片道 [町景]
三月の初旬、
事情がありまして片道の散歩に出掛けました。
所要があり目的地まで自家用車を使わずに行く必要があったのですが、
普通であれば家人に送ってもらうところですが、
この日の朝は晴れていたので、
運動不足解消に徒歩で行く事にしました。
目的地までの道順は、
私の住む町の特徴的な建物形式である「雁木」が備わった道を辿る事にしました。
この「雁木」についての説明は、
後で簡単に触れるので此処では割愛いたしますが、
詳しく知りたい方は「雁木」(がんぎ)を検索して調べてみてください。
さて、この雁木が備わる通り、
実は数日前にもある思いがあって歩いていました。
かつての城下町に連なる街並みの、
端から端まで備わっていた雁木、
現代でも歯抜けになった場所がありますが、
現存する雁木通りを端から端まで歩いてみようと思い立ち、
二月の終わりに歩きました。
この雁木のある街に六十年近く住んでいて、
この雁木のある通りの様々な意匠や情緒、物語を見て、
感じていることがありながらも、
それを見る事を目的として歩くことなどなく、
それを写真として記憶するという思いはあっても、
なかなか実行に移すことが出来ずにいました。
幸いにこの冬は、
雪が少なく足元が良く、
仕事にも余裕があり私的な時間を持ち合わせていたのでこの思いを実行する良い機会でした。
往復10キロに及ぶので、
歩くことと雁木を観ることに専念するため、
その日は歩行にカメラを携えてるのは止めました。
このような下地がありましたので、
時間に余裕を持ち、
片道散歩では写真を撮りながら歩くとにしました。
〔01〕
雁木通りまでの道すがら、
空模様を眺めながらしばらく歩きます。
〔02〕
「北本町一丁目」
現存する雁木の一端は北本町三丁目から始まります。
もう一端の南本町を目指し少し歩いた所、
醤油味噌店が残っています。
先のブログでもこの店の前で写真を撮っていますが、
実はこの店には少々想いがあるのですが、
その話はまた何れの折にいたします。
〔03〕
「本町七丁目」
醤油味噌店のある交差点を折れ本町通りへ渡ります。
冬枯れに葉を落とした木の枝、
その枝が描く姿形、
重なりが美しく、
立ち止まって眺めたくなります。
〔04〕
「本町七丁目」
現在の住居には四十年近く前に引っ越しましたが、
そのころからある建物で、
当時中学三年の私は信用金庫だと思い込んでいました。
雁木の形式は備わっていませんが、
玄関が後退しているので、
建物そのものが雨除けの軒となっています。
〔05〕
「本町六丁目」
他の記事でも紹介しましたが、
築百三十年の映画館。
きっと現存する最古の映画館の一つです。
〔06〕
「本町六丁目」
映画館の目の前にある町家交流館。
市が古い町屋を再生した観光用の施設。
集会所、催しを行うことの出来る小さなホールなどが備わり、
私も散歩の途中によく立ち寄る施設であります。
〔07〕
「本町五丁目」
当地の中心地交差点の一角に立つホテル前にある観光案内看板。
地元出身の童話作家「小川未明」の説明と生誕の地への案内看板。
実は小川未明の童話をじっくりと読んだことがなく、
こうした看板を目にするたびに読まなくては思いながらも、
未だにその思いを果たしていません。
〔08〕
「本町二丁目」
この光景は、
五階建てコンクリート造の衣料店が解体された後、
随分前から見つけていたのですが、
子の散歩で初めて写真に撮る事ができました。
〔09〕
鉄製の筋交いが壁の中に半分埋まっています。
どうしてこうなったのか考えてみますが、
真剣に考えていなので自分なりの答えを見出すに至りません。
〔10〕
「本町2丁目」
雁木の床に敷き詰められた石。
産地などは分かりませんが、
商店が連なる本町通りでは多くの場所でこの敷石を観ることが出来ました。
下水道工事が行われたのを機に、
多くの姿を消したように思われますが、
