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序章 [寺景]





信州 飯山  秋の寺歩き  その一




十一月二十日 土曜日、
所用あり長野駅まで行きました。
用事を済ませた後は自由の身になります。
久し振りに地元を離れ一人で行動出来る時間を得ましたので、
まっすぐ帰宅せず少し道草をして帰る事にしました。
その道草の目的は秋の寺巡り、
場所は新潟県境も近い北信の町「飯山」です。

秋晴れの下心を弾ませ車を走らせます。
明るい空の色に心も軽やか、
途中、林檎畑の中を走れば林檎のほのかな香りも漂ってきます。

思惑より十五分ほど遅れて目当ての駐車場に無事到着。
散策コースのすぐ近くの駐車場に車を停め、
すぐさま秋の寺歩きに向かいます。




飯山01.jpg



   一、  曹洞宗 「常福寺」


飯山での寺巡り、
まず迎えてくれたのはこの大黒様でした。
この日最初の被写体となったのは何とこのベニヤに描かれたこの大黒様でした。
大黒様が座するのは突き当りの本堂の前、
手前の山門はまるで額縁よろしく深く影を落としていました。
大黒様は久しぶりに飯山を訪れた私を歓迎するように感じてなりません。
そう感ずると居ても立ってもおれず、
階段を登るのももどかしくそのお姿を写真に納めました。


こちらのお寺の山門裏手横には大きな銀杏の木が立っています。
この日銀杏は既に葉を落とし始めていましたが、
まだ十分に黄色い葉を大きく纏っていました。
手始めにこの銀杏の木を写真に撮ろうと思いましたが、
その黄色溢れる大きな銀杏に圧倒されこの秋も写真に納めることが出来ませんでした。
やはり紅葉は苦手意識を取り払うことができません。
これほど条件が整う幸運な場面でも冷静に対峙して写真に撮ることができません。


ここ飯山には千曲川に面した小高い山の中腹に、
二つの神社と九ヶ寺が一キロほどの短い間に並び建っています。
そこに建つ社寺を結ぶように細い道が敷かれ、
その道を辿ればその社寺を容易に観光客も巡り歩くことができます。
JR飯山駅隣の観光案内所で寺巡りの朱印帳を購入し、
朱印を集めて届けると極楽浄土行きの記念カードを手に入れることが出来ます。
また、七福神を祀った社寺が点在し七福神巡りもできます。

程よい起伏の小道を歩き寺を巡るのが楽しいここ飯山、
撮影のために訪れたのはこれが四度目、
太陽の軌道と時間の関係を知っているため、
この日の時間を考慮して辿る順序を自然に組み立て歩き出しました。



    *



今回新たな記事の構成を試みることにしました。
これまでは一回の撮影で多く写真を撮った場合には、
ある程度まとめて一つの記事に仕立ててきましたが、
今回は一つの記事での写真は一枚か数枚に限定してまとめ、
その分小気味よく更新していきたいと思います。
目標は毎日の更新、
皆様方も私の散歩を体感していただけるようにしたいと思います。
間延びした記事になってしまう嫌な予感もありますが、
しばらくの間この飯山での寺巡りの散歩にお付き合い下さい。













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コメント 4

zak

1枚の写真で寂光さんの世界を語ってください。
そして私個人的にはのんびりと・・しかし
少しだけ気に留めながら・・寂光色の奏でる世界を
小さな私の世界で眺めたいと思います。

私はかなり撮影においてもマイナス補正にて撮影します。
そんな拘りと寂光色の拘りが重なり合えば光栄ですし・・
カメラ、写真にまだまだ数年の若輩者の私に
何かの影響を与えて下さい。

大変失礼致しました。
by zak (2010-11-27 21:28) 

寂光

zakさん、ありがとうございます。
これは新たな試みです。
今回のシリーズではこれまでとは少し違った手法で記事に仕立てたいと思いました。
毎日更新の予定ですが、記事はしっかりと作り込むつもりでおります。手は抜きません。
何か新しい形で何かを感じて頂きたい、
そうした思いでこのシリーズは取り組んでいきたいと思います。
by 寂光 (2010-11-27 22:15) 

BPノスタルジックカーショー

おはようございます。

飯山はお寺の街、仏壇の街ですね。
良く通るですが・・・
イナリ食堂でラーメンと餃子を食べるくらいで街を散策したことがありません。

by BPノスタルジックカーショー (2010-11-28 05:16) 

aya

長く続けていると ちょっとマンネリ化してしまうこと ありますね。
手法を変えるのもいいかもですね、毎日更新って凄いなぁ・・・
新しい記事を楽しみにしています(^-^)V
恵比寿様がとてもにこやかで ホッとします。
by aya (2010-11-28 14:30) 

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