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影姿 [光景]



 連休過ぎ去った日曜日、
 五月は天気の良い日が多く、
 窓から見る空や、
 家の中に差し込む光が美しく、
 家にいても常に外が気になります。



 夕食前のひととき、
 カメラを持って自宅裏の田んぼを少しだけ歩きました。
 思えば随分日が長くなりました。




空14.jpg
〔01〕

 鮮やかな青。 







空12.jpg
〔02〕

 その青が少し深まる。
 






空17.jpg
〔03〕

 光りが強い。







空18.jpg
〔04〕

 樹の影と一緒に記念撮影。
 さてと帰ろうかな。



    *



 締めはセルフポートレート、
 自分の影を撮りました。
 朝夕の太陽が低いときに撮ると、
 ほっそりと背が伸びたような気がして嬉しくなります。



    *



 今日はこの後飲み会です。
 帰宅後の更新が出来そうにないので、
 早めに更新して出掛けます。
 では、行って参ります。







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求光 [光景]




 「散歩」  その一



 連休二日目、
 家人の要求を全て断り一日中家でごろごろ過ごしていました。
 しかし晴天の下、こんな過ごし方で良いのかと不安になり、
 三時を過ぎた頃、
 写真を撮らなければならないと思い散歩に出掛けました。


 散歩の先は自宅から半径一キロほど、
 田んぼのあぜ道や農道を歩いたり、
 途中本屋など立ち寄りながら三時間ほど歩きました。
 

 この日の散歩コースの半分ほどは、
 四月八日の記事とした「散歩」
 (http://wabi-sabi.blog.so-net.ne.jp/2008-03-23)、
 で歩いたルートと同じ。
 冬とは違った景色を求めて歩きました。
  




散策03.jpg
〔01〕






散策02.jpg
〔02〕






散策04.jpg
〔03〕






散策01.jpg
〔04〕






散策05.jpg
〔05〕



 この日は自分一人での散歩、
 自分の思うままに歩み、
 自分の思うままに立ち止まり、
 気に入った場所で撮影をします。

 画面から受ける印象は暗く、
 その心象は沈み込んでいるように感じますが、
 撮影者本人は楽しく散歩をしているつもりです。

 散歩の先で撮るこうした写真は、
 自分の好きなものを、
 自分の好きなように撮る。
 これほど楽しいものはありません。




    *




 散歩はまだ途中、
 この後も続きます。

 この連休にはたくさん写真を撮りました。
 あと一週間は記事にする写真の蓄えがあります。
 この先しばらくはゆったりと更新をしていきます。





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樹影 [光景]




   一月十二日、
   雪国の冬らしく冷え込む朝でした。
   窓の外は音が消え、
   部屋の中の空気も冷え切っていました。
   「雪が降っている」
   布団の中にいてもそう感じ取ることができました。

   目が覚めてもしばらくは、
   自らの肌で温めた布団にくるまれていました。
   取り留めの無い事を考えていましたが、
   すぐに浅い眠りに付きました。


   南に面する窓の障子戸の明るさを、
   閉じた瞼の裏側で知覚します。
   いつもより遅く布団を這い出し障子戸を開けると、
   外は一面の雪景色、
   けれども目を奪われるほどの白い雪ではなく、
   降る雪が光を遮り光と色を弱め、
   辺り一面鈍い空の色に包まれていました。
  

   少し重い心で家を後にします。
   目覚めの頃しきりに降っていた雪は小降りになり、
   雲の薄くなった所から光が降ってきます。


   私は町外れにある小高い山の上に立ちます。
   そこは偶然が引き起こす場所でした。
   目にする光景は全ての条件が上手く重なり、
   私の心象を揺さ振ります。
   







〔01〕

   光があればこそ、
   この世の全てが輝きます。








〔02〕

   危うい光だからこそ、
   美しい画となります。   


   





〔03〕

    漏れた光が枝の間をすり抜け、
    樹影を描きます。
   
    






〔04〕

   雲は太陽を包み解き、
   太陽は雲間を渡ります。








〔05〕

   光を操るのは雲の仕業、
   雲は太陽の光を弄びます。





      *




   夢は、


      文学的な才能を持ち合わせ、
      日々の暮らしの中で目にすること、
      感じること、想うことを
      叙情あふれる文章で随筆に綴ること


   前記事の酔いを借りて書いてみました。



      *



   このようなモチーフの写真は、
   これまでもリバーサルフィルムで撮り続けていました。
   今日はデジタルカメラで撮りましたが、
   そこそこ思うように撮ることが出来ました。
   今日は若干の明るさ補正の画像処理のみ施しました。

      
   



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冬光 [光景]




〔01〕

   差し込む光

   






〔02〕

   一隅を照らし
   







〔03〕

   影を映す
   





 
〔04〕

   冬の暖かな陽差しを受けて



    *



   今日の写真も一月三日に撮影したもの。
   冬の陽差しが家の中に差し込み、
   その温かく、眩しい光に目を奪われ、
   カメラを持ち出して家の中を撮りました。
   こうした日は心温かく、
   とてもやわらかな気持ちになります。
  





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某日 [光景]




   新年、ようやく晴れました。 





〔00〕

   前記事と同じく一月三日正午近く、
   我が家裏窓からの雪景色です。
   新年三日にしてようやく青い空が広がりました。
   雪国の冬の生活は辛く厳しいのですが、
   この空の青と白い雪の見事なコントラスト、
   このようなきれいな景色を目にすると、
   この土地の負を忘れ心躍るのです。