軒先が土埃で汚れないための目的もあったと思われるので、
やはり財力の象徴だったように思われます。
〔11〕
店の出入り口の正面に坐する石は大きく、
それなりに威厳を感じます。
〔12〕
「本町二丁目」
モルタルの塗られた雁木。
意匠が凝っているのもやはり商店ならでは。
この店は化粧品と玩具の店、
何故この取り合わせなのかは分かりませんが、
子供の頃からこの店の前に通る度、
玩具やゲームをよく眺めたものですが、
この店で玩具を買ってもらった記憶はありません。
〔13〕
「本町二丁目」
通りの両側が数十メートルだけ広がっている場所、
何故こうした形になっているかは失念してしまったので、
また別の機にご紹介したいと思います。
〔14〕
〔13〕の写真を撮った向かいにある文具店。
「紙店」と名乗り、
古くも間口の大きな店なので、
歴史ある店のようです。
店先の風格ある木製の看板をいつか写真に撮りたいという、
記憶のための撮影しました。
〔15〕
「本町二丁目」
「雁木」は、
雪深い土地における、
積雪期の通行を確保するために設けられた歩廊で、
誰もが通ることのできる歩廊が、
厳しい気象条件に対応するために、
自然に生まれた形式でありながらも、
私有地に設けられているその精神に意義があります。
現在は地方の商店街はシャッター通りと化していて、
人口の減少と合わせ、
建物の姿を消している場所も点在し、
残念ながら雁木が歯抜けになっています。
雁木存続の為に行政は、
雁木を残すために所有者を対象にした資金援助の制度を設けていますが、
建物自体が無くなってしまうのですから、
雁木が無くなることも仕方がありません。
それでもこの写真のように、
建物が無くなっても雁木だけが残る場所もあり、
精神まで無くなっていないことに感じ入ります。
〔16〕
「本町二丁目」
同じ場所での姿。
建物は現代的な形式となり、
姿形式は違っても、
雁木の精神と機能が備わった姿。
家主の方の思いが伝わります。
〔17〕
「本町二丁目」
東本願寺高田別院門前にて、
本町通りから寺町方面を眺めます。
嘗てはここから突き当りにある寺院の門まで、
参道脇はこの寺院の敷地であったそうで、
その繁栄ぶりをうかがい知ることが出来ます。
小学生の頃には、
秋の報恩講になるとこの通りには露店がびっしりと並び、
見世物小屋や子供の気を引く食べ物屋やゲームをやる店などがあり、
親から貰った小銭を握りしめ出掛けた事が懐かしく思い出されます。
近年ではこの通りに露店が立つことは無くなり、
境内でひっそりと数件の露店が立つのみとなり、
嘗ての報恩講の賑わいは消えました。
〔18〕
「本町二丁目」
昔、蝋燭店があった場所。
店先には赤い蝋燭を模した看板が雁木の軒先に吊り下げられていた姿がありました。
店の前を通ると蝋燭の匂いがして、
店を覗き込むと薄暗い空間に小さく、
蝋燭を作る釜などの道具のある空間がおぼろげに浮かび上がります。
その店の作業場は、
長野県の小布施にある「明かり資料館」に移され、
その姿を残しています。
〔19〕
「本町二丁目」
嘗ては北国街道の通る城下町、
起源が分からないので、
その名残かどうか分かりませんが、
町には多くの旅館がありました。
現在も営業している旅館が数件ありますが、
玄関戸が閉まったまま姿を残す旅館があります。
城下町時代の旅籠を起源としているならば、
泊り客の姿もずいぶん変わったことでしょうが、
嘗ての繁栄を思うと、
こうした姿は寂しい限りです。
〔20〕
「本町二丁目」
中心地を少し外れると、
こうした古い時代の残像が結構残っていることに気付きます。
こちらは「退蔵院」、
記憶が定かではありませんが、
昔は通りに面して別の建物、室礼があったように記憶していて、
一種、異様な光景があったような気がします。
〔21〕
「本町一丁目」
こちらも古くは商店だったと記憶しますが、
現在店はなく、
その面影となるガラス戸の意匠に目を惹かれます。
