、 日蓮宗 「本光寺」 


ここ本光寺は仁王門のある日蓮宗の寺院、
本堂に向かい左手には本堂から渡り廊下で繋がる辨天堂があります。
お堂の正面間口は二間の本当に小さなお堂、
そこには昔の波打つガラスが嵌められた戸があり、
ここを歩くと必ずそのガラス越しにお堂の中を覗き込みます。

寺院のお堂の中の空間はとても好きですが、
実は数多く寺院を訪れ歩いてもあまり中に入ったことがありません。
入って何をするという考えはありませんが、
一度でよいからお堂の中で心ゆくまで一人で座してみたいと思っています。



    *



このシリーズを始めたとき、
後先を考えず一つの記事で一枚もしくは数枚の写真で毎日記事を更新して、
飯山の寺巡りの様子を有りの儘にテンポ良く観ていただこうと思いました。
昨日この日撮った写真を整理してみたところ、
そのようにして記事を更新していくと年末まで日にちを要することが判明しました。
この記事では出来るだけ散歩の全容を観ていただきたいという趣旨があるので、
不出来な写真や説明的な写真も加える事も必要と考えています。
写真を厳選し枚数を減らせばよいのですが、
優柔不断でどの写真にも思い入れがあり、
似たようなカットをなかなか切り捨てることができません。
そこで今日は、宣言した内容を少し変えたいと思います。
多少つながりが希薄な写真でも、
同じ場所で撮った写真はまとめ一回の記事とします。
そして一回の記事の場合によっては写真枚数も増やします。
それでも現時点ではこのシリーズ、
二十回ほどの記事となりそうです。
不要な写真が多いとお思いになることも多々あると思いますが、
先に述べたような趣旨を汲んで頂き、
寛大な心で少し気長に、
そして根気よくお付き合い頂けるようお願いします。











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木立 [歩景]





信州 飯山  秋の寺巡り  その三




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   二、 伊勢神社  木立



神社というのは杉木立に囲まれています。
したがって境内には一様に光が等しく行き渡るということがありません。
そうした空間は夏の強烈な日差しの下でも薄暗い空間を作り出し、
参拝に訪れる人々の心を静めます。

参拝者ではなく写真を撮るのが目的の私には、
こうした薄暗い空間に木漏れ日が差し込むと、
何を撮っても写真になるような気がして喜ばしい限り。
木漏れ日の閃光によって浮かび上がる物体と深い影は、
何度も何度も同じ写真を私に撮らせるのです。








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参道 [歩景]





信州 飯山 秋の寺巡り その二




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二、 伊勢神社 参道


苦手な銀杏の木の撮影は諦めて早々に常福寺を後にします。
寺院の建ち並ぶ山に向かって北の方角となる右手の方へと歩きます。

常福j寺の隣にある西念寺を過ぎると人の気配が薄い神社へ続く参道に出ます。
参道と言っても人一人が歩くことの出る寺巡りの為に整備された細い道です。
その先に十数段の石段があります。
杉の木立から漏れた光がその石段を斑に照らします。
石段に落ちた葉をしっかりと踏み締め登っていくと途中大きな葉を見つけました。

あまり形の好きでない葉、
いつもなら写真に撮ることなどない対照ですが、
この日は何故か写真に撮りました。

予想外の被写体を追う、
そうした行動に至らしめる秋の寺巡り、
何か私の中で普段とは違った感情が沸いていたのでしょう。
この日いつもとは違った写真を撮ることが出来る、
そんな予感がこのときありました。













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序章 [寺景]





信州 飯山  秋の寺歩き  その一




十一月二十日 土曜日、
所用あり長野駅まで行きました。
用事を済ませた後は自由の身になります。
久し振りに地元を離れ一人で行動出来る時間を得ましたので、
まっすぐ帰宅せず少し道草をして帰る事にしました。
その道草の目的は秋の寺巡り、
場所は新潟県境も近い北信の町「飯山」です。

