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松本 [旅景]





 松本散策 その四




A 松本 35.JPG
〔01〕


翌日の朝、
松本の町を歩きました。

こうした散歩での撮影は、
最初に何を撮るか、
シャッターを押す被写体に出会うかどうか、
様々な条件が絡み合い、
その後の撮影に影響します。

松本で早朝散歩、
この日は「墨筆」の看板から撮影が始まりました。












A 松本 36.JPG
〔02〕


この小さな神社は以前に撮影した所。
この日は気持ちが動かず、
この一枚を撮影して失礼しました。












A 松本 37.JPG
〔03〕


ちょっと洒落た店のショーウィンドーに、
自分の姿をさり気なく映しました。












A 松本 38.JPG
〔04〕


ここも訪れる度に撮影する場所。
横丁と言っても極短な通りに僅か数件の店があるだけ。
あるいても数十歩。
松本に立ち寄ったなら必ず歩く横丁です。












A 松本 40.JPG
〔05〕


横町の入り口にある看板。
「ファミリーパブ」とはいったいどのような店なのか。
「ファミリー割烹」もよくわからない。
謎の多い場所だが、
その謎を解くには朝ではなく夜に来なければなりません。












A 松本 41.JPG
〔06〕


素敵な敷石。
右、左と辿って歩けば、
足取りも軽やかになります。












A 松本 42.JPG
〔07〕


普段はこうした写真を撮らないのだけれど、
何となく撮って見ました。












A 松本 43.JPG
〔08〕


緩やかな登り坂の道。
古い外灯がこうした通りの景観の風情を醸し出しています。
外灯もLEDランプになりシェードも小さくなった昨今。
やがてこうした外灯のある景色も見ることが出来なくなるのでしょう。












A 松本 44.JPG
〔09〕


この先の、
昨日歩いて気になった場所を目指し歩きます。












A 松本 45.JPG
〔10〕


手入れのされていない、
朽ちかけている小さな御堂。
荒れているその建物を覆う蔦の色艶は、
建物とは正反対に生き生きとしています。
それはまるで、建物の生気を吸い取っているようでもあります。











A 松本 46.JPG
〔11〕


朽ちたお堂の向かいにある寺院の山門に立つ石像の仁王像。












A 松本 47.JPG
〔12〕


山門が無く、
覆いが無いので石造なのでしょうか。
仁王像は木造が一般的で、
その方が好みですが、
異質な像に興味を惹かれました。












A 松本 48.JPG
〔13〕


対なのでもう一体。












A 松本 50.JPG
〔14〕


寺院の小さな池の水面を覆う植物でしょうか。
異様な色合いに見入りました。












A 松本 51.JPG
〔15〕


何だか上手く色が出ません。












A 松本 52.JPG
〔16〕


たくさん撮りました。
けれども、
ここでは思うような写真を撮る事が出来ませんでした。












B 松本 01.JPG
〔17〕


この日は薄い曇天で、
生憎光りの状態が良くなく、
私に取ってはあまり気乗りのしない撮影となっていましたが、
ようやく朝陽が差し込んできました。












B 松本 02.JPG
〔18〕


朝陽が横から差し込み、
色々な物が光り輝き浮き立つ光景を撮影できるかと喜びましたが、
残念ながらこの後は期待したほどの強い光にはなりませんでした。












A 松本 53.JPG
〔19〕


ホテルから随分遠くまで歩いて来ましたが、
心の赴くまま歩きました。












A 松本 54.JPG
〔20〕


様々な物を見ながら歩き続けます。
撮影すべき光景に出合えず、
少々消沈しています。












A 松本 56.JPG
〔21〕


ようやく昨日見付けた、
気になる水路のある辺りに辿り着きました。
きれいな水が水路を勢いよく流れていきます。
水の流れる町というものは良いものです。
僅かに聞こえる水の音が耳を心地よく届きます。












A 松本 55.JPG
〔22〕


その水の流れを覗き込みます。
花びらが水路の縁にしがみ付く様に、
流されまいと溜まっていました。












A 松本 57.JPG
〔23〕


水路は所々で道路を横断します。
そのようなヶ所では、
土管の中を通り抜けてきた水が、
ゴボゴボと音を立てて土管の先から吐き出されていました。
写真でその音を表現したかったのですが、
私が持ち合わせた技術ではそれは叶いませんでした。












A 松本 58.JPG
〔24〕


海のない長野県にある「ふぐ」料理の店。
こうした興味のある看板や、
その店先には辿り着きますが、
その店に立ち寄ることはまずない、
それが朝の散歩です。



    *



此処でホテルへ戻らなければならない時間になっていたことに気付き、
慌てて道を引き返します。
この後は急ぎ足での撮影となってしまいました。
それでも最短の道をたどるのではなく、
何かと出会いを期待して脇道に逸れながら歩きます。












A 松本 59.JPG
〔25〕


取り扱う商品を書き並べた看板。
デザインされず、
絵や写真に頼らず、
日本の文字で書かれた看板、
こうした看板もやがて無くなってしまうのでしょう。












A 松本 60.JPG
〔26〕


看板の漢字四文字。
看板の上に添えられた見たことのない文字をデザインしたマーク。
桁数の少ない電話番号。
店内に取り込んである暖簾。
朝早くから店先の戸は開いていますが、
当然まだ営業していないので、
気になる餅を買い求めることは出来ません。
これは朝の散歩での残念なところです。












A 松本 61.JPG
〔27〕


露出を過度に切り詰めて。












A 松本 62.JPG
〔28〕


このように平坦な朝の光が均一に行き渡っています。












A 松本 63.JPG
〔29〕


素敵な額に彫り込んだ社名の文字。
此処も勝手知った場所で、
何度も歩いている場所。
これまで気に留める場所ではなかったのですが、
この日は注連縄と額に心を惹かれました。



五月三十一日(日) 撮影



松本での散歩の全様です。
写真としては好みの写真を撮ることが出来ませんでしたが、
宿泊先の土地では、
こうして早朝の町を歩き、
町が動き出す前の、
静かな町をそっと見て歩くことが好きです。
日中では出会うことの出来ない場面、
そこから感じ取る町の姿や気配、
宿泊するからこそ得ることの出来る楽しみであります。











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katakiyo

なぞめいた横丁魅力感じます。
by katakiyo (2015-08-02 21:18) 

JUNKO

一緒に松本の街を散策させていただいた思いです。たくさん見せていただきました。
by JUNKO (2015-08-02 22:30) 

ぼんぼちぼちぼち

魅力溢れる横丁でやすね。
松本、行ってみたくなりやした(◎o◎)b
by ぼんぼちぼちぼち (2015-08-04 15:28) 

寂光

皆様、
ありがとうございます。
by 寂光 (2015-08-04 22:00) 

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