こうした模様のガラスも現在では貴重です。
〔22〕
「本町一丁目」
昔住んでいた場所に近付きました。
想い出や印象の多く残る場所、
歳を取る毎に失われていくそうした記憶が、
薄れないうちにいつか写真を撮って歩きたいと思っていましたが、
それを実現するための一歩となりました。
正面にあるのは通った小学校。
改修工事などで当時の色合いは残っていませんが、
校舎の形や配置はそのままで、
見ると幾つかの記憶が思い起こされます。
〔23〕
「本町一丁目」
清掃の行き届いた店先に足が止まります。
〔24〕
磨きこんだガラスが美しく。
店先を鮮明に見ることが出来ます。
通りすがりの者の心も清らかになり、
思わず写真を撮らせて頂きました。
〔25〕
通った小学校を通りの突き当りに見つめます。
数年前の文化祭に足を運んだことがありますが、
許されるならば、
学校の中を歩き写真を撮りたいものです。
〔26〕
「本町一丁目」
春日神社参道前。
こちらの神社の祭りにもいくつか想い出があります。
今でも記憶しているのは、
私が人生で初めて聞いたエレキギターの生の音、
夏祭りに神楽殿で若者が弾いていました。
初めて聞くエレキギターの音、
ギターアンプから発せられるその音に釘付けになりました。
今でも何故だかこの時の記憶が鮮明に残っています。
〔27〕
「本町一丁目」
「襖紙商」の立派な木看板。
下の壁のコンクリートブロック一個の長さが40センチですから、
幅は二メートル。
このような立派な看板が道路に面して掛けられていないので、
この店の前を車で通り過ぎても気付くことがありません。
この日歩いて初めて見つけることができました。
現在は店先の商売ではなく、
壁紙を扱い建築現場に届けている会社、
創業はいつなのか、
起源はいつなのか少々気になります。
〔28〕
「南本町三丁目」
本町通りの終わり一丁目、
突き当りには嘗て通った小学校があり、
その校門前を左を左に折れ歩きます。
本町と背中合わせの東側は大町。
大町通りの一端にある石仏が祀られた祠が、
車の往来を見守る様にして、
通りの始まりの片隅にひっそりと建っています。
〔29〕
「南本町三丁目」
こちらの店先は、
創業が江戸時代で「高橋孫左衛門商店」という飴屋です。
「東海道中膝栗毛」の著者である十返舎一九も訪れ、
「越後道中記・金の草鞋」に記されている三百年続く飴屋です。
店先の小さな雛飾り、
数日前の散歩で見付け、
雛飾りのあるうちに再訪し、
写真に撮りたいと思っていましたが、
思うように撮る事が出来ませんでした。
〔30〕
「南本町三丁目」
木製細工の製品を作る店で、
店の前を通るたびにたくさんの神棚がおいてあるのを、
昔から目にしていました。
昔は店の名を確か折箱店と名乗っていたように記憶しますが、
現在の店主は私と同じ年代で、
ホルツンと名乗っています。
〔31〕
「南本町三丁目」
城下町のせいか、
現在でも菓子店が割合多くある様に思います。
こうした小さな店もあり、
普段はなかなか立ち寄ることがありませんが、
近所に以前この町内に住んでいた方がいらして、
こちらの店の話をしたことを思い出し、
一月に散歩で通った時に洋菓子を買いました。
その記念にこの日一枚写真を撮りました。
〔32〕
「南本町三丁目」
こちらは何の店なのか、
はたまた会社なの分かりませんが、
ガラス戸の向こうに七段飾りの雛人形が飾ってありました。
オーディを装置なども並んでいて、
これらの飾りを照らす照明もあるので、
通りるぎる人々へ見せる為と理解し写真に撮りました。
〔33〕
黒電話やブラウン管のテレビもあり、
昔懐かしい物が並んでします。
季節ごとに飾りを変えるのでしょうか。
機会があったら再訪して眺めてみたいと思います。
〔34〕
「南本町三丁目」
前回の散歩で見つけた不思議な光景。
ここの他に南本町一丁目の雁木でも見つけました。