秋晴れの下心を弾ませ車を走らせます。
明るい空の色に心も軽やか、
途中、林檎畑の中を走れば林檎のほのかな香りも漂ってきます。

思惑より十五分ほど遅れて目当ての駐車場に無事到着。
散策コースのすぐ近くの駐車場に車を停め、
すぐさま秋の寺歩きに向かいます。




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   一、  曹洞宗 「常福寺」


飯山での寺巡り、
まず迎えてくれたのはこの大黒様でした。
この日最初の被写体となったのは何とこのベニヤに描かれたこの大黒様でした。
大黒様が座するのは突き当りの本堂の前、
手前の山門はまるで額縁よろしく深く影を落としていました。
大黒様は久しぶりに飯山を訪れた私を歓迎するように感じてなりません。
そう感ずると居ても立ってもおれず、
階段を登るのももどかしくそのお姿を写真に納めました。


こちらのお寺の山門裏手横には大きな銀杏の木が立っています。
この日銀杏は既に葉を落とし始めていましたが、
まだ十分に黄色い葉を大きく纏っていました。
手始めにこの銀杏の木を写真に撮ろうと思いましたが、
その黄色溢れる大きな銀杏に圧倒されこの秋も写真に納めることが出来ませんでした。
やはり紅葉は苦手意識を取り払うことができません。
これほど条件が整う幸運な場面でも冷静に対峙して写真に撮ることができません。


ここ飯山には千曲川に面した小高い山の中腹に、
二つの神社と九ヶ寺が一キロほどの短い間に並び建っています。
そこに建つ社寺を結ぶように細い道が敷かれ、
その道を辿ればその社寺を容易に観光客も巡り歩くことができます。
JR飯山駅隣の観光案内所で寺巡りの朱印帳を購入し、
朱印を集めて届けると極楽浄土行きの記念カードを手に入れることが出来ます。
また、七福神を祀った社寺が点在し七福神巡りもできます。

程よい起伏の小道を歩き寺を巡るのが楽しいここ飯山、
撮影のために訪れたのはこれが四度目、
太陽の軌道と時間の関係を知っているため、
この日の時間を考慮して辿る順序を自然に組み立て歩き出しました。



    *



今回新たな記事の構成を試みることにしました。
これまでは一回の撮影で多く写真を撮った場合には、
ある程度まとめて一つの記事に仕立ててきましたが、
今回は一つの記事での写真は一枚か数枚に限定してまとめ、
その分小気味よく更新していきたいと思います。
目標は毎日の更新、
皆様方も私の散歩を体感していただけるようにしたいと思います。
間延びした記事になってしまう嫌な予感もありますが、
しばらくの間この飯山での寺巡りの散歩にお付き合い下さい。













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菊花 [歩景]





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十一月四日 木曜日、
母が昨夜頭痛がして眠れなかったと言うので、
日曜出勤の代休を取り病院へ連れて行きましたが、
特に異常が無いということで安堵して帰宅しました。

急な用事が済んだ後は特に予定もなく、
この日天候が良く暖かい日よりだったので、
市内の寺院で開催されている菊まつりに出掛けました。

そこには丹精に育てられた菊花が飾られ、
立派なものには賞が与えられていました。
その姿はそれぞれの型に整えるべく法則に則り育てられています。
人間が決めた美の基準に適合するよう育てられているのです。
見た目の美しさはあるものの、
いかにも人の手を加えらたとう美で、
花本来の咲く姿とは異質であり、
違和感を覚えました。



    *



違和感があるのは私の写真も同じで、
オート専用機のマイナス補正が足らずかなり後処理を施しました。
現実にはもっと明るい色をしていて、
健全な美しいさを持ち合わせた菊の花です。
菊に何の恨みも偏見もありません。
菊は私の一番好きな花ですから。













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借景 [庭景]




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前夜降り続けた雨は、
雨粒となり硝子窓に止まります。












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地を這う轍にはも溜まり、
空を映し出します。












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朝日を浴びる秋桜の花びらにも、
それぞれ水滴を纏い輝きます。













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変容 [空景]






