散歩 [旅景]
〔01〕
前記事の「海運寺」のほぼ隣にある「品川寺」、
漢字でこう書いて「ほんせんじ」と読むが、
開山史でも読まない限りまず正しく読むことができません。
〔02〕
守護神「弁天堂」、
この小さな御堂、
凝った造りで好きな御堂です。
〔03〕
鉄製の窓枠に古いガラス。
滑らかではないそのガラスに写る光や景色は見ていて飽きることがありません。
〔04〕
この凝った窓の意匠が好きです。
そして、南に面さないこの窓から差し込む光に照らされ、
浮かび上がる壁面の様を眺めるのが好きです。
〔05〕
華美ではありませんが、
こうした造り、空間が好きです。、
〔06〕
御堂の裏手に回ると廃棄される人形ケースがありました。
その色合いに惹かれます。
〔07〕
なんてことの無い景色ですが、
このような景色を時々写しては満足しています。
*
時間を気にしつつ、
品川寺を後にして先を急ぎます。
スマホで地図を見て、
旧東海道から少し外れて歩いて見る事にしました。
〔08〕
辿り着いたのは「真了寺」、
旧東海道から少し入り込んだ所で思い掛けず
何せこの山門と呼ぶのかどうか分かりませんが、
この意匠に驚かされました。
〔09〕
驚きながらこの場面を写真に撮ろうと格闘しますが、
何をどう撮っても上手く納まらない。
此所では完全に私の負けでした。
〔10〕
後ろに引く事が出来ないので、
どうしても煽って撮るしかない。
光の具合も良くないので、
私の腕ではどうしようもありません。
〔11〕
古く、佇まいのある場所ではないのですが、
この現代的な寺院も一つの今の仏教の姿、
古い物も新しい物も含めて神社仏閣は好きです。
〔12〕
境内の中に入る事は憚られるのですが、
次回訪れたときにもう一度写真に撮りたい場所でした。
僅かながらアイディアはあります。
〔13〕
一つ品川寄りの新馬場駅を目指して歩きます。
ひしめいて立ち並ぶ住宅地のこのような場所に公衆電話がありました。
今の時代に使う人がいるのかどうか、
そして、何よりも目障りではないのかと、
要らぬ心配をするのでありました。
〔14〕
誘われるように寺院の境内へ入り込んでは、
色鮮やかな花などを眺めては歩きます。
〔15〕
そろそろ陽も傾き掛け、
寺院の塀に木々の影を落とします。
その影に寄り添い記念写真を一枚。
〔16〕
川に出て橋を渡ります。
流れの緩い水面に太陽の輝きが写ります。
光も少し鈍いので陰影が浅く、
思うような写真を撮る事が出来ないので先を急ぎます。
〔17〕
橋を渡ると神社がありました。
塀の格子に光が当たっていました。
光の具合が良くなって来たので、
少し写真を撮ろうかと思いましたが、
熱心に参拝している人がいたので写真を撮るのを控えました。
〔18〕
新馬場駅が近くなりました。
にぎやかな通り沿いの小さな寺の門前に咲く彼岸花、
今年撮影した唯一の彼岸花でした。
九月二十一日(日) 撮影
青物横丁から新馬場まで歩きました。
もう少し散歩は続きます。