通りに住人がいたら尋ね聞いてみようかと思いましたが、
残念ながら人影を見つけることが出来ませんでした。
時計を見付けた二ヶ所共、
小学校の通学路となっていて、
どちらの時計も登校時に見る壁に取り付けられているので、
小学生が遅刻しないために設けたのではないかと推測するのですが、
確かなことは分かりません。
機会が在れば調べてみたいと思います。
三月十一日(土) 撮影
唐突な終わり方ですが、
散歩はこの先で終わりとなり、
幕引きにふさわしい写真を撮る事が出来ませんでした。
それでも有意義な散歩となりました。
見ると幾つかの記憶が思い起こされます。
〔23〕
「本町一丁目」
清掃の行き届いた店先に足が止まります。
〔24〕
磨きこんだガラスが美しく。
店先を鮮明に見ることが出来ます。
通りすがりの者の心も清らかになり、
思わず写真を撮らせて頂きました。
〔25〕
通った小学校を通りの突き当りに見つめます。
数年前の文化祭に足を運んだことがありますが、
許されるならば、
学校の中を歩き写真を撮りたいものです。
〔26〕
「本町一丁目」
春日神社参道前。
こちらの神社の祭りにもいくつか想い出があります。
今でも記憶しているのは、
私が人生で初めて聞いたエレキギターの生の音、
夏祭りに神楽殿で若者が弾いていました。
初めて聞くエレキギターの音、
ギターアンプから発せられるその音に釘付けになりました。
今でも何故だかこの時の記憶が鮮明に残っています。
〔27〕
「本町一丁目」
「襖紙商」の立派な木看板。
下の壁のコンクリートブロック一個の長さが40センチですから、
幅は二メートル。
このような立派な看板が道路に面して掛けられていないので、
この店の前を車で通り過ぎても気付くことがありません。
この日歩いて初めて見つけることができました。
現在は店先の商売ではなく、
壁紙を扱い建築現場に届けている会社、
創業はいつなのか、
起源はいつなのか少々気になります。
〔28〕
「南本町三丁目」
本町通りの終わり一丁目、
突き当りには嘗て通った小学校があり、
その校門前を左を左に折れ歩きます。
本町と背中合わせの東側は大町。
大町通りの一端にある石仏が祀られた祠が、
車の往来を見守る様にして、
通りの始まりの片隅にひっそりと建っています。
〔29〕
「南本町三丁目」
こちらの店先は、
創業が江戸時代で「高橋孫左衛門商店」という飴屋です。
「東海道中膝栗毛」の著者である十返舎一九も訪れ、
「越後道中記・金の草鞋」に記されている三百年続く飴屋です。
店先の小さな雛飾り、
数日前の散歩で見付け、
雛飾りのあるうちに再訪し、
写真に撮りたいと思っていましたが、
思うように撮る事が出来ませんでした。
〔30〕
「南本町三丁目」
木製細工の製品を作る店で、
店の前を通るたびにたくさんの神棚がおいてあるのを、
昔から目にしていました。
昔は店の名を確か折箱店と名乗っていたように記憶しますが、
現在の店主は私と同じ年代で、
ホルツンと名乗っています。
〔31〕
「南本町三丁目」
城下町のせいか、
現在でも菓子店が割合多くある様に思います。
こうした小さな店もあり、
普段はなかなか立ち寄ることがありませんが、
近所に以前この町内に住んでいた方がいらして、
こちらの店の話をしたことを思い出し、
一月に散歩で通った時に洋菓子を買いました。
その記念にこの日一枚写真を撮りました。
〔32〕
「南本町三丁目」
こちらは何の店なのか、
はたまた会社なの分かりませんが、
ガラス戸の向こうに七段飾りの雛人形が飾ってありました。
オーディを装置なども並んでいて、
これらの飾りを照らす照明もあるので、
通りるぎる人々へ見せる為と理解し写真に撮りました。
〔33〕
黒電話やブラウン管のテレビもあり、
昔懐かしい物が並んでします。
季節ごとに飾りを変えるのでしょうか。
機会があったら再訪して眺めてみたいと思います。
〔34〕
「南本町三丁目」