   雪原の向こう側には日本海があります。
   自宅からは十キロも離れていません。
   車に乗れば十数分で海に行くことが出来ます。

   確かに青空が広がっていますが、
   よく見ると海の方には鉛色の雲が垂れ込めています。
   
   けれども、久し振りに見る青空、
   あまりにも気持ちが良かったので、
   この後海に出掛けました。
   


      * * *



   残念ながら、昼過ぎには天気が翳り始めていました。
   海に近付くに連れ空は曇り始めました。
   海の上には暗い雲が広がり、
   時折小雨が落ちてきます。
   午前中の晴天が嘘のように空は崩れていました。







〔01〕







〔02〕







〔03〕







〔04〕







〔05〕







〔06〕
  
   冬の日本海らしく、
   風が強く海は荒れていました。
   海を目にした心象を写真にします。
   この海に我が心は感応しますが、
   決して心は暗く沈みません。
      



 


 
〔END〕

   海からの帰り道、
   珈琲を飲んで体を温めました。
   店を出ると空には再び青空が戻っていました。
   暮れ色漂う青空、
   この色の雰囲気に感応し、
   思わず駐車場で一枚撮りました。



      * * *




   今日は三種類の写真を記事にしましたが、
   全て同じ日に撮った写真です。
   青空の写真と海の写真、
   とても同じ日に撮ったとは思えない空の表情、
   この土地に於ける冬の特徴、
   冬はこの変化が写真を撮るには好都合な季節です。

   




   
   
   以上、海の写真は前記事と同じ写真です。
   画像処理を施してみました。
   空の青い写真は処理をしていません。



 


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冬海 [光景]



 一月三日、
 昨年五月にブログを始めてから
 初めて海に行きました。
 正確に言うと、これほど近く海に立つということで、
 海の手前、丘の上から眺めることは何度かありました。

 これまで海に行かなかったことも、
 この日海に行ったことも、
 特別な思いがあった訳ではなく、
 ただ何となく、
 思いつきで海に行きました。


   *


 荒ぶれる冬の日本海、
 この日の海は冬の厳しさも少し和らいでいて、
 風が強くても、
 浜辺に降り立ち、
 容易にカメラを海に向けることができました。
 



〔01〕

   遙か水平線の向こうまで垂れ込む鉛色の雲、
   深く重く沈み込む波の音、
   眼前間近に冬の海と対峙します。







〔02〕

   白い波頭の隙間を埋める深い色、
   じっと見つめていると、    
   この海の底に心引き込まれそうになります。







〔03〕

   鈍空に一隅の光。







〔04〕

   遠い陸地の建造物を、
   白い波頭越しに
   目を細め見つめます。







〔05〕

   冬の風に細かな飛沫が飛び交い、
   遠くの風景は薄れていきます。







〔06〕

   暗礁を波が飲み込みます。


   自分は、
   どんなに強い波が押し寄せても、
   動じることのない、
   強き心を持っているだろうか。
   
   







   海の印象は冬の日本海、
   幼少時に深く刻み込まれた海の心象。
   穏やかでなく、
   こうした色や音に包まれた海が、
   海に対する私の原風景、
   写真を撮るようになって気付きました。
   


 


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寂然* [光景]





■HASSELBLAD503CX+Planer2.8/80
  Ektachrome64






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感光 [光景]



 日曜日の午後、
 自宅から歩いて寺院に向かいます。

  
 

〔01〕
 見慣れた風景を、
 光の力が冴えた世界に映し出します。






〔02〕
 形あるものは、
 光を得て影を作る。
 
 




〔03〕
 暗部に凝視すれば、
 光溢れる。






〔04〕
 暗い空間に身を置き、
 外の世界を見る。

 



 
〔05〕
 いくつの世界が存在するのか、
 目に見えない世界を見る。






〔06〕
 花に囲まれ、
 光に包まれる。







 デジタルで手に入れたモノクロの世界、
 無意識のうちに光に感応し、 
 光の存在に魅了されます。

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寂秋 [光景]

 

 日曜日の午後遅く、
 よく足を運ぶ寺を訪れました。
 秋の光を捉えようと、
 少し遅い時間ですが家を後にしました。
 
 
 



〔01〕
 屋根の垂木と木々の葉先が、
 光る雲に影を映します。
 陽の傾き掛けた秋空の下、
 いつものように歩みを進めます。
 





〔02〕
 通り過ぎることが出来ない場所。
 いつも静かに半眼で、
 じっと私の心を見つめられます。






〔03〕
 いつもこの場所に迷い込みます。
 何故かこの空間に心惹かれ、
 ここで写真を撮ります。
 





〔04〕
 更に奥へと細い道に導かれます。
 この先は墓地。
 この日は少し躊躇いがありました。 
 





〔05〕
 視線を地に近付け道の先を見つめます。
 この場所の雰囲気の妖しさと対象に、
 鈍い光の中、
 きれいな緑色が浮かび上がります。






〔06〕
 艶やかな葉に目を落とします。
 沈み込む緑色、
 その深い色を見つめます。





 
〔07〕
 雨でも無く光は鈍いのに、
 この緑の色具合。
 一枚撮って家路に着きます。
 






 先週の日曜日で散歩で撮った写真です。
 添える文章をまとめるのに一週間掛かりました。
 言葉が枯渇しています。
 


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樹影 [光景]





〔01〕







〔02〕







〔03〕







〔04〕







〔05〕







〔06〕





 

〔07〕







〔08〕







〔09〕







〔10〕









 空の印象が良い日に、
 木々の枝葉を撮影するテーマは、
 随分前からリバーサルフィルムで撮り続けてきました。
 デジタルカメラを手にして、
 モノクロという新しい表現方法を得ました、
 これまでにない領域に足を踏み込み入れる、
 何かが生まれる予感。
 


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