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妻有 [心景]




 2012 越後妻有「大地の芸術祭」の記憶 その七




山村にある一軒の民家。
既に主の居ないその家に現れたアート。




A8月6日 66.JPG
〔01〕


黒い床板。












A8月6日 65.JPG
〔02〕


窓から差し込む光に、
その黒い床板は光っているのですが、
そこには黒い模様があります。












A8月6日 63.JPG
〔03〕


その模様は板の組織に寄って、
また光の具合によって表情が変わります。












A8月6日 62.JPG
〔04〕


その模様は小さく波打っています。
その曲線が美しい。












A8月6日 67.JPG
〔05〕


それは小魚が群れをなして泳いでいるようにも見えます。












A8月6日 68.JPG
〔06〕


板敷きの部屋一面にこの模様が広がっているので、
望遠レンズでは何処をどう切り撮ろうか迷います。












A8月6日 69.JPG
〔07〕


望遠レンズではファインダーを覗いても、
模様の何処を撮っているのかよくわかりません。












A8月6日 64.JPG
〔08〕


目を床から上に移せば、
露わになった小屋組の梁にも、
その模様が蔓延っています。












A 芸術祭 51.JPG
〔09〕


黒い世界から一転白い世界へ。
白壁にもその模様がありました。












A 芸術祭 52.JPG
〔10〕


壁に寄り添う柱にもありました。












A 芸術祭 53.JPG
〔11〕


床から建具まで。
どの部屋にも現れます。











A 芸術祭 54.JPG
〔12〕


隙などなく、
何処から何処までも現れます。












A 芸術祭 24-67.JPG
〔13〕


勿論、
二階の板の間にも。

一軒丸々この模様が覆い尽くしています。



熱いアート作品に包まれ、
ここから眺める妻有の山村風景が気持ちよかった。



(平成二十四年)九月八日(土) 撮影




  「脱皮する家」

     作:鞍掛純一+日本大学芸術学部彫刻コース有志




作者はただひたすらに彫り、

写す私はただひたすらに撮りました。


お気付きの通り、
この模様は彫刻刀



古民家一軒丸ごと、
何もかもただひたすらに彫刻刀を突き刺し、
建築部部材全てを彫り尽くすという作品。

そのひたむきな想いと、
完成させるまでの労力に共感を得ました。



    *



なお、この家は、前回芸術祭が終わったも存在し、
現在、宿泊することができます。
興味のある方、
宿泊を希望される方は下記をご覧ください。

http://www.echigo-tsumari.jp/facility/stay/sheddinghouse










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コメント 2

JUNKO

すごい試みをやってのけたのですね。彫刻刀の跡でしたか。1件まるごとの光景を見たいものです。
by JUNKO (2015-06-21 19:24) 

crayfish

一定の模様を彫るのって
根気がいるんでしょうね
僕にはムリかな^^;
by crayfish (2015-06-22 19:29) 

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