余韻 [歩景]
〔01〕
酔い加減よろしく、
光と風が心地よく、
歩みも楽しくなります。
〔02〕
小さな神社、
鳥居の紙垂が風に揺れています。
〔03〕
傾き掛けた夕陽に、
拝殿の板戸が染められ、
注連縄や紙垂の影を落とします。
〔04〕
遅く咲く八重桜の濃い色合いは桜の名残、
その余韻を楽しみます。
〔05〕
逆光に花びらの輪郭は縁取られます。
〔06〕
藪の中に咲く花は地味ですが、
そちらに目を惹かれます。
〔07〕
釈迦の手のひらに落ちたよな花びら。
〔08〕
光の動きが空へ目を引きつけます。
〔09〕
畑の中に目を惹かれます。
〔10〕
空の変化は早く、
常に気になります。
〔11〕
少しあるけばやはり畑のこの色が気になります。
〔12〕
竹藪の平坦な光の中に浮かび上がります。
〔13〕
傾き掛けた夕陽。
〔14〕
その力強い光に背中を染められ帰ります。
五月五日(土) 撮影
ビールを飲んでの休憩後、
撮影散歩の続きです。
通い慣れた散歩道、
別段写真に撮るような場所はないのですが、
何かしら被写体を見つけては気ままに写真を撮りました。
その日の気分で目先が変わることもあり、
小さな発見もあります。
その小さな発見が楽しいもので、
散歩は飽きることがありません。