境内 [社景]
「品川神社」 その二
前記事に続き品川神社の散歩です。
富士塚に登った後、
拝殿で参拝する前に、
しばらく境内を巡り歩きます。
境内には様々な社や塚などがあり、
見所がたくさんあります。
この日は休日ということもあり、
早朝から散歩やランニング、
また、参拝のために割合多く訪れていました。
〔01〕
富士塚の裏側には浅間神社があります。
この日、富士塚を登った後、
浅間神社の祠を覗き込みますと、
暗い空間にある大麻(おおぬさ)の存在に目を惹かれました。
〔02〕
その大麻を見つめていますと、
祠に差し込む朝陽が力強くなってきました。
〔03〕
格子窓から差し込む一隅の光。
上手い具合に大麻を照らします。
〔04〕
露出の具合で大麻の微妙な色や質感が変わってきます。
背景の写り具合なども気にしながら何枚も写真を撮りました。
〔05〕
気に入った光景に出会うと何枚も同じような写真を撮ります。
後に、
こうした光景を前にして自分の視点や考え、撮影行動を思い浮かべることが出来ます。
〔06〕
祠の壁に映し出す朝陽と格子窓の影。
祠の廻りに茂る木の葉と相まった形に心惹かれます。
〔07〕
狛犬の造形。
いつもながらこの造形を見入ります。
〔08〕
鳥居を潜り急な階段を登り切った所から拝殿へと延びる参道の敷石。
朝陽に照らされて輝いていました。
〔09〕
この日も七福神が笑顔で私を迎えてくれました。
緊張感を持った散歩途上で僅かに心が和らぐひとときです。
〔10〕
木々の間から差し込む光を感じながら境内を巡り歩きます。
〔11〕
御嶽神社へ立ち寄り足元に目を落とすと、
洗い出しになったわすかな石
薄暗い場所でこの白い石に何故だか目がとまりました。
こうした何気ない出会いも四度目の訪問で初めてのこと。
何度も足を運ぶ楽しみはこうした出会いにあります。
〔12〕
拝殿前に木手にある神楽殿。
旅先で訪れる神社故、
こうした神楽殿での舞を見る事はまずありません。
機会があれば祭礼の日に訪れ舞を見てみたいと思います。
〔13〕
拝殿正面屋根の意匠。
銅板を巧みに加工して造り出す形が美しく、
その技術を想いながら見つめます。
〔14〕
小さな作りの祖霊社の意匠。
容易に開いてはならないという意思が伝わってきます。
〔15〕
阿那稲荷上社の賽銭箱。
こちらの賽銭箱は金属で出来ていて、
そのぬくもりを持たない冷ややかな質感に輝く稲穂の金色に目を惹かれます。
背景に鈴から下がる叶緒を配置してこの日も撮影しました。
〔16〕
拝殿と阿那稲荷上社の間で空を見上げます。
二つの屋根の間には、
奥から広がりを持ち延びる、
朝陽を受けて爽やかな色合いに目がとまります。
平成二十七年 九月二十二日(火) 撮影