冬寺 [寺景]
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一月十一日(土) 撮影
寒い朝でした。
前日長野の天気予報を調べたら、
朝の気温は点下六度でした。
新潟の冬は雪に埋もれます。
雪国ならではの苦労がありますが、
雪に埋もれてしまうため、
気温に関しては氷点下を下っても、
せいぜい三度から四度まで、
地表が凍ることがあっても、
地中まで凍ることはまずありません。
雪に埋もれた世界、
雪国に生まれ育ち五十年、
雪は時に、
暖かさを感じる事さえあります。
隣県長野市は盆地故、
冬には新潟より冷え込むことを知っていましたので、
念には念を入れて、
防寒対策をしたつもりでしたが、
長野はさすがに寒さが厳しく、
体の芯から冷えました。
体が冷えれば心も冷えます。
小さな池の水面に落ちる花、
その色は冷たく凍てついていました。
冬寺 [寺景]
善光寺 その一
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一月十一日(土) 撮影
年末年始の気忙しさも少し引けた土曜日の朝、
まだ暗い外を見ると、
二十センチほどの雪が降り積もっていました。
出掛けるのを躊躇うほどの雪の量でしたが、
前夜、出掛ける準備を整えていましたので、
意を決して五時に家を出て、
五時半発の始発電車に一人乗りました。
冷たい窓に額を寄せても、
列車の車内灯の光りが届く
わずかな線路際の雪が浮かび上がるだけで、
外の気配を伺い知ることが出来ません。
そんな車窓を見るでもなく、
かと言って寝るでもなく、
ただぼんやりと眺めながら列車に揺られていました。
七時前、
列車は時折雪の舞う、
底冷えの長野駅に着きました。
*
今日からしばらく善光寺で撮影した写真を記事にします。
手持ちの写真整理が捗らないため、
時間稼ぎに小出しの更新とさせて頂きます。
ゆったりとお付き合い下さい。
合掌 [寺景]
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三月十一日(日) 撮影
あの東日本大震災から一年経った日、
所用があり長野市に出掛けました。
約束時間の三時間ほど前に長野市に入り、
久しぶりに一人で善光寺参りをしました。
一年前と同じ日、
そこには何も変わることのない光景がありましたが、
何かしら寂しさを感じたのは何故でしょうか。
善光寺境内とその門跡寺院を一回りし、
更に周辺の町中を歩きました。
再び善光寺に戻ると震災の一周忌法要が営まれる時間が近付いていました。
時間に余裕があったので私も法要に出席することにしました。
内陣には既にたくさんの人であふれていましたので、
私は外陣で立って法要に出席することにしました。
法要が始まりやがて般若心経が読経されました。
私も手を合わせ読経しました。
そして震災の起きた時刻を向かえます。
僧侶が南無阿弥陀仏の称名を唱えます。
私なりに思いを込め、
ただ、ただ合掌し唱えました。
寺巡 [寺景]
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九月二十五日(日) 撮影
この朝に撮った写真の最終回、
寺院の境内で撮った写真です。
寺院その物を被写体としていませんが、
このような場所、
このような光のある寺院を巡り、
自分の思うままに写真を撮ることは、
私にとっては貴重な時間であります。