十一月三日、
朝、
食事を済ませた後のひととき。



昨夜ずっと降っていた冷たい雨も止み、
一時的に明るさを得ていました。
北の空は海の上、、
そこには暗い空と青い空が同居している空模様、
前夜に飲んだ酒が僅かに残る鈍い体ですが、
こうした空を眺める心は鈍っていませんでした。



数年前のとある仕事で出会った諸先輩、
仕事の責任者は一番若い私でしたが、
人生も仕事も達者なその先輩達に助けられ、
その仕事を成し遂げてから続いている交友。
久しぶりに一献傾け語り明かした翌朝の空です。



休日で仕事のある私はいつも通りの時間に起き一人朝食を済ませましたが、
出掛けるまで少し時間があったので眼前の窓に広がる空を眺めていました。
その空が演じたのは僅か十分ほどの時間でした。





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最初はご覧の通り何の変哲もない空でした。












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昨夜ずっと雨が降っていたので、
こうした青空を見ることが出来るとは、
深く枕に埋もれた頭では想像すら出来なかったので、
ついその空に見入りました。












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しばらくそうした空を凝視していますと、
異様な雲が表れました。












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この色合い、
光の加減、
雲の造形。
何だかの気配を感じます。












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鳥も何か気配を感じるのでしょうか。












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小さな渦巻く雲が朝陽に照らされ浮かび上がります。












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何故にこうした造形が生まれるのかとえも不思議でなりません。












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渦巻く雲の編隊は風に流されその形を変えて行きます。












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やがてその編隊は解れ青空に溶けて行くのでした。



    *



私は特別な土地に住んでいるとは思いません。
ここしばらく空の写真をブログの記事とすることが多いのですが、
特別な空の様子だとは思っていません。
恐らく日本のどこかで似たような空模様が日々繰り広げられているような気がします。
もしかしたらもっと素晴らしい現象が日本のどこかで見ることが出来るのでは無いかとも考えます。

幸いにして私は仕事中に外に出ることが許される身であり、
かつ、田舎に居を据えることにより空を広く眺める環境にあることが、
こうした現象、光景を目にする機会に多く恵まれているのだと感じます。

その上、写真を撮るようになってから、
空を見上げる習慣を得て、
こうした空模様を感じ入れる心を持ちました。
それは何よりも幸せなことで、
日々の暮らしを心豊かにしてくれるのです。
例え感動する空を写真に撮ることが出来ないとしても、
ただそうした空を見るだけで幸せになることが出来るのです。
ただそれだけのことですが、
とても幸せなことだとしみじみと感じるのです。











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夕焼 [夕景]





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十月二十九日の夕焼け、
前記事と同じような夕焼け空の写真、
日曜日の朝に散歩へ出掛けることが無ければ、
通勤途上やこうして仕事場で写真を撮る程度で、
ブログの記事になるような写真をこの半月ほど撮っていません。

しかし昨日の土曜日、
東京へ里帰りする家内と娘を長野駅まで車で送り、
その帰りに飯山へ立ち寄り二時間半ほど寺巡りをしてきました。
秋晴れの下気持ちよく歩き写真を撮りました。
実は飯山の寺巡りは今年の春にも一度行き写真を撮りましたが、
そのときの写真をまだブログに更新していません。
実は、春に訪れた飯山は別の企画でまとめているのですが、
その記事をまとめるべく文章の筆が全く進まず、
いつになったら更新できるか目処が立ちません。

昨日撮った写真も出来の悪い駄作を含めて三百枚ほど撮ったので、
場合によってはそれなりの回数に分けての記事更新となりそうな気がします。
秋も深まり晩秋と呼ぶにふさわしい感覚が身を包む今日この頃、
この秋の写真を少し急いで更新しなければなりません。










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抽象 [家景]




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九月二十六日 撮影


時にはこうしていつもとは違った写真も撮っています。

ブログの写真はほぼ撮影日の順に記事にしていますが、
実は順番に記事にすると次の写真も前の記事と同じような夕焼けの写真になってしまうので、
今回は順番から漏れ落ちた古い写真を挟むこととしました。












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儚空 [夕景]





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十月十五日の夕焼け空、
仕事の手を止めて眺めました。

秋らしく、
静かで、
儚い夕焼けでした。













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