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佐渡 [旅景]





 佐渡紀行   その十八




蓮華16.jpg
〔01〕


 出迎えてくれた花、
 私の好きな仏花。












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〔02〕


 格子の隙間から差し込む光、
 漆黒に浮かぶ光と沈む影。












蓮華03.jpg
〔03〕


 礎、
 躯体を照らす光。












蓮華04.jpg
〔04〕


 輝く光の在処は、
 釉薬の掛かった屋根瓦、
 煌めく光を木の間に見る。












蓮華08.jpg
〔05〕


 透き通る光、
 浮かび上がる緑、
 影の力。












蓮華05.jpg
〔06〕


 苔生す木陰の静寂。












蓮華06.jpg
〔07〕


 陰影。
 










蓮華09.jpg
〔08〕


 機能有する戸当たり、
 光浴びて浮き立つ木肌。












蓮華20.jpg
〔09〕


 木目の僅かな起伏、
 そこにこの木の時間を感じる。












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〔10〕


 立ち止まり、
 見上げる空。












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〔11〕


 伝う道、
 行き止まりの主。












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〔12〕


 生を求める罠、
 死を待つ。












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〔13〕


 命二つ。












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〔14〕


 小比叡山
 蓮華峰寺にて。












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〔15〕


 寺院を去る者に、
 擦り寄るでもなく、
 見送るでもなし。
 ただ日だまりに、
 勝手気ままに寝ころび遊ぶだけ。



    *



  小比叡山
    「蓮華峰寺」



    *


 一泊二日の旅、
 充実した旅を味わっていても、
 二日目の午後になると、
 どんなに楽しくてもどうしても帰りの事を考えてしまいます。
 気持ちは急に落ち着かなくなります。
 それでもこの寺院では、
 光と影の織りなす光景に出会い、
 心地よく写真を撮る事が出来ました。












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佐渡 [旅景]





 佐渡紀行   その十七




佐渡104.jpg
〔01〕












能02.jpg
〔01〕











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〔02〕











能05.jpg
〔04〕











能04.jpg
〔05〕











能06.jpg
〔06〕


 堀井記念金井能楽堂


  世阿弥祭能楽大会
 


 旅の二日目は佐渡のほぼ中央にある金井地区にある能楽堂を訪れました。この日ちょうど世阿弥の供養祭があり、世阿弥供養の読経の後、「世阿弥祭能楽大会」が開かれ、島内の能愛好家と新潟観世流、宝生流愛好家が会し、世阿弥の遺徳を讃えての交流会が催されるとのこと。午前中は主に佐渡の愛好家による能の披露があり、それを観ることにしました。

 私はこれまでに能を観たことがありませんでした。日本人に生まれた以上は、歌舞伎と能は観たいと思っていましたが、歌舞伎はその思いを果たし、今ではすっかりその魅力に惹かれています。出会いが良いと後を引くもので、歌舞伎を観るために上京し、歌舞伎を観るに至りました。
 能についても、出来れば最初はしっかりとした能を観たいと思っていましたが、今回出会ったのは一般人による能ということで、それほど期待ていなかったのが本心でしたが、いざ能が始まりますと何かが心の中に沸き上がってきました。

 私は能についての知識をほとんど持ち合わせていませんでしたが、歌舞伎に触れていた経験から、こうした舞台芸術、格調の高い能を一般の人が舞い、またその音楽も奏でるという事に対して、たとえ完璧な芸でなくても、大いに感動し、身勝手な考えを改め真摯に鑑賞させていただきました。
 佐渡の人たちの芸能に対する熱意と真摯な姿、そして、能に対する精神と文化に対しての懐の深さに実際に自分の目で見て、肌で感じ、深く感銘を受けました。

 公演中撮影可能となっていていましたので、感ずるものが浅ければきっとブログの記事の為に夢中で写真を撮っていたことでしょう。けれども実際には写真を撮ることを忘れてしまうほど夢中になって観ていました。僅かに撮った私の写真は、佐渡の方が舞う能の足下に及ぶものではありませんでした。
 このような能との出会い、この旅で一番深い思い出となると共に、きっとこの佐渡旅行そのものがいつまでも忘れ得ぬ事のできない旅となりそうです。



    *



相変わらず私的な時間が無く、
思いの丈を伝えるべく文章に仕立てることが出来す、
また、文章の推敲も行き届きません、
記事の更新を急ぐことにします。










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佐渡 [旅景]





 佐渡紀行   その十六




佐渡103.jpg
〔01〕


 佐渡に於いて目覚めの景色。
 部屋の窓には日本海が広がる。
 











佐渡102.jpg
〔02〕


 午前五時、
 風が強く、
 波は荒く、
 この海を前にして、
 散歩に出掛けるかどうか思案中。












稲鯨73.jpg
〔03〕


 散歩から帰り一風呂浴びる。
 潮を落として部屋に戻れば、
 雨粒が窓硝子を打つ。












稲鯨74.jpg
〔04〕


 「雨もまた良いではないか」と、
 心にも無い言葉を、
 旅先で吐いてみる。












稲鯨68.jpg
〔05〕


 朝食を終えて部屋に戻れば、
 朝の光を浴びて、
 海はまた違う表情を見せる。












稲鯨67.jpg
〔06〕


 今日一日旅の予定を取り止めにして、
 この部屋で海を眺めていようかと思う。




 稲鯨   その四



 稲鯨での写真は前記事で終える予定でしたが、
 どうにも時間が無く、
 次の記事をまとめることが出来ないので、
 選外の写真で今日の記事をまとめました。
 次ぎに予定してい記事がなかなか上手くまとめることが出来ません。
 もうしばらく時間が掛かりそうなので、
 こうした記事で繋ぐことにします。












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佐渡 [旅景]





 佐渡紀行   その十五




稲鯨72.jpg
〔01〕

 AM 6:30

 佐渡での朝、
 民宿の近くにある小さな港で、
 強風と潮に晒されながら一時間ほど写真を撮りました。
 カメラも体もすっかり潮に濡れ、
 そろそろ宿に帰ろうかと思いました。

 この道の先、
 右手の階段を上った所に宿があり、
 道を挟んだ左手には日本海が広がっています。













稲鯨71.jpg
〔02〕


 AM 6:35

 宿に戻り掛けましたが、
 光の具合がことのほか良かったので、
 港だけではなく、
 町の中も歩いてみようと思い、
 帰り掛けた道を戻ります。
 











稲鯨13.jpg
〔03〕


 AM 6:36

 小さな港町には、
 風と波の音だけが響くだけ、
 生活感のある音が聞こえてこず、
 人の気配が感じられません。

 時折強い光が、
 古く小さな家が建ち並ぶ町の細道に差し込みます。












稲鯨16.jpg
〔04〕


 AM 6:41

 町は思いの外町は小さく、
 すぐに港に戻ってしまいました。

 船体が朝陽に輝きます。
 白い色がやけに眩しく見えるのは、
 背景の空が暗いため。
 なにやら怪しい空模様になってきました。












稲鯨17.jpg
〔05〕


 AM 6:42

 雨の気配を感じます。
 傘を持って出掛けなかったのは、
 この風の中では役に立たないと思ったから。
 雨が気掛かりでしたが、
 頭上を見上げればこんな空が広がっています。

 気になるこの入り江の先、
 防波堤向こうの海を見みたいと歩きます。












稲鯨18.jpg
〔06〕


 AM 6:44

 明るい朝陽に包まれていますが、
 空はいよいよ怪しさが増してきます。
 今にも雨が降ってきそうな、
 そんな気配が濃くなっていきます。












稲鯨19.jpg
〔07〕


 AM 6:45

 一粒、二粒、
 雨が落ちてきたと思ったら、
 強風を伴った激しい雨が突然襲ってきました。

 雨を予感していたので、
 逃げ込む軒先など目星を付けておりました。
 幸い漁協の建物があり、
 幸運にも玄関戸が空いていたので、
 そこで雨宿り。
 雨を凌ぐ軒先などが無かったら、
 ずぶ濡れになっていたところでしたが、
 雨に濡れることはほとんどありませんでした。
 











佐渡102.jpg
〔08〕


 AM 6:52

 突然の雨はほんの一二分で上がりました。
 すぐに何事もなかったように雨雲は去り、
 明るい空が広がっています。
 再び雨が降ってこない内にと宿に帰ります。

 短い時間の雨でしたが、
 道路はたっぷりと雨を吸い込み、
 アスファルトは黒々と、
 あちらこちらに水溜まりを作り空を映します。












稲鯨20.jpg
〔09〕


 AM 6:53

 結局この小さな港町で人と出会うことは無く、
 数匹の猫と出会っただけ。
 体が濡れていないところを見ると、
 先ほどの雨は凌ぐことが出来たようで安堵しました。



 稲鯨   その三



 本当はこの稲鯨での写真には、
 自分なりに強い思い入れがあったので、
 この朝に感じたことなどを書き添えて、
 紀行文としてまとめたかったのですが、
 ここしばらく仕事の関係で家にいる時間が本当に短く、
 文章を書くことが出来ませんでした。
 今日の記事は少し説明が必要ではないかと思い、
 状況説明だけは何とか書き添えました。

 稲鯨での写真は今日で終わります。
 ご覧頂く皆様もこの佐渡紀行に少し飽きていらっしゃると思いますが、
 この後もう少し佐渡紀行が続きます。
 もうしばらくお付き合いのほどよろしくお願いします。











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佐渡 [旅景]





 佐渡紀行   その十四




稲鯨12.jpg
〔01〕












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〔02〕












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〔03〕












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〔04〕












稲鯨55.jpg
〔05〕












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〔06〕












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〔07〕












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〔08〕












稲鯨60.jpg
〔09〕












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〔10〕



 稲鯨   その二



 佐渡紀行、
 佐渡に行ってから早くも二ヶ月が過ぎました。
 気に入った文章を添えて記事にまとめたいと思うのですが、
 納得する記事に仕立て上げるのを待っていると、
 完結しない間に新しい年がやってきそうなので、
 今回も写真のみで更新します。












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佐渡 [旅景]




 佐渡紀行   その十三




稲鯨01.jpg
〔01〕












稲鯨02.jpg
〔02〕












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〔03〕












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〔04〕












稲鯨06.jpg
〔05〕












稲鯨04.jpg
〔06〕












稲鯨08.jpg
〔07〕












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〔08〕












稲鯨50.jpg
〔09〕












稲鯨07.jpg
〔10〕


 稲鯨   その一


どうにも時間がないので、
書きかけのコメントを全て消して更新します。



    *



季節の先取りで風邪を引きました。
喉の炎症で咳、痰に悩まされました。
冬にはいつもこうした風邪を引くのですが、
内科の医者へ行ってもなかなか良くならないで、
今日は先日近所に開院した耳鼻咽喉科に行きました。
処方され薬が驚くほどよく効いて、
ようやく快方に向かいました。











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佐渡 [旅景]





 佐渡紀行   その十二




鬼太鼓02.jpg
〔01〕











鬼太鼓01.jpg
〔02〕











鬼太鼓03.jpg
〔03〕



 「稲鯨」、
 色々な想像を駆り立てる地名、
 佐渡ではその「稲鯨」にある民宿で宿泊しました。

 夕餉の宴に用意された演し物は佐渡の「鬼太鼓」、
 宴会の席で初めて見る鬼太鼓、
 知らされていなかったので驚きましたが、
 嬉しいハプニングでした。

 演ずるのは宿に近い集落の一般市民、
 宴会場で演ずるのは本格的なものではなく、
 一種の余興的な演し物、
 したがって鬼が客に酒を注ぐという、
 随分くだけた振る舞いなどもありました。

 動きのある被写体が苦手な私には、
 酒に酔いもあり動きの激しい鬼を上手く撮ることは出来ませんでしたが、
 仕事から解放された開放感と心地よい酔いで、
 楽しいひとときを過ごすことができました。












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佐渡 [旅景]





 佐渡紀行   その十一




佐渡53.jpg
〔01〕











佐渡54.jpg
〔02〕











佐渡55.jpg
〔03〕











佐渡56.jpg
〔04〕











佐渡57.jpg
〔05〕
〔01〕から〔04〕は復元された奉行所内で撮影
〔05〕は奉行所跡地に建てられた施設を撮影




 相川奉行所



金山をすぐ裏に控える相川、
昔あった奉行所を近年忠実に復元した建物。
復元しているため華美な装飾などなく、
当然観光施設によくある当時の身なりをした人形などもない。
質素だが日本家屋を構成する部材など、
空間に一度光が差し込めば好みの光景が演出される。
旅先ではこうした場所を探し訪れ、
写真を撮る事を趣味としているが、
何故かこの奉行所跡では感情が動かず、
写真を撮りたいという強い欲求に駆られることはなかった。

したがって、
ここではこれはという写真を撮ることが出来なかったので、
この場所は記事にしないことも考えたが、
今回の記事は佐渡紀行と題しているので、
旅の記録という意味で記事としました。












佐渡58.jpg
〔06〕



奉行所の見学が終わり、
バスに乗り込む前の僅かなひととき、
高台にある駐車場からふと裏の崖下を見ると、
なにやら気になる遺構が目に止まった。
どうやらその建物は金山の精錬所跡らしい。
奉行所見額の後、宿に行く途中のバスから見ただけだが、
今は使われず朽ちていく姿、
そして、その造形と佇まい、
奉行所にはほとんど感情が沸かなかったが、
こちらの建物には強く心を惹かれた。
残念ながら今回はこの建物を見る事が出来なかったが、
いつかこの精錬所跡を見る為に再び佐渡へ行き、
可能ものなら写真など撮りたいと思った。










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