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富士 [旅景]





A品川神社03.JPG



十一月十七日(日) 撮影



品川神社、
現在は第一京浜道路が目の前を、
多くの車が往来し、
正月には箱根駅伝の選手たちも駆け抜けて行きますが、
江戸時代には第一京浜道路のもう少し海側に東海道があり、
東海道の向こう側には江戸前の海が広がっていました。

此所には富士塚があります。
江戸時代に広がった富士山信仰、
江戸庶民も多く富士山へ足を運んだそうですが、
当時富士山ンは女人禁制、
また、諸事情で富士山へ行く事のできない人のために造られた富士塚、
現在の東京以外でも多く造られていました。

私がこの富士塚を知ったのは、
広重の浮世絵「名所江戸百景」で、
富士山を模した小さな山を造り、
そこに登山道を設け、
山頂には浅間神社を祀り、
富士山登山をして詣でるというもの、
滑稽な面もあるのですが、
興味を惹かれ、
いつかは現存している富士塚に行って見たいと思っていました。

一年前にここ品川神社を訪れたのは偶然でした。
富士塚の存在はもちろん、
どのような謂れがあり、
どのような神社なのか全く知りませんでしたが、
北品川辺りの旧東海道を訪ねてみようかというのが切っ掛けで、
この神社へ私を導いたのです。
思い掛けない富士塚との出会い、
この富士塚を見ることが出来た事は嬉しかったのですが、
その導きの力も感じています。


品川神社にある富士塚の高さは、
十メートルほど、
今日の写真はその登山道から撮りました。
何ということの無い写真です。
今ではこの写真をどのように撮ったのか記憶がありませんが、
恐らく石碑のようなものの間から望む背景のビルの、
その形が富士山の山頂の形を連想させ、
ビルの白い壁面があたかも白い雪のように見え、
石碑の前にある葉が具合よく配置されていたので、
この富士塚に於いて、
自分の富士山を見つけたその姿を撮りました。


長々と富士塚について書きましたが、
この富士塚を説明するような写真は撮っていないので、
皆様にこの場所を写真でご紹介することはできません。
私的写真散歩故、
どうかご容赦下さい。












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