織物 [空景]
〔01〕
〔02〕
七月十二日(火) 撮影
三ヶ月近く前の写真。
この頃は仕事と暑さで疲労困憊、
夏と仕事を乗り切ることが出来るかどうか不安な日々を送っていました。
夕暮れにこうした儚い色の空を眺めると、
一層不安が募り、
心が沈み込んでいくのでした。
写真など撮りに出掛ける時間もなく、
日曜日に早起きをして撮影や散歩に出掛ける気力も失っていた頃、
それでも辛うじて自宅の窓から眺め、
時にはその空に心惹かれ自宅の周りを歩き空の写真を撮っていました。
この後ぼブログ記事はしばらくこうした写真が続きます。
空の写真が続くということは大抵仕事が忙しく、
写真など撮っている暇がないというこを表します。
また、空の写真を撮ることで、
その時々の感情がその色に現れるよな気がします。
ですから空の写真を撮る毎に、
その時の心の色に染まった一本の糸を手に入れるといいうことで、
空の写真を撮り集めることはその糸で一枚の布を織り込んでいく、
この頃に撮り集めた空の写真を眺めているとそのような想いに至りました。
空の写真に限らず、
どのような境遇や状態であっても、
シャッターを押すだけで自分が記録されていきます。
私にとって写真を撮るという行為は日記を書くことと同じで、
言葉を書き綴るのは不得手なので、
こうして写真を撮り続け「自分」という一枚の布を織り、
どのような布が出来上がるのかを見届けたいと思います。