西からの驚異

　金曜日に確認していた天気予報では、この週末は土曜日が晴れ、日曜日は雨との予報で、それを踏まえて計画を立て行動した。お陰で無駄に時間を費やす事がなかった事は喜ばしい事である。しかし、今日は雨が降らなかった。何となく空ががんばって雨を降らせなかったような気がする。昨日は風の強い一日だったが、昨夜、そして今日も一日風が吹いていた。昨日の不明瞭な風景の原因は黄砂だった。

　さて、ニュースで聞くところ今日も西の大陸から黄砂が飛んで来たそうだ。光化学スモッグも発生しているが、これもどうやら西の国からの影響と思われる。日本は東の外れに位置する国、西からの影響が避ける事が出来ない地理的な事情がある。こうした現象は、これまで他国の問題と考えられていた環境問題が、日本にまで悪影響を及ぼすという報道を最近よく耳にするようになった。こうした現象の原因は、他国の環境に対する意識が低い為と思われてきたが、日本もこうした現象に対する意識が薄く、対応が遅かったことは否めない。ただ、垂れ流し的な西側隣接諸国の現状を放っておく事は無視できない。真剣に、相手国にこうした影響を知らしめ、対応策をとらせなければならない。相手国の対応策に頼らざるを得ない故、難題だと思うが、日本政府と国民が一体となり、早急にしっかりと対応して行かなければならないと思う。

　一方、少し見方を変えれば、東の外れの国であることは、日本の東側に太平洋が広がり、隣国があまりにも離れているため、また、日本の国土が小さいため、周辺国や海洋に対しての影響が少ないと思われがちだが、日本も周辺に何だかの影響を与えていることは十分に考えられる。その点、現実にはどうなのかよく分からないし、自国の発生支えている事態に関する情報を得る機会が少ない。従って、隣国の悪さだけを責めるだけではなく、日本が及す影響をしっかりと捕らえた上で、また、日本自体が世界に誇れる環境先進国となり、言動しなければならないとも感じた。

　環境に対する意識を向上させ、それを日常生活の中で実践して行くことは大変な事である。聞こえの良い事を書き綴ったが、恥ずかしながら私の生活の中でも改善しなければならないことは多々ある。私自身もしっかりとした環境対策を実践していかなければならないと反省する一日であった。