前回の散歩で見つけた不思議な光景。
ここの他に南本町一丁目の雁木でも見つけました。
通りに住人がいたら尋ね聞いてみようかと思いましたが、
残念ながら人影を見つけることが出来ませんでした。
時計を見付けた二ヶ所共、
小学校の通学路となっていて、
どちらの時計も登校時に見る壁に取り付けられているので、
小学生が遅刻しないために設けたのではないかと推測するのですが、
確かなことは分かりません。
機会が在れば調べてみたいと思います。
三月十一日(土) 撮影
唐突な終わり方ですが、
散歩はこの先で終わりとなり、
幕引きにふさわしい写真を撮る事が出来ませんでした。
それでも有意義な散歩となりました。
今後もこのシリーズを続け、
雁木の風景、光景を一つにまとめてみたいと思います。
この後目的を果たし、
帰りは車に乗って帰宅しました。
長文にお付き合い頂きありがとうございます。
今日はこの後庭の草刈りなどで忙しいくなるので、
今朝は三時に起床し、
朝食を挿んで一気に記事を書き上げました。
文章の推敲をすることが出来ません。
乱文、誤字脱字はご容赦ください。
雁木の風景、光景を一つにまとめてみたいと思います。
この後目的を果たし、
帰りは車に乗って帰宅しました。
長文にお付き合い頂きありがとうございます。
今日はこの後庭の草刈りなどで忙しいくなるので、
今朝は三時に起床し、
朝食を挿んで一気に記事を書き上げました。
文章の推敲をすることが出来ません。
乱文、誤字脱字はご容赦ください。
雪肌 [冬景]
ゴールデンウイークも終わり、
季節は既に春から初夏を思わせる色合いと気温になりました。
日曜日の今日も空は五月晴れ、
自宅裏の田んぼも田植えで田植機の音でにぎやかです。
今朝は青空の下、
二時間ほど撮影散歩に出掛けてきましたが、
空気が爽やかで気持ちの良い散歩となりました。
今日の記事の写真は、
一旦没にした写真を取りだしました。
予定していた写真は枚数が多く、
記事に仕立てる時間が足りず、
簡単な写真で間に合わせます。
撮影したのは一月中旬、
空は晴れ渡り、
降り積もった雪も白く、
前夜までの風に吹きさらされ様々な模様が出来ていました。
そんな雪景色を自宅の周りで撮影したものです。
四ヶ月後の初夏には、
何だか懐かしく目に映る雪景色です。
私のブログは季節外れの写真ですが、
〔01〕
〔02〕
〔03〕
〔04〕
〔05〕
〔06〕
〔07〕
〔08〕
〔09〕
〔10〕
一月十五日(日) 撮影
昨日は夕方に、
築百三十年を迎える古い映画館へ出掛け、
「ロイヤル・コンセルトヘボウ・オーケストラがやってくる」という映画を観てきました。
(私としては「ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団」という呼び方がしっくりするので、
この題名には少し違和感を感じています。記事を書き終えて今しがた、
ネットの公式サイトのタイトルを見て分かったのですが、
『「ロイヤル・コンセルトヘボウ」オーケストラがやってくる』が正解なのでしょう)
同オーケストラが演奏旅行で世界を巡り、
各国で演奏するその曲と団員の関わり、
その国の人との境遇と音楽との関わりを描くもので、
クラシック音楽好きにはとても楽しみ、
かつ、音楽の持つ力の強さと儚さを感じる映画でした。
生の演奏ではありませんが、
オーケストラの演奏シーンを大きな画面で観て、
自宅では不可能な大きな音で音楽をたっぷりと聞くことが出来、
有意義な時間を過ごすことが出来ました。
残念なのは、
映画の終わりの曲が、
想い入れのあるマーラーの交響曲第二番「復活」でしたが、
他の曲とは違い音の響きが好みとは違ったこと。
少々残念な幕引きでしたが、
映画の内容と音楽の余韻は心地よく、
薄明りの残る初夏の夕暮れを歩いて帰りました。
映画を観た後に目にする日常の風景は、
いつも見る景色と違って見えるのが不思議でした。
