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訪秋 [寺景]





 越後高田 「浄興寺」にて




A 浄興寺 01.JPG
〔01〕


日陰の紅葉は控えめな色。
駆け足で過ぎ去る秋を、
少しだけ楽しむことが出来ました。












A 浄興寺 02.JPG
〔02〕


古いガラスに、
朝陽が写り込みます。
ガラス表面の凹凸で、
写り込む景色が歪み、
どうという事のない景色に味わいを添えます。












A 浄興寺 05.JPG
〔03〕


親鸞聖人の霊廟前に添えられた献花。
二つの大きな火器に、
花が絶えたことがありません。












A 浄興寺 06.JPG
〔04〕


日陰の弱い光、
繊細な花の色具合。












A 浄興寺 08.JPG
〔05〕


仏花に馴染む光と色。












A 浄興寺 09.JPG
〔06〕


拝堂は四面全てがガラス戸。
どの面からも光が差し込み、
どの面からも向こうの景色を見ることができます。












A 浄興寺 10.JPG
〔07〕


こうした造りの拝堂は、
光の移ろいと、
光りの具合により、
刻々と景色が変化していきます。












A 浄興寺 11.JPG
〔08〕


何度も拝堂の周りを歩き、
様々な景色を探します。












A 浄興寺 12.JPG
〔09〕


古いガラスの歪みが、
映り込む様々な景色や光を、
思いもよらぬ形を作り出します。












A 浄興寺 17.JPG
〔10〕


強くなりつつ朝陽に誘われ、
本堂に向かいます。

太陽の軌道の低い季節は、
建物の奥まで長い時間、
光が差し込みます












A 浄興寺 15.JPG
〔11〕


秋の太陽は光が柔らい。












A 浄興寺 14.JPG
〔12〕


深く差し込む光に、
簡素な斗供も、
その形が浮かび上がります。












B 浄興寺 07.JPG
〔13〕


障子戸の木板の板目が、
地面や床に反射する光に輝きます。












B 浄興寺 05.JPG
〔14〕


建物の隙間から漏れる光に、
浮かび上がる丸柱の木目。












D 浄興寺 01.JPG
〔15〕


建物に反射する光が、
床板に映り込みます。












A 浄興寺 23.JPG
〔16〕


空間と光の共演。

光りと絡み合う建築物を堪能しました。












B 浄興寺 17.JPG
〔17〕


更に光を求め、
境内を歩き秋を探します。












B 浄興寺 14.JPG
〔18〕


苔を照らす光り。
緑色が浮かび上がります。












B 浄興寺 18.JPG
〔19〕


探光するひと時。












B 浄興寺 11.JPG
〔20〕


旅装束の足元にも、
秋の景色がありました。












B 浄興寺 19.JPG
〔21〕


足元になるこのコップも、
随分長い事ここに供えられてあり、
朝の光が差し込む時に訪れると、
いつも写真を撮ってしまいます。












B 浄興寺 20.JPG
〔22〕


杖を持つ手の衣にも、
光が差し込みます。












B 浄興寺 33.JPG〔23〕


左手に握りしめた数珠。
信仰の強い想い。











B 浄興寺 32.JPG
〔24〕


親鸞聖人の眼差し。












D 浄興寺 02.JPG
〔25〕


私のこの散歩、
これからどこへ旅立ちましょうか。












B 浄興寺 36.JPG
〔26〕


足元に、
枯れ落ちた秋を見つめます。












B 浄興寺 37.JPG
〔27〕


枯れない苔の緑に寄り添う秋の色。












B 浄興寺 38.JPG
〔28〕


再び拝堂に戻りました。
ガラス越しに拝堂の仏具と、
霊廟を見つめます。












B 浄興寺 41.JPG〔29〕


数珠の輝きも、
その光と姿が揺らぎます。












B 浄興寺 42.JPG〔30〕


献花に注ぐ光が強くなりました。
献花の印象も変化します。












B 浄興寺 43.JPG〔31〕


霊廟を守る木塀の彫刻。
立木の枝葉の影の中に浮かび上がります。












B 浄興寺 44.JPG〔32〕


霊廟の門、
唐破風に施された彫刻。












B 浄興寺 45.JPG
〔33〕


見る度にその細工に感心させられます。












B 浄興寺 48.JPG
〔34〕


けれども、
その立派な彫刻は雨ざらし、
このままでは朽ちてしまうのではないかと、
訪れる度に心配になります。












B 浄興寺 50.JPG〔35〕


拝堂から本堂へ渡る廊下の格子から漏れる光、
この朝の散歩で様々な光を見つけることが出来ました。












B 浄興寺 51.JPG
〔36〕


紅葉の色彩も、
しっかりとした色合いになりました。

少し温まった光に包まれ家路に着きました。



十一月十三日(日) 撮影



復帰後初めての撮影に出掛けた翌日、

朝から空は晴れていたので、
これまでに何度も撮影に出掛けている寺院へ行きました。

写真を撮影する目的半分、
張りつめた気持ちを解き放つための散歩が半分、
とにかく自分の私的な時間を楽しむため時間を持つことが、
真の目的ででしたから、
ここでも被写体はこれまでに撮影してきたものばかりです。

気の向くまま歩き、
光を探し、
そして、
光と戯れ、
緩やかに撮影してきました、

今日の写真はほとんど撮影順に並べました。
散歩に帯同していただく気分で写真を見て頂き、
光りの具合、
光りの移ろいによる微妙な光景の変化など、
何かしら感じて頂きながらご覧いただき、
散歩を楽しんで頂きたいと思います。












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コメント 8

そらへい

光りの中に浮かび上がってくる事象が
何かを語りかけてくるようですね。
ようやく見つけられた自分の時間
有意義に過ごされたようで何よりです。
by そらへい (2016-11-27 20:59) 

lamer

寂光さんの秋見つけたり。
by lamer (2016-11-27 22:33) 

馬爺

アートとして写されている仏閣のポイントがやはり違うのですね、同じ建築物も見方によって違う感じ方があるんですね。
by 馬爺 (2016-11-28 15:39) 

JUNKO

幽かな光を得て輝く被写体の美しさを余すところなくとらえていますね。ため息が出るほど美しいです。
by JUNKO (2016-11-28 16:21) 

藍

繊細な研ぎ澄まされた描写、美しく言葉が見つかりません。
繰り返し、鑑賞させて頂きます。
by (2016-11-29 09:54) 

engrid

ご一緒に、静かにめぐらさせていただきました
光に照らされた廊下の美しさ、板戸と
蜘蛛の糸かがやき
花の、神秘な美しさ
苔の、緑と
by engrid (2016-11-30 01:08) 

kohtyan

心象写真の素晴らしさを感じました。写真はアートですね。
by kohtyan (2016-11-30 21:49) 

lamer

こんな素晴らしい世界が在るんだ。
こんな感動の世界があるんだ。
それが寂光さんの世界なんだ。
寂光さんの心なんだ。
そう感じました。
by lamer (2016-12-02 21:56) 

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