沈空 [空景]
〔01〕
先々週の金曜日、
前記事で紹介した写真を
夕暮れの海岸で撮った後、
海岸を離れる前にふと振り返った空、
その色具合に心惹かれ写真を撮りました。
*
この日、
前の出向勤務先の仲間が、
代替社員の歓迎会と私の送別会と言う名目の宴に呼ばれました。
出向勤務を終えてから十日振りに再び出向勤務地に出掛けました。
考えてみれば約八ヶ月の間、
この勤務地が海沿いにあるにも関わらず、
にその海岸に足を降ろす事がこれまでに一度もありませんでした。
それはそうした時間的な余裕がなかったこと、
それ以上に心の余裕が無かったこと、
思えばきれいな夕陽に空や海が染まる陽も何日かありましたが、
写真を撮りに足を向ける事がありませんでした。
折角こうして関係を持った土地ですから、
機会を見付けてその海岸に行きたいと思っていたので、
その宴は良いきっかけを与えてくれました。
その日の夕方、
少し早めに仕事を切り上げ、
十分に陽の明かりが残っている内にその海岸に着きました。
最近こうした小さな旅とも言える場面での、
撮影に対する嗅覚が鈍っていて、
目の前に広がる美しい光景を
思い通りに撮影する適切な機材を持ち合わせていないことがしばしばありましたが、
この日持ち合わせたカメラもコンパクトデジタル機一台のみ、
正直言って思い通りに写真を撮ることが出来ませんでした。
これほど良い光になるとは思っていませんでした。
*
さて、海岸を後にして宿泊する民宿に向かいます。
この地で呑んだ後には自宅最寄り駅まで辿り着く電車がありませんし、
タクシーや代行などの料金を考えると、
民宿に宿泊する方が経済的です。
出向先の上司が定宿にしていた民宿、
既にその上司が到着しており、
十日ぶりの再開を祝して早速部屋で缶ビールを傾けました。
*
一次会を楽しく過ごし、
二次会へ向かいます。
それなりにしっかりと酔っているのですが、
この夜もしっかりとカメラを握りしめていました。
いつもの癖で取り止めのない写真を撮ります。
酔眼にて酔写、
どうということのない写真を撮りながら歩きます。
と言うことで、
今日はおまけにその写真を添付しておきます。
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こうした場所の看板、
なかなか味があります。
店名やコメント、
結構楽しむことができます。
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出向先の地で、
酒を飲むのはこの日が三度目、
きっとこの街で酒を飲むことなど、
この先の我が人生では無いのだろうと思うと、
少し寂しくなりますが、
こうした意味の無い写真であっても、
何か記憶を辿るきっかけが残ったと思うと、
貴重な写真になるような気がします。
映画のシーンの様ですね
傾いたネオンの看板が胸にしみます
by SILENT (2009-04-26 21:39)
写真を見ると
撮っていた頃の
状況も気持ちも
いろいろ細かい事まで
思い出したりしますもんね
by にんじん (2009-04-26 23:09)
一枚目、一瞬、水彩画のようにも見えてドキッとしました~。
お店のネーミングとかも見入ってしましますね!。
by jon_bovi (2009-04-27 12:14)
看板もアートしてますね!
by s-img (2009-04-27 18:43)
飲み屋の看板も寂光さんの手にかかればアートですね!
by nd502 (2009-04-27 22:35)
スナックって この頃見かけません。ラウンジが多いかな、この辺では。
でもキライじゃないな・・・よく行ったから♪
切ない思い出も、写真を見て思い出すかも(*'ー'*)
by aya (2009-04-29 17:52)
何でも、アートになってしまうんですね。
by SAKANAKANE (2009-05-16 14:08)