この日は映画の後に居酒屋で一杯呑んで帰る目論見があったので、
カメラを持ってこなかったのを悔やみました。
上質のクラシック音楽を聞いた後に日本の居酒屋は似合わないと、
寄り道することなくおとなしく帰宅しました。
昨年末に同じ音楽映画の「パコデルシア」を観ての、
高校卒業後の約四十年で観た映画は五本ほどでしょうか、
普段映画を観ることの無い私としては、
短い周期でのこの映画館の再訪は珍事であります。
築百三十年の映画館なので、
音響等の設備は良くなく、
スクリーンも暗く、
決して映画を観る環境は良くありませんが、
掛かる映画は映画好きのための作品を厳選しての上映、
経営的には決して楽ではなく、
観る客には存続させるための想いが籠っている、
そんな映画館は場内スピーカもなく、
支配人が音響を使わず大きな声で、
映画の題名と始まりを告げます。
こうした言わば時代遅れの映画館、
私自身も歳を取ってその味わいが分かるようになり、
愛おしく感じるのであります。
帰路 [旅景]
一月のとある日、
二駅先の町へ昼飯を食べに行きました。
雪の少ない冬で足元も良く、
天気も良かったので歩くことが楽しく感じる外出となりました。
目当ての店で、
当てにした昼飯を食み、
再び電車に乗って帰ります。
今回の記事はその帰り道で撮影した写真です。
どうでも良い写真を多数羅列していますので、
時間のある方はお付き合いください。
〔01〕
電車の最後方の車窓を眺めながら帰ります。
〔02〕
心地よい電車の揺れに身を任せます。
〔03〕
歳を取ってもこうした車窓を眺めるのは楽しいものです。
〔04〕
雪の白さ、明るさに車内の景色は真っ黒。
〔05〕
レールが描くカーブは美しいと思います。
〔06〕
雪の少ない冬でした。
〔07〕
次の駅に停車しました。
〔08〕
車掌さんの働きを見つめていました。
〔09〕
運転手のいない運転台の速度計。
〔10〕
雪の上に真っ直ぐ伸びる線路。
〔11〕
直線からカーブへの変化点がどこなのかわかりません。
〔12〕
やはり線路のカーブは美しい。
〔13〕
親しみのある景色が見えてきました。
〔14〕
通勤路の陸橋を潜りました。
〔15〕
唐突に電車を降りての光景。
〔16〕
暖かな冬の一日。
〔17〕
眩しいほどの日差し。
〔18〕
現実の標識と鏡像の中の標識。
〔19〕
雪国の屋根上には梯子があります。
〔20〕
色々な物の重なりの美。
〔21〕
雪国の街並みに車が通ります。
〔22〕
ステンレス製梯子の輝きに心惹かれます。
〔23〕
光が差し込み影が出来ます。
〔24〕
上手に雪掻きをします。
〔25〕
町家で三間の間口は広い方です。
〔26〕
町家の玄関先に停められた車の輝き。
〔27〕
醤油、味噌を造る店の敷石を踏んで帰ります。
〔28〕
古いガラスに雪景色が映ります。
〔29〕
現代は雪掻きのスコップもアルミ製になり随分軽くなりました。
〔30〕
よく立ち寄る神社の境内で道草をします。
〔31〕
木立の枝葉越しに空を眺めます。
〔32〕
雲の存在が際立ちます。
〔33〕
光る雲を背景に黒い枝を落とします。
〔34〕
微妙な光の加減を楽しまします。
〔35〕
太陽の輝きも脇役たちの働きで引き立ちます。
〔36〕
画面から太陽を外すと途端に雰囲気が変わります。
〔37〕
光りの差し込まない社殿へと足を向けます。
〔38〕
神社の意匠。
〔39〕
雰囲気を堪能いたします。
〔40〕
神社の室礼。
〔41〕
意匠の輝き。
〔42〕
全ての意匠や道具の造作に意味があります。
〔43〕
判で押したように撮影します。
〔44〕
神垂を見つめていると時折風に揺れます。
〔45〕
光りの具合で同じ被写体も写りが変わります。
〔46〕
一陣の風が通り過ぎて行きました。
〔47〕
こちらの狛犬は威圧感を感じることはありません。
〔48〕
目の凄み、威圧感を感じる事がありません。
