記憶 [雑景]
この冬は雪が多かったと言われますが、
ここ数年の物差しで測ったならばそうも言えるのでしょうが、
この土地の長い歴史という物差して測るならば、
決して多い雪とは言えないでしょう。
そんな雪の中、
夜遅い帰宅に自宅で撮った写真、
僅か十数分の通勤時間であっても、
車の中は暖房が効いて、
車体の雪は良く融けていますが、
置き去りにされた車の屋根には七十センチほどの雪が積もっていました。
あの雪に埋もれた日から約二ヶ月、
三月も上旬となれば、
あれほど悩まされた雪も消えてしまえば、
微かに残るのは雪の記憶、
すっかり忘れている雪の記憶だけ。
この冬は雪が多かったので、
ブログの記事に雪の写真を添えれば、
きっとそれなりの反響はあったと思われるが、
仕事の都合で写真など撮る心のゆとりを失ってしまいました。
そうした仕事の達成感を得たものの、
その反動による脱力感に苛まれ、
なかなかかつての私生活に戻ることが出来ません。
もう少し時間が必要なようです。