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佐渡 [旅景]





 佐渡紀行   その十五




稲鯨72.jpg
〔01〕

 AM 6:30

 佐渡での朝、
 民宿の近くにある小さな港で、
 強風と潮に晒されながら一時間ほど写真を撮りました。
 カメラも体もすっかり潮に濡れ、
 そろそろ宿に帰ろうかと思いました。

 この道の先、
 右手の階段を上った所に宿があり、
 道を挟んだ左手には日本海が広がっています。













稲鯨71.jpg
〔02〕


 AM 6:35

 宿に戻り掛けましたが、
 光の具合がことのほか良かったので、
 港だけではなく、
 町の中も歩いてみようと思い、
 帰り掛けた道を戻ります。
 











稲鯨13.jpg
〔03〕


 AM 6:36

 小さな港町には、
 風と波の音だけが響くだけ、
 生活感のある音が聞こえてこず、
 人の気配が感じられません。

 時折強い光が、
 古く小さな家が建ち並ぶ町の細道に差し込みます。












稲鯨16.jpg
〔04〕


 AM 6:41

 町は思いの外町は小さく、
 すぐに港に戻ってしまいました。

 船体が朝陽に輝きます。
 白い色がやけに眩しく見えるのは、
 背景の空が暗いため。
 なにやら怪しい空模様になってきました。












稲鯨17.jpg
〔05〕


 AM 6:42

 雨の気配を感じます。
 傘を持って出掛けなかったのは、
 この風の中では役に立たないと思ったから。
 雨が気掛かりでしたが、
 頭上を見上げればこんな空が広がっています。

 気になるこの入り江の先、
 防波堤向こうの海を見みたいと歩きます。












稲鯨18.jpg
〔06〕


 AM 6:44

 明るい朝陽に包まれていますが、
 空はいよいよ怪しさが増してきます。
 今にも雨が降ってきそうな、
 そんな気配が濃くなっていきます。












稲鯨19.jpg
〔07〕


 AM 6:45

 一粒、二粒、
 雨が落ちてきたと思ったら、
 強風を伴った激しい雨が突然襲ってきました。

 雨を予感していたので、
 逃げ込む軒先など目星を付けておりました。
 幸い漁協の建物があり、
 幸運にも玄関戸が空いていたので、
 そこで雨宿り。
 雨を凌ぐ軒先などが無かったら、
 ずぶ濡れになっていたところでしたが、
 雨に濡れることはほとんどありませんでした。
 











佐渡102.jpg
〔08〕


 AM 6:52

 突然の雨はほんの一二分で上がりました。
 すぐに何事もなかったように雨雲は去り、
 明るい空が広がっています。
 再び雨が降ってこない内にと宿に帰ります。

 短い時間の雨でしたが、
 道路はたっぷりと雨を吸い込み、
 アスファルトは黒々と、
 あちらこちらに水溜まりを作り空を映します。












稲鯨20.jpg
〔09〕


 AM 6:53

 結局この小さな港町で人と出会うことは無く、
 数匹の猫と出会っただけ。
 体が濡れていないところを見ると、
 先ほどの雨は凌ぐことが出来たようで安堵しました。



 稲鯨   その三



 本当はこの稲鯨での写真には、
 自分なりに強い思い入れがあったので、
 この朝に感じたことなどを書き添えて、
 紀行文としてまとめたかったのですが、
 ここしばらく仕事の関係で家にいる時間が本当に短く、
 文章を書くことが出来ませんでした。
 今日の記事は少し説明が必要ではないかと思い、
 状況説明だけは何とか書き添えました。

 稲鯨での写真は今日で終わります。
 ご覧頂く皆様もこの佐渡紀行に少し飽きていらっしゃると思いますが、
 この後もう少し佐渡紀行が続きます。
 もうしばらくお付き合いのほどよろしくお願いします。











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