〔49〕
格子越しの神馬。
〔50〕
神馬の造形を眺めます。
〔51〕
神馬の造作に見入ります。
〔52〕
神社を後にして残り少ない帰路を歩きます。
〔53〕
雪の少ない屋根上のアンテナ。
〔54〕
天国への階段ならぬ梯子。
〔55〕
工場が稼働している日はここらら塗料が吐き出されます。
〔56〕
人体への影響とは関係なく切り撮ります。
〔57〕
この日最後の写真を撮って家路を急ぎます。
一月二十日(金) 撮影
五十七枚の写真にお付き合い頂きありがとうございました。
厳選して一つの記事に仕立ててればよいのでしょうが、
時間と気力がありません。
既に季節は暦の上では夏を迎えていますが、
私の写真はまだ一月の後半、
週に一度の更新を逃すと一向に先へと進みません。
それぞれの写真に付したコメントも、
投げやりで申し訳ありません。
〔06〕
雪の少ない冬でした。
〔07〕
次の駅に停車しました。
〔08〕
車掌さんの働きを見つめていました。
〔09〕
運転手のいない運転台の速度計。
〔10〕
雪の上に真っ直ぐ伸びる線路。
〔11〕
直線からカーブへの変化点がどこなのかわかりません。
〔12〕
やはり線路のカーブは美しい。
〔13〕
親しみのある景色が見えてきました。
〔14〕
通勤路の陸橋を潜りました。
〔15〕
唐突に電車を降りての光景。
〔16〕
暖かな冬の一日。
〔17〕
眩しいほどの日差し。
〔18〕
現実の標識と鏡像の中の標識。
〔19〕
雪国の屋根上には梯子があります。
〔20〕
色々な物の重なりの美。
〔21〕
雪国の街並みに車が通ります。
〔22〕
ステンレス製梯子の輝きに心惹かれます。
〔23〕
光が差し込み影が出来ます。
〔24〕
上手に雪掻きをします。
〔25〕
町家で三間の間口は広い方です。
〔26〕
町家の玄関先に停められた車の輝き。
〔27〕
醤油、味噌を造る店の敷石を踏んで帰ります。
〔28〕
古いガラスに雪景色が映ります。
〔29〕
現代は雪掻きのスコップもアルミ製になり随分軽くなりました。
〔30〕
よく立ち寄る神社の境内で道草をします。
〔31〕
木立の枝葉越しに空を眺めます。
〔32〕
雲の存在が際立ちます。
〔33〕
光る雲を背景に黒い枝を落とします。
〔34〕
微妙な光の加減を楽しまします。
〔35〕
太陽の輝きも脇役たちの働きで引き立ちます。
〔36〕
画面から太陽を外すと途端に雰囲気が変わります。
〔37〕
光りの差し込まない社殿へと足を向けます。
〔38〕
神社の意匠。
〔39〕
雰囲気を堪能いたします。
〔40〕
神社の室礼。
〔41〕
意匠の輝き。
〔42〕
全ての意匠や道具の造作に意味があります。
〔43〕
判で押したように撮影します。
〔44〕
神垂を見つめていると時折風に揺れます。
〔45〕
光りの具合で同じ被写体も写りが変わります。
〔46〕
一陣の風が通り過ぎて行きました。
〔47〕
こちらの狛犬は威圧感を感じることはありません。
〔48〕
目の凄み、威圧感を感じる事がありません。
〔49〕
格子越しの神馬。
〔50〕
神馬の造形を眺めます。
〔51〕
神馬の造作に見入ります。
〔52〕
神社を後にして残り少ない帰路を歩きます。
〔53〕
雪の少ない屋根上のアンテナ。
〔54〕
天国への階段ならぬ梯子。
〔55〕
工場が稼働している日はここらら塗料が吐き出されます。
〔56〕
人体への影響とは関係なく切り撮ります。
〔57〕
この日最後の写真を撮って家路を急ぎます。
一月二十日(金) 撮影
五十七枚の写真にお付き合い頂きありがとうございました。
厳選して一つの記事に仕立ててればよいのでしょうが、
時間と気力がありません。
既に季節は暦の上では夏を迎えていますが、
私の写真はまだ一月の後半、
週に一度の更新を逃すと一向に先へと進みません。
それぞれの写真に付したコメントも、
投げやりで申し訳ありません。