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佐渡 [旅景]





 佐渡紀行   その二十一 (終回)




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〔01〕


 深き心象を刻み込んだ佐渡を離れます。
 夕暮れの光の中、
 波の背を一つ越える度に、
 色濃い影の佐渡島が小さくなっていきます。












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〔02〕


 輝く海面をただ見つめ、
 旅の余韻に浸ります。












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〔03〕


 かもめが船の後を追います。
 











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〔04〕


 心地よい旅の疲労、
 潮風で流します。












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〔05〕


 夕陽を遮る雲。
 













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〔06〕


 夕暮れのデッキを吹き渡る風が冷たくなります。












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〔07〕


 もう随分岸を離れましたが、
 船上の客が与える餌を追い、
 まだ鴎は船を離れません。












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〔08〕


 旅の往きには、
 気掛かりなこともありましたが、
 船が陸から離れると気も紛れ、
 これから始まる旅を思うと心弾み、
 波の色は美しく目に止まりますが、
 夕暮れの帰路に見る波は、
 ただ冷たく、
 寂しい色に見えました。



    *



 長いこと我が「佐渡紀行」にお付き合いいただきありがとうございます。
 かなり間の空いた更新にも関わらず、
 更新の度にご訪問いただいた方には特にお礼申し上げます。

 今日は佐渡への旅から三ヶ月となりました。、
 「佐渡紀行」を始めてから既に二ヶ月、
 今日はこの旅の事情を少しだけお話します。

 実はこの佐渡への旅は、
 私的な一人旅ではなく、
 私が所属する仕事関係の団体が、
 佐渡支部との交流会を行うことになり、
 その交流会で訪れた旅だったのです。
 我が支部は十一名、
 佐渡支部の方も約十名と、
 総勢二十名が共に佐渡を巡る旅でした。
 佐渡支部の方々の手厚い準備ともてなしで、
 一般の観光とは違う味わい深い旅となりました。

 この交流会では一部補助金を受けている関係上、
 写真を添えたレポートを後日提出する必要がありました。
 私はその写真係を担当していましたので、
 必要な記録写真やスナップ写真を撮りながら、
 私的な写真も撮るという状況で、
 好きな写真撮影ですがかなり疲れました。
 私的な写真は普段中々写真を撮る時間が無いので、
 こうした機会に存分に撮ろうという思いもあり、
 公私合わせて一千枚の写真を撮りました。
 フィルム時代ではこれほど多くの写真を撮ることは費用的に困難でしたが、
 デジタルカメラのおかげでたくさんの写真を撮る事が出来、
 充実した写真時間を得ることができました。

 失敗談を一つ。
 実は二日目の朝に散歩に出掛け港の写真を撮った時、
 強風下の海を見るために防波堤の上に登り、
 潮吹き付ける中で写真を撮りました。
 その時カメラはしっかりと潮を浴びていました。
 レンズに潮が付着しているという思いがこのとき働かず、 
 逆光気味の場面では微妙にハレーションが掛かるなと感じる程度でした。
 さすがにカメラ本体は宿に戻ってからよく絞った濡れタオルで拭き取りましたが、
 レンズが汚れているということに気づいていませんでした。
 おかげで二日目にコンパクト機で撮った写真は鮮明な写りではありません。
 帰宅してパソコン画面で写真を見て、
 レンズが汚れていたことに初めて気が付き愕然としました。
 写真を初めて三十年近くになるのに、
 レンズの汚れに気づかないとは情けないと思うと同時に、
 やはり心に隙があったのだとしきりに反省しています。
 


    *



 さて、次回からは連載ではなく、
 単発記事で更新していきたいと思います。
 佐渡旅行の後、
 これといった写真を撮っていないので、
 自宅周辺で撮ったありきたりな写真をお送りする予定です。










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