終雪 [冬景]
〔01〕
先ほどまで青一色だった雪肌が、
薄らと紅色を纏い始めました。
〔02〕
畑の畝、
その起伏を柔らかく、
そしていくらか温かみのある色の雪で包んでいます。
〔03〕
横からの光は雪肌の陰影を作ります。
在り来たりな田んぼの起伏の表情を豊かにします。
〔04〕
雪解けの水溜りにもうっすらと雪が残りってました。
その水溜りが輝く位置を求めて歩きます。
〔05〕
暗雲に切れ間が出来ました。
蒼いまま暮れ行くと思われましたが、、
見納めの雪を劇的に印象深い光景に仕立てました。
〔06〕
見上げれば、
夕暮れの空に浮かび上がる枝の影。
〔07〕
雲は流れ空の表情は刻々と変化します。
〔08〕
その空の動きに合わせ、
空と枝の重なり具合を探ります。
〔09〕
空と枝、
その陰影が織りなす光景、
刻々と変化する様は見ていて飽きることがありません。
〔10〕
光の動きは早く、
空は暮れていきます。
〔11〕
雪の感触を踏みしめて歩きます。
また来る冬まで忘れることの無いように。
〔12〕
この足跡は雪への想い。
再び出会う雪の積もる冬まで続いて行きます。
三月二十七日(日) 撮影
いよいよ雪との別離です。
季節はもうすぐそこまで春がやってきている、
三月も終わりの景色です。
この冬綴ってきた「冬景」、
雪景色の写真も今日の記事で終わります。
途中休んだり、
他の記事を挟んでしまい、
最終回の記事は入梅時期となってしまいました。
実際の冬よりも長きに渡り、
「冬景」にお付き合いいただきありがとうございます。
この翌日には雪は消えてしまい、
春の訪れを処々に見ることが出来ました。
仕事も一段落を向かえようやく写真を撮りに出掛ける余裕も出来ました。
出掛けるといっても自宅から数キロで、
撮る写真はいつもと変わらず、
繰り返し同じ被写体を追い続けています。、
次回記事からその写真を記事にしていきます。
随分季節は遅れますが、
お付き合いのほどよろしくお願いします。