旅先 [旅景]
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五月十二日（土） 撮影
五月、
二歳の誕生日を迎え間もない娘を連れ、
妻の実家へ帰省のため東京へ行きました。
その帰省先で早起きをして自分の時間を作ることを思い付き、
ほとんど予備知識がないまま、
そして目的もなく旧東海道を歩くため、
東京二日目の朝、
北品川に行きました。
一応京浜急行の「北品川」から「鮫洲」辺りまで歩こうという、
漠然とした計画を前夜布団の中で考えてはいましたが、
早朝から当てのない散歩、
頭の中に入れた地図は、
街道を外れずに歩けば迷うことのみ。
こうしたときにスマートフォンなどあれば便利だとは思うが、
現実にその場にはないので、
こうしたときは自分の感覚を頼りに歩くしかありません。
街道を歩き始めると、
街道から路地を伝った先にある寺院を発見、
普段地元でも神社仏閣を巡り写真を撮っているので、
とりあえずその寺院を訪れました。
そこで思いついたのが、
この先いくつの寺院があるか分からないが、
一ヶ寺で一枚の写真を撮る事を思いつきました。
そう思い歩いていると幸いに程なく二つ目の寺院を見つけました。
正直言ってこうして初めて訪れる場所での撮影は苦手で、
自分が気に入ることがない記録的な写真は普段撮らないので、
撮影に困る場面もありましたが、
この朝はこうした街道沿いの寺院巡りと決め込んだので、
自分を言い聞かせるように写真を撮りました。
結果、二時間ほどの神社仏閣巡りとなりました。
36枚という数多くの写真、
気に入った写真もあれば記録的な写真もありますが、
この朝思いついた散歩の記録です。
ブログの記事にする時には、
どこで撮ったのかその寺院仏閣の名を記するつもりで歩いていましたが、
観光案内地図なども手元になかったこともあり、
訪れた先をメモをする事を怠り、
デジタル写真に記録される撮影時間を読み解けば場所を特定できると安易に考え、
寺院に入る前に場所が分かる写真を一枚撮っておくという仕事などに思い至りませんでした。
けれども随分時間が経ってからブログ記事を仕立て始めると、
二台のカメラの時間設定がずれていたなどという思いもよらない現実に直面し、
何よりも自分の記憶が乏しく、
いくら地図と撮影時間を見比べても何処で撮ったか分からないというお粗末な結果となりました。
そのような訳で寺院名を記することを止め、
普段はほぼ撮影順に並べている写真も、
多少見やすくするため順序を入れ替えてあります。
撮影時の企画からいくらか逸脱した写真ではありますが、
この朝の散歩の写真から何かしら感じて頂けると幸いです。
