山寺 [旅景]
山寺 その八 「下山」
五大堂から奥の院を訪れ、
いよいよ下山です。
太陽は山陰へと傾き、
写真を撮るには微妙な光となりました。
〔01〕
山を下りる階段だろうか、
地獄の底へ降りていく階段かもしれない。
〔02〕
光が失われていきます。
〔03〕
繋ぎとめる物は失われていました。
〔04〕
枯葉一葉。
失われていく光の中、
輝いていました。
〔05〕
鈍く輝く苔。
〔06〕
夜景を見るような感覚。
〔07〕
光を研ぎ澄ます。
〔08〕
植物の生命力は強い。
〔09〕
十月十九日(土) 撮影
先ほどまで多く居た観光客も,
気が付くとほとんど無くなりました。
人気が少なくなると辺りは静かになり、
光の減退と、
冷ややかな空気に、
心も寂しくなっていきました。
下山して山門を再び潜れば、
ここ山寺との別れの時が近付いていることを感じ取ります。