酔足 [酔景]
先週の土曜日、
二年前に一緒に仕事をした仲間と飲みました。
私としては珍しく二駅先の町で飲み、
ローカル線の終電は十時半少し前、
その終電車に乗り最寄駅まで帰り、
自宅まで素面で二十分の道を一人歩いて帰ります。
〔01〕
今し方この駅に降り立ったが、
既に乗ってきた電車のテールランプは見えなかった。
〔02〕
振り返ればそのレールは闇に繋がっているばかり、
本当のこの先から電車に乗って来たのだろうか。
〔03〕
千鳥足。
側溝にかけられた鉄板の歪のほうがまだしっかりしている。
〔04〕
何を撮ろうとしたのか自分でも分からない。
何を撮ったのかも思い出すことが出来ない。
〔05〕
冬の雨上がりは寒く、
ただ早く家に帰りたいと思い歩いた事だけは覚えている。
〔06〕
けれども時々立ち止まって水溜まりなど眺めてみる。
〔07〕
この足跡の人は千鳥足では無いな。
*
翌日曜は出勤のため深酒はできませんでしたが、
いろいろと話に花が咲き気持ちよく酔いました。
素面で歩けば二十分の道のりを、
千鳥足で写真を撮りながらの帰還で三十分を超えました。
冬の雨上がりの空気は冷たく、
家に着くころには少し酔いも覚め、
翌日まで酒が残ることはありませんでした。
今にして思えば、
この夜の寒さで風邪を引いたのかもしれない、
仲間と飲んだ余韻と悪い後味が残る飲み会となってしまいました。
酔っている時に写真を撮ったことがないので
自分ならどんな写真になるのか想像してみましたが
全く思い浮かびませんでした。寂光さんが撮られた写真を見て
私も機会があれば撮ってみたいなと思いました。
by yoriko (2010-12-25 22:26)
その道やレールの先、ここそこに深い闇が存在し、どこまでも続いていくような、どこか夢の隙間を歩いているような、そんな感じを受けました。白黒の写真がとても好きなので、寂光さんの写真を見れてとても嬉しいです^ ^
by makomaco (2010-12-26 00:27)
おはようございます。
お大事にしてください。
by BPノスタルジックカーショー (2010-12-26 05:31)
最後の1枚、いいね。高田らしくて。
風邪はすっかり治りましたか?引き続き、くれぐれもお大事に。
by ベアトラック (2010-12-26 07:14)
モノクロ―ムな世界にキリトリ
されたのには・・何かあるのかも知れませんね。
by zak (2010-12-26 16:45)
千鳥足で一層味わい深い写真に、部屋の明かりにハンガーが映し出されたカットに感服。
by katakiyo (2010-12-26 17:25)
これはストーリーとしてかなり興味深く拝見しました。
泥酔ではない、ほろ酔い加減がポイントでしょうか。
by mincer* (2010-12-26 23:28)
帰り道、無意識に写真を撮れるような状況、、、
きっと楽しいお酒だったんでしょうね!
風邪をひいてしまったのは、残念ですが、
ま、それは別モノでしょ。
by cjlewis (2010-12-27 11:14)
酔ってふらふらになりながらも撮り続けるカメラマン魂!
敬服します。
by 海を渡る (2010-12-27 12:28)