妻有 [心景]
越後妻有 大地の芸術祭 その七
三間×五間ほどの二階建ての納屋、
そこがこのアートの展示場所。
一階はには作者の作品が展示されている。
〔01〕
二階に上がるとそこには、
〔02〕
天井が緑色に染まり、
〔03〕
壁も緑色に埋もれている。
*
このアートは「フロッタージュ」という技法により造られたもの、
下記の写真のように、
物体の上に髪を置き、
鉛筆のようなもので擦りその形を浮かび上がらせるもの、
この展示場では訪れた人も体験する事が出来るよう、
様々な葉っぱ、紙、
そして緑色だけで二十四色の色鉛筆が用意されていました。
〔04〕
私も試してみました。
最初は恐る恐る鉛筆を動かしていましたが、
葉脈などの線の美しさに心惹かれ、
その線を浮かび上がらせようと手を動かしました。
〔05〕
色鉛筆の色は、
一番深い緑色を選びました。
理由などありませんが、
この時はそのような色に心を惹かれました。
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ここでの展示は、
一階には、
作者が妻有の集落にある家屋の柱など建築材料をフロッタージュした作品が展示され、
二階の壁にも作者の手によるフロッタージュした葉が貼られています。
二階の天井には、
この会場に訪れた人が造ったフロッタージュと、
会場周辺の住人がフロッタージュしたものが貼られています。
この日私が造ったフロッタージュもいつか天井の片隅に貼られるのでしょうか。
それを探しにまた出掛けてみたいと思いました。