帰路 [酔景]
一週間ほど前のとある日、
仕事の関係者から声が掛り、
久しぶりに夜の盛り場へ繰り出しました。
美味い肴に好物のビールを飲み楽しみました。
気心の知れた仲間との飲み会でその一時を楽しく過ごし、
皆満足してそれぞれの家路に着きましたが、
私にはもう一つの楽しみがありました。
幸いにもその日は天気がよく、
秋の夜風もさほど冷えてはおらず、
酔い覚ましには心地よい空気の中歩いて帰ります。
普通に歩けば二十五分ほど掛かる道程を、
夜の暗闇の中で写真を撮りながらゆっくりと、
四十分ほど掛けて歩いて帰りました。
現在写真を撮りに出掛けるのは日曜朝の散歩程度、
撮影のために遠くへ出掛ける事が出来ないので、
こうした撮影も私にとっては貴重な時間で、
楽しい時間でもあります。
〔01〕
自転車たちの寝床。
〔02〕
囁くような会話も途切れ、
夜の静寂。
〔03〕
家路を急ぐ理由などない。
したがって腰を落ち着け踏切のど真ん中で写真を撮る。
〔04〕
ここは「寺町」、
文字通り寺がたくさんあり、
嫌でも寺の前を通る。
〔05〕
いつもなら通り過ぎる路傍に視線を落とす。
〔06〕
そして見上げる。
〔07〕
暗闇の中に一台の車に目をつけ。
〔08〕
その屋根の夜露に秋を知る。
〔09〕
明るい場所、
〔10〕
電燈の下に現れる。
〔11〕
整然と、
静粛に、
〔12〕
夜は更け、
〔13〕
それぞれの夜、
それぞれの眠り。
おはようございます。
今日は被りました！！
ほろ酔い加減で撮影三昧は最高です。
後のブレが心配ですがね。
by BPノスタルジックカーショー (2010-10-18 07:16)
こういうひとときって、
本当に楽しいというか、わくわくするというか、、、
> 家路を急ぐ理由などない。
> したがって腰を落ち着け踏切のど真ん中で写真を撮る。
すごくよくわかります。（笑）
なんだか身構えたところがない、
気になる、撮りたいという素直な気持ちあふれるお写真ばかりで、
私も、とてもよい気分にさせていただきました。
ありがとうございます！
by cjlewis (2010-10-18 11:06)
またまた寂光さんらしい見事なトーン☆でございます！
by お茶屋 (2010-10-18 11:15)
ありのままを
気持ちのままモノクロームに
閉じ込めた寂光さんの写真が連続しておりますね・・
by zak (2010-10-18 18:13)
美味しいお酒の後の写真撮影
さぞかし楽しい一時だったでしょうね。
by でいぶさん (2010-10-18 18:47)
童心に帰ったような楽しい気分だったのