祠 [夜景]
暗闇に浮かぶ祠。
酔いの加減も良く、
一人歩いて帰る途上。
暗く小さな境内に漂う空気に誘われ、
躊躇することなく足を踏み入れる。
無言の祠。
こちらも無言で立ち止まり、
光りに反応しシャッターを押す。
暗闇浮かぶ祠を露光させ、
また夜の中を一人歩き出す。
「祠を露光させた」と書いたけれど、
デジカメでは露光とは言わないのだろうか。
「光を記録した」という表現になるのだろうか。
「露光」という言葉の方が趣きや雰囲気があり。
「露光」という過程には味がある。
そう思いながらデジタルを使ってしまう今日この頃、
便利さに慣らされている自分に気が付く。
画像処理を現像というのも、思えば不思議ですよね。
by (2007-07-31 00:36)
祠だけが光る・・・なんだか不気味ですね^^
by Baldhead1010 (2007-07-31 10:33)
コストを考えてしまうとデジタルに走ってしまいますね。
確かに露光とは呼ばないのかも知れません・・
by salty (2007-08-01 23:21)
ひかりがデッサンしているようです。
by miku (2007-08-02 00:10)
コメントに対する返事が遅くなりすみません。
「gon」さん、
よくよく考えてみれば、「現像」というのは
像が現れてくるという意味でしょうか。
同じ絵画でも絵の具が違うようなもので、
銀塩とデジタルは全く別物気がしてきます。
「baldhead1010」さん、
辺りは真っ暗で祠の電灯に吸い寄せられました。
この日の会合の後味が悪く、
腹立たし気持ちでしたが、
この場所で一息付くことで、
少しは気が楽になりました。
「solty」さん、
消耗品のコストを考えるとデジタルは有利ですが、
カメラの性能の進化が早すぎ、
結果的にカメラの寿命が短いので、
どちらも一長一短ですね。
撮影後の処理の速さはデジタルが断然有利で、
忙しい身にはとても便利な道具です。
「miku」さん。
「光がデッサンする」という感覚は素晴らしいですね。
酔った勢いと、三脚を持たない主義の私としては、
こうしてブラして撮影するしか方法が無かったのです。
しかし、結果としては思い通りの写真を撮ることが出来ました。
by 寂光 (2007-08-05 06:54)