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妻有 [心景]





 越後妻有 大地の芸術祭 2015 五日目




今年開催された「越後妻有 大地の芸術祭 2015」。
今年はしっかりと鑑賞しようと、
事前に購入したガイドブックを元に、
鑑賞したい作品を選択したところ、
五回は足を運ばないとその全てを鑑賞する事が出来ないと判明し、
開催二日目から夏の越後妻有へと足を運ぶこと五回目は、
九月十三日の日曜日の芸術祭最終日に出掛けました。




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この日最初に訪れたのは、
芸術祭の核となる十日町市の南隣、
信濃川を渡った旧川西町にある小さな一軒家でした。
ここには女性日本画家の作品が展示されています。












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〔02〕


障子に描かれた水紋。
柔らかな光に浮かび上がるその姿は、
とても爽やです。












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手を伸ばせば届くところにある自然物がモチーフとなっています。
その形や線から女性の感覚が伝わってきます。












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〔04〕


暗い家屋の奥に、
僅かに届く光。
屏風に描かれたが、
静かに浮かび上がります。












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〔05〕


田植え間もない水田でしょうか。
その苗の姿形がやさしく、美しく
そこを吹き渡る風が心地よく、
私の心の中を吹き抜けていきました。












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〔06〕


通路を挟んで床に置かれた作品は、
いずれも水面を描いたと思われます。
この空間を上手く取り入れた展示だと感心しました。












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〔07〕


その一方の水面は、
雨粒が落ちてできた水紋だと思いました。
水紋が交わる線の輝きに心惹かれました。












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〔08〕


女性特有の感覚。
優しさとか柔らかさを感じ取りました。
しっかりとした技術の下地と技法があり、
この芸術祭における現代アートと一線を画して、
正統な芸術作品でした。

古い家屋の空間を上手く使い、
様々な趣向による表現に、
私はすっかり魅了されてしました。

残念ながらこの画家は、
越後妻有で描く事を願いながらも、
一昨年、急逝しました。
画家の名は「田中 芳」、
越後妻有では卒業制作から晩年までの作品まで展示されていました。
ここ妻有里で初めて出会った画家の作品、
しっかりとした形で記憶に留めたいと、
会場で一冊の画集を手に入れ、
とても爽やかな気持ちでこの一軒家を後にしました。












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〔09〕


この日二つ目の作品も同じく、
旧川西町にある河岸段丘の坂道を登って行った先、
信濃川を望む高台にありました。












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〔10〕


竹で造られた作品がありました。
パターンを変形させる事で造形された通路。
出口の先には信濃川を望む展望が広がっています。












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〔11〕


子供が乗って遊ぶ事が出来るこのような午がたくさんありました。












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〔12〕


三つ目の作品はほど近いところにあるのですが、
一旦坂を下って、
再び坂を登って行きます。

こちらの作品は太陽の強い光を必要とする作品ですが、
残念ながらこの日は雨は降っていないものの、
薄曇りの空模様で、
影が出来るほどの陽差しは無く、
楽しみにしていた作品を鑑賞することが出来ませんでした。
この日は最終日ということで、
作家も現地に居て、
作品の説明をしていたのですが、
何せ夏の強い陽差しが無いので、
ビデオ使って説明をしていたのですが、
夏の光を得る事は出来ませんでした。












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〔13〕


この日四つ目の作品は、
信濃川を渡り、
十日町市の北東の山間にあります。
前回の芸術祭でも印象的だった作品が、
今回の芸術祭でも展示されることになり、
期待の高まる作品です。
前回同様、
このモグラが出迎えてくれました。











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〔14〕


「もぐらの館」。
嘗て小学校であった校舎全体を使ってアート作品が展示されています。












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〔15〕


「モグラ」が住んでいる土の中、
その土を題材にした作品が展示され、
学校が土の美術館と化しています。












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〔16〕


九組の作家、左官職人、写真家、陶芸家が土をテーマに、
様々な手法で表現をしています。












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〔17〕


それぞれの教室に、
様々な作品が展示されています。












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〔18〕


小さな方形に塗り焼かれた土。
作者の郷土と妻有の土を混ぜ合わせた土、
焼くときの温度の違いで様々な色に変化します。












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〔19〕


その色とひび割れの模様、
そして、縁取りの割れと欠けが、
様々な表情を生んでいます。












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〔20〕


土で造られた住居を模した中には、
その土で出来た建物の写真がありました。












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〔21〕


暗い空間の中に、
写真が浮かび上がるのは、
アフリカのマリにある、
日干しレンガを積み上げ、
土を塗られたモスクとのこと。
荒い土壁の隙間から漏れる光は、
まるで夜空の星のようです。












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〔22〕


作品は展示された教室だけではなく、
「モグラの散歩道」と名付けられた廊下も土に占領され、
床、壁、天井にも様々な物で覆われています。












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〔23〕


私にとっては、
こうした何気ない物体の存在が気になります。












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〔24〕


少し柔らかな光に浮かび上がる、
植物の線が気に入り、
何枚も写真を撮りました。












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〔25〕


このような波打つ布が廊下の天井を覆っていました。












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〔26〕


その先にある教室には、
糸を紡ぐときの糸巻き車がありました。
ここの床も植物に覆われていました。












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〔27〕


妻有の様々な草木で染められた布が巻き付けられていました。












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〔28〕


その布は様々な色に染められています。
その色の元はどのような植物だったのでしょうか。












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〔29〕


糸巻きが並び、
か細い骨格に布が巻かれた光景を覗き込みました。












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〔30〕


糸巻きの軸。
自然の中に於いてこのような金属は異質ですが、
その金属の輝きに心惹かれました。












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〔31〕


教室の片隅に、
一時の光が差し込んでいました。












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〔32〕


土の器に一握りの米粒。












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〔33〕


音楽室の床も植物で覆われ、
いくつかのオブジェがありました。












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〔34〕


ピアノの上に置かれた凹みのある球体。
それは球体の凹みなのか、
二つの物体の重なりなのか。












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〔35〕


別のオブジェ。
これは球体の凹み。












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〔36〕


ひび割れがあるので、
焼き物なのででしょうか。












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〔37〕


土の標本。
妻有、全国各地、そして世界の土が標本として展示されています。












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〔38〕


土の中には色々な痕跡があるようです。












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〔39〕


そこには様々な生体があったのでしょう。












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〔40〕


標本は土の断層。
地下をイメージした暗い部屋の中に、
それぞれに設えられた照明で標本が浮かび上がります。












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〔41〕


壁に垂れ落ちる土。
表現手法は多彩です。












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〔42〕


とにかく様々な作品がたくさん展示されています。












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〔43〕


自然光を利用した作品もあります。












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〔44〕


廊下のみならず、
階段室にも作品は展示されています。












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〔45〕


窓を黒い布で塞ぎ、
その布に透過する素材で造られた物体。












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〔46〕


透過する光に、
上手い具合にその質感が浮かび上がります。












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土の中に漏れる光でしょうか。
地中に居る感覚へと誘います。












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〔48〕


こちらでは、
冬に土に張った氷の質感を思い浮かべました。












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階段室の壁に投影されたプロジェクターの映像。
ちょっと室礼して自分の影を落として記念撮影しました。












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一通り作品を鑑賞して順路は体育館へ繋がっていました。
体育館の壁には、
小学生の作品が掲げられていました。
子供達の作品もしっかりと鑑賞しました。












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〔51〕

小学校付近の各集落の住戸数を表示する地図がありました。
過疎化に伴う
奥深い集落の減少数に、
学校周辺部の景色が思い浮かびます。












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この学校の体育館にも校歌の額がありました。
校歌にも地域の様子が浮かび上がります。












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ステージ膜に刺繍された校章は雪の結晶。
妻有は雪深い地域、
雪に埋もれたこの地を想い描きました。


この後、
一旦十日町市に行き昼食を摂り、
三つの作品を鑑賞しましたが写真は割愛します。












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〔54〕


この夏の芸術祭最終日も、
午後になると寂しくなります。
芸術祭の核となる十日町市を後にして、
いつもの帰路とは違う路を辿り、
初めて訪れるこちらもまた閉校した小学校に立ち寄りました。


ここは旧松代町にある旧奴奈川小学校。
ここは芸術祭の作品を展示させる為の空間としてだけでは無く、
地域の価値を実践的に学ぶ学校として生まれ変わっているとのこと。
閉校した学校が何だかの形で使われていく姿に、
少しだけ安堵します。

グラインドの片隅に、
校章をかたどった鉄筋コンクリート製の物体が建っていました。












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〔55〕


学校の昇降口を入った正面の壁には、
一面ベニヤ板が張られ、
そこに黒板の色を想い起こさせる緑色の塗装が施され、
そこに彫刻刀で妻有の山の姿が彫られていました。












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〔56〕


山の姿が一面に彫り込まれています。












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〔57〕


彫刻刀の様々な鑿跡が、
表情豊かに木々を現しています。












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〔58〕


木々の間から田圃を見る事ができます。












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〔59〕


近寄ってその鑿跡を見ると、
真っ直ぐ彫ったり、
曲げて彫ったりしていて、
その鑿跡の違いで表情豊かな画になっていることが分かります。












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〔60〕


その鑿跡に、
彫る人の息遣いを感じました。












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〔61〕


二階の教室。
南向きの窓に設えられた作品が展示されていました。












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〔62〕


素晴らしい発想。
上手い空間を創造していることに感嘆します。












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〔63〕


自分が芸術家でもないのですが、
この作品を見た瞬間、
何だか「やられた」と思いました。
空間構成のアイディアに、
学校にあった物を配置する演出の素晴らしさに、
この夏の芸術祭最後に大きな感動を得ました。












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〔64〕


この作品に魅了され、
たくさんの写真を撮りましたが、
冷静さを失ってしまい、
何処をどう撮って良いのか分からず、
ただ、ただ、シャッターを押しましたが、
上手く切り撮る事が出来ません。












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〔65〕


ガラスには表面加工が施され、
上手い具合に光が和らげられ、
物体の姿も柔らかく浮かび上がります。












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〔66〕


廊下を隔てた北側に面する教室の、
廊下との窓にも同じ手法の作品がありました。












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〔67〕


こちらは北側ということで、
強い自然光を得る事が出来ないため、
人工の光源により物体を浮かび上がらせています。












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〔68〕


こちらの部一体には液体が注がれていて、
その液体の姿が物体の姿と相まって浮かび上がります。












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〔69〕


こちらはガラスの凹凸模様がその映像に変化を与えています。












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〔70〕


透過するガラスに、
透過する物体を配置し、
液体がレンズの役割も果たし、
様々な表情を浮かび上がらせています。












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〔71〕


色の付いた物体もあり、
一様な色合いの中にその色が変化を与えます。












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不透過な物体もありました。












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〔73〕


曲面をすり抜けた光が、
影の輪郭に少しだけ漏れていました。












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〔74〕


別の部屋で出会った作品。
こちらは妻有で取れる作物を使っての作品でした。












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〔75〕


作物の実や種子を使っての作品です。












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〔76〕


細やかで、優しさを感じる作品が教室に展示されていました。












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〔77〕


こちらでは、
香港の中、高校生からの学生を受け入れ、
農業と触れる体験を行っているそうです。
香港は食糧自給率が低く、
これまで農業がほとんど進んできませんでしたが、
近年、農業の必要性を若い世代に浸透させようと、
香港の大学生が日本で農業と触れ合う機会を作ることで、
大学生がその必要性を知ることがあっても、
香港では大学生になってから進路を切り替えようと思っても、
制度上農業に進路を変えることが出来ず、
結果、農業に進路を取る若者が育たないため、
もっと若い世代から農業に触れさせようという試みを行っているそうです。
この夏も、香港の若者がここ妻有で、
日本の農業に触れ合った事を、
芸術祭が終わった後にしりました。












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〔78〕


片隅の教室に広がっていた世界。
夕暮れ近付く教室でのインスタレーション。
この不気味な世界に似合う自然光の演出の中で出会う事ができました。












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〔79〕


机や椅子が変形しています。












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〔80〕


椅子が歪み、
宙に浮いています。












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〔81〕


机が床に埋もれています。












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〔82〕


本も床に埋もれていました。












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〔83〕


残念ながら芸術祭最終日も、
昼頃から雨が降ってきてしまいました。
五回足を運んで天気が良かったのは最初の日だけで、
後の四回は全て雨に見舞われました。

夕方五時少し前。
芸術祭も終わる時間が迫ります。
ふと見た窓の外、
薄暗くなってきた集落に、
芸術祭会場の照明が窓硝子に映り浮かび上がっていました。












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〔84〕


窓を開けて外を見ると、
小さな池に雨が落ちていました。
この日最初に出会った、
画家の水紋を思い出しました。













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〔85〕

暮れゆく学校の側にある、
集落をしばらくぼんやりと眺めていました。

芸術祭が終わる喪失感、
暮れゆく雨模様の冷ややかな空気、
雨に見舞われた残念さ、
家から遠く離れた場所で向かえる夕暮れの寂しさなどが相まって、
歳甲斐もな感傷的な心になっていました。












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〔86〕


雨に濡れた芝生の色が心に染み入ります。

予定では、
この後、古い家屋一軒の内部を隅から隅まで彫刻刀で彫った作品、
「脱皮する家」を見に行く予定でしたが、
予定時間を超過してしまい、
この旧奴奈川小学校がこの芸術祭最後の鑑賞作品となってしまいました。
もう一度見たいと思っていた「脱皮する家」は、
宿泊所として残っているので、
いつかまた訪れる事が出来ます。
正直に言うと、
ここはガイドブックでは立ち寄る事が出来れば良いと思っていたのですが、
思い掛けず素晴らしい作品に出会う事ができたので、
立ち寄ったことに満足する事ができました。












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〔87〕


背景の山に流れる靄。

この芸術祭に撮った最後の写真です。




九月十三日(日) 撮影




この夏の「越後妻有 大地の芸術祭 2015」、
計画的に足を運ぶ事ができたので、
十分に堪能することが出来ました。

芸術祭に足を運ぶには、
車を使うので、
往復約150キロから200キロのガソリン代が必要ですが、
観賞用のパスポートは、
どの作品、会場も1回に鑑賞に限りますが、
1名分3、000円ですから、
これだけの作品を鑑賞して3,000円ですから、
入場料としては破格と言えるでしょう。
また、小学生以下は無料ですから、
子供を連れて鑑賞しても懐が痛むことが無く、
幼少の子供から現代アートに触れ、
何かしら感じ取る体験ができるので、
親としても好都合ですし、
現代アートを楽しむ底辺が増え、
いずれ作家が生まれる事を期待しての、
主催者側の取り計らいを歓迎します。

五日目の記事は二回に分けて仕立てようと思いましたが、
年内に更新する見込みが無くなったので、
大量の写真となりますが一つの記事にまとめました。
長い記事にお付き合い頂きありがとうございました。

さて、年内の記事更新もこれで終わりになりそうです。
今年一年、
特に後半は週に一度のブログ更新となってしまい、
一年における記事の数はこれまでで一番少なくなってしまったようです。
夏の終わりから秋にかけて、
記事にはしていない写真がたくさんあるのですが、
年明けからもまた新しい仕事に着任するため、
雪消えまでは写真を撮る機会が少なくなると思われるため、
新年からはその写真を小出しに記事にして行きたいと思います。

明日一日仕事に行って仕事納めです。
天皇誕生日と昨日の二日で家の大掃除もほぼ終わりました。
この年末は早めに家の用事を片付け、
外出もせず、
家族揃って家でゆっくりとする計画です。

私的な記録用の写真ブログに、
今年もたくさん方からご訪問頂き、
多くの方から稚拙な写真をご覧頂きました。
めいめいには申し上げる事が出来ませんが、
この場をお借りしてお礼申し上げます。
また、皆様方にとって新しい年が、
良い年になる事が出来ることをお祈りいたします。










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コメント 14

mitton

見応えのある写真、リポート、ありがとうございました!
見入っているうちに86の倒したゴールもアートのように感じました♪
あっ、78-82のアイディアは素晴らしいけど、個人的にはちょっと・・・(^^ゞ

今年も当ブログに遊びにきてくださいまして感謝いたします<(_ _)>
by mitton (2015-12-27 15:00) 

月夜のうずのしゅげ

目の前ではそう言うことは起こっていないのに
古びてゆく、ゆっくりした時間が感じられるような
木や竹や土、ガラス
水までも・・・
床に埋まったイスと本にびっくり
使っていない脳が刺激されますね
照らすあかりも漂っているよう
9・10・16・75は個人的には好みです

by 月夜のうずのしゅげ (2015-12-27 23:16) 

SILENT

凄い作品群に圧倒されますね。妻有の地を巡る寂光さんの目が何か羨ましくなりました。写真は自画像であるという想いがより強まりました。冒頭の田中 芳さんの作品、日本の土や風の優しさ厳しさを感じ、琳派という様式美を連想しました。すごい数々の感動ありがとう御座いました。
by SILENT (2015-12-29 05:31) 

テリー

沢山、作品が展示されていたのですね。
写真で見た感じでは、竹で、造られた造形美が、特に、印象的でした。
by テリー (2015-12-29 10:34) 

kohtyan

感動の芸術祭でしてね。
自然を生かした何気ない作品に、心を惹かれます。
by kohtyan (2015-12-29 15:00) 

スミッチ

実に様々な芸術作品が見れてよかったです。
体感する感じがいいですね。天気は残念でしたね。
今回は66~73のすりガラスがいいですね。
教室でのインスタレーションも面白いです。
by スミッチ (2015-12-29 22:33) 

寂光

「mitton」さん、
私も嘗て子供達が実際に使っていた机、椅子の形が歪む姿には心痛みますが、そのような感情を抱くことも芸術の意味があるのだと思います。けれども、本などが切断される姿は痛々しく私の心に染みました。

「月夜のうずのしゅげ」さん、
仰るとおり、この芸術祭では使っていない脳が刺激されます。
様々な感情を抱かせてくれるのもこの芸術祭ならではのこと、
自分でも手を動かして、何かしら形作る事をしてみたくなります。

「SILENT」さん、
田中 芳さんの作品との出会いは、
この芸術祭において最大の喜びでした。
なにしろ、作品が展示された空間に、
心地よい風が吹いていたと感じることができました。
残念ながら妻有から生まれる作品は無くなってしまいましたが、
私の心にはその作品と、妻有の家屋で感じ取った風の記憶は、
永遠に残る事と思います。

「テリー」さん、
たくさんの作品がある故、当然、好きになる作品、興味の湧かない作品はあると思います。ただ、その場所とか、意味などを解するには、それなりの知識と予習が必要なのですが、なかなかそこまで深く関わり合う事ができないのが残念です。竹で作られた作品は、高台の眺めの良いところにありました。夏の陽差しが照りつけた下で見たならばもう少し心は動いたと思うのですが、あまりにも平坦な光、そして雨上がりのぬかるんだ足元に、私の心は動きませんでした。

「kohtyan」さん、
自然との関わりが、この芸術祭では大きな意味を持ち、力強く、素晴らしい、そして意義深い作品が多く生まれてきます。そして、何より、芸術祭を通して、作家、鑑賞者と現地に住む人々との関わり合いが生まれていてことに、この芸術祭の素晴らしさを感じ取っています。

「スミッチ」さん、
自分の足で移動して、作品と触れ合い、体感する事が、この芸術祭における醍醐味だと思います。自分のアプローチの仕方で、作品との関係性が違ってきます。私は今年、計画的に5回訪れた訳ですが、時間的には不十分だった感じています。そして、何より、もう少しガイドブックを深く読み込まなければならないと反省しています。








by 寂光 (2015-12-30 06:11) 

(。・_・。)2k

今年一年ありがとうございました
良い年をお迎え下さい
来年も宜しくお願い致します(^^)

by (。・_・。)2k (2015-12-30 10:41) 

lamer

年末のご挨拶が遅れ申訳ありません。
私は余り物事を知らない人でして・・・田中 芳(かおり)さんの
事は今日初めて知りました。
自然をモティーフにした作品に共感と感動を覚えました。
今年一年いろいろな記事に此方で会うことが出来て幸せでした。
2016年もよろしくお願いいたします。
by lamer (2015-12-30 21:43) 

gillman

一年間素敵な記事をありがとうございました。良いお年をお迎えください。
by gillman (2015-12-31 15:29) 

aya

今年も素敵なお写真たちを 有難うございました。
暖かいお正月になりそうですが、お風邪を召しませんように、
良いお年をお迎えください(^・^)
by aya (2015-12-31 20:34) 

icarus

今年も素晴らしい寂光ワールドの作品を堪能させていただきました。
ありがとうございました。
良いお年をお迎えください。
by icarus (2015-12-31 21:18) 

(。・_・。)2k

あけましておめでとうございます
本年もよろしくお願い致します(^^)

by (。・_・。)2k (2016-01-02 21:24) 

sig

あけましておめでとうございます。
いつも対象と正面から向き合う真摯なお姿と視線を感じ、それ自体が作品と呼べる優れた写真描写と記事に圧倒されております。
今年はどんな世界が広がるのでしょうか。
by sig (2016-01-03 11:47) 

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