鈍化 [夕景]
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七月四日(月) 撮影
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七月二十一日(木) 撮影
何れも仕事帰りの車の中から撮った写真です。
この頃は疲労困憊で、
夏を乗り切れるかどうかと心配していた時期でした。
写真など二ヶ月ほど撮りに出掛ける事が出来なかったので、
自宅の窓から空を撮ったり、
こうして通勤途中の車の中から写真を撮ることしか出来ませんでした。
昔はよくこうした写真を撮ったものですが、
最近撮るこうした写真には「キレ」がありません。
歳を取る毎に知識や新たな考えを身に付けているように思いますが、
反面何かが鈍っているような気がしてなりません。
夕空 [夕景]
この写真を撮った頃、
仕事も忙しくなく、
割合早い時間に帰宅していました。
この日も終業のベルと共に会社を後にしました。
家に着くと西の空に陽が傾き掛けていて、
圧倒的ではないものの空が焼けていました。
玄関の戸を開ける前に裏の田んぼに出て、
暮れゆく西の空を眺めました。
空は刻々と、
姿形と色を変えながら暮れていきます。
しばらく飽きることなくそうした空を眺めては写真を撮りました。
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四月七日(木) 撮影
硝子 [夕景]
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古い倉庫の窓ガラスに夕日が映っていました。
そのガラスは古く埃にぼやけていて、
はっきりと太陽の姿を映してはいませんでした。
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窓の下段にはめ込まれたガラスはまるで鑿の跡のようで、
それは夕日に映える海原のようにも見えました。
*
季節外れのブログもようやく三月が終わります。
冬、雪という決められた題材から解放されましたが、
今までその題材に頼っていたので、
この頃、感応する光景を見つけ出すことが出来ませんでした。
写真を撮るために出掛けるということも無かったので、
写真の感覚が戻るまで少し時間が必要でした。
身の回りで目にする光景を見つけ出すというのは、
私にとっては結構難しい事であります。
翳空 [夕景]
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この写真を撮った頃、
こうした眺めの良い所で仕事をしていました。
ただ、この日までの十日間ほどは、
このような景色をゆっくりと眺める余裕を持ち合わせていませんでした。
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この日はあまりにも天気が良くて、
窓の外を見るようにと、
その光に促され外を眺めたのでした。
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あれほど晴れ渡っていた空が、
夕暮れ近くには雲に覆われ翳ってきました。
太陽は暗雲に包まれていきます。
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数日前、
仕事終盤にちょっとしたアクシデントがありました。
何とか立て直す手立てを見つけ出し、
その対応を翌日に行うべき準備も整いました。
夕暮れに安堵してまた空を眺めました。
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それまで順調に仕事を詰めてきましたが、
最後に少し躓きました。
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この空の翳りはそんな躓きを予期していた様に、
今となれば見えてくるのです。
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その空模様委は、
もっと別の事象の暗示だったと、
感覚の鈍い私には、
そのような予兆を感じ取ることは微塵もありませんでした。
三月十日(木) 撮影
光色 [夕景]
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光の色をどう呼べばよいのか、
その不自由さに苛立ちを覚えます。
ひとつの色に埋もれる雪国の冬を迎え、
色の名を調べてみたいと思う今日この頃です。
夕焼 [夕景]
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十月二十九日の夕焼け、
前記事と同じような夕焼け空の写真、
日曜日の朝に散歩へ出掛けることが無ければ、
通勤途上やこうして仕事場で写真を撮る程度で、
ブログの記事になるような写真をこの半月ほど撮っていません。
しかし昨日の土曜日、
東京へ里帰りする家内と娘を長野駅まで車で送り、
その帰りに飯山へ立ち寄り二時間半ほど寺巡りをしてきました。
秋晴れの下気持ちよく歩き写真を撮りました。
実は飯山の寺巡りは今年の春にも一度行き写真を撮りましたが、
そのときの写真をまだブログに更新していません。
実は、春に訪れた飯山は別の企画でまとめているのですが、
その記事をまとめるべく文章の筆が全く進まず、
いつになったら更新できるか目処が立ちません。
昨日撮った写真も出来の悪い駄作を含めて三百枚ほど撮ったので、
場合によってはそれなりの回数に分けての記事更新となりそうな気がします。
秋も深まり晩秋と呼ぶにふさわしい感覚が身を包む今日この頃、
この秋の写真を少し急いで更新しなければなりません。
気象 [夕景]
あれほどの猛暑が、
今では随分遠くの、
そして懐かしく思えるほどの今日この頃の気温、
九月に入っても厳しい残暑が続き、
いつまであの暑さが続くのかと思いきや、
十日ほど前からめっきり秋らしくなり、
秋彼岸を向かえた今朝は、
通勤する車の暖房を付けたり、
仕事場のエアコンを暖房運転に切り替えるほど急激に気温が下がりました。
何かと最近は急激に変化する天候、
猛暑、ゲリラ豪雨、そして頻繁に発生する雷に竜巻まで、
異常気象を超えた気象の様子を、
日々日本の各地から報道されています。
今年の夏があれほど暑かっただけに、
その反動で向かえる冬が心配です。
そうした嫌な予感を抱きつつ、
雪国に住む私は豪雪にならないことを祈るばかりです。
地球という星は、
これほどまでに熱しやすく、
そして、冷めやすい星になってしまったのでしょうか。
夕焼 [夕景]
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前記事二つの写真を撮ったその日の帰り道、
近所の店で買い物を済ませ店を出た途端、
眼前に空を染め上げる茜色、
この空を撮らずして帰宅する事は出来ません。
店の駐車場から直ぐさま車を出します。
なにせこうした空はあっという間にその色が褪めていきます、
空を広く眺めることの出来る道端に車を停めて撮影しました。
撮影途中、
十数メートル離れたところで自転車を道端に止め道端に立つご婦人を見付けました。
そのご婦人も形態カメラを夕陽に向け焼けた空を撮っていました。
「お互いに素敵な夕焼けを撮る事ができました」、
そんなふうに心の中で言いました。