素地 [寺景]
「越後 五智 国分寺」 其の十一
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〔04〕
八月二十二日 朝 撮影
今日の写真は四面硝子に囲われた香炉と蝋燭を納めた箱の中、
朝陽に眩しく輝くこの硝子箱に身も心も引き寄せられました。
寺院ではいつもこうした対象に注視しながら歩き、
通い慣れた寺院ではいつも気に留めて歩くわけですが、
この朝は横から差し込む光が上手い具合にその対象を引き立てていました。
この日手にしたカメラはこの夏の始めに手に入れた新たなカメラ、
散歩に連れ出すのはこの日が二度目、
前の型のカメラで使い慣れた操作も更に洗練され、
小気味よく撮りながら歩きました。
そのカメラ、安価ではありますがそれなりに良く写り、
300ミリの望遠レンズを携えながら接写もこなす多彩なカメラですが、
小さな点に焦点を合わせるのはやはり難しいようです。
焦点合わせは少々苦手です。
今日の写真の対象は蝋燭、
その灯心に焦点を合わせる場面では、
思いの場所に容易に焦点を合わすことが出来ません。
それでもこの状況を何とか撮影したいとの思いから使った手は手動の焦点合わせ。
うっかりしていると忘れがちな機能ですがしっかりと備えているのです。
今日の写真では対象を完璧に焦点を掴んではいませんが、
窮地に追い込まれたときには結構使いものになります。
けれども距離鐶を手で回すのとは違って操作性は良くありません。
また、モニターで確認する焦点は老眼の目には今ひとつ焦点の具合がよくわかりません。
ですからじっくりと時間を掛けて撮る必要があります。
横から差し込む光は刻々と変わります。
千載一遇と心馳せれば焦るばかり、
呼吸を整え心静め取ることが必要と、
今となれば容易く言うことができるのですが、
その場ではすっかり冷静さを忘れていました。
気持ちに焦りがあれば良いものは生まれません。
息も乱れ必死に撮る姿を思い起こせば恥ずかしい限り、
まだまだ修行が足りません。
*
写真ほど言葉は操ることができません。
いっそ不慣れな言葉など添えない方が良いと思いながらも、
写真での不足を補おうと書いてしまいます。
そうした現実も素のまま、
それがこの題名を付けた目的でした。
おはようございます。
そうですね・・・写真は雄弁に語ります!!
by BPノスタルジックカーショー (2010-09-07 06:34)
昨日は、あんな場所・状況で久し振りにバッタリ会うとは・・・
お互い、そういう歳になったってことなんだねぇ~
by ベアトラック (2010-09-07 07:03)
おはようございます
厳かな気持ちにさせていただきました。
「素のまま」、
私にとっては、まだまだ遠い道のりでしょうが、
私も大事に模索したいと思います。
by スマイル (2010-09-07 10:13)
寺を尋ねてもうわべだけを撮っている自分に鞭打ちの刑。
by katakiyo (2010-09-07 21:25)
仕上がりがギチギチしないのも
このカメラのいいところだなぁなんて思ってます。
やはり写真は全体でどう写るかが重要なんだなぁと
感じています。
by MINIPOLO (2010-09-07 23:20)
フレアが入るほどの強い逆光、私も好きです。
だから、2枚目が特に好き。
私はどうしても言葉をダラダラと添えてしまうほうなんですが、
だから、同じ写真でも、ブログとfotologueでは
まったく違うタイトルになってしまうことが、しばしば。。。
写真だけで語れるような写真、撮れたらいいなあ~
by cjlewis (2010-09-08 15:33)
今回も光を見事に見方に携えての撮影ですね。
私は自分の目が信用できないので
なるべく、AFでピントを合わせたいなぁ
MFの時は、ライブビューで大きくしてピントを合わせます。
あぁ乱視があるってすごく不便。。。
by ハイマン (2010-09-08 21:54)
ろうそく一つで 色んな表情があるものですね、
2枚目の水玉のようなフレアはなぜできるんでしょうね・・・
先日、私も写っていたんですが、不思議です(´^`)
by aya (2010-09-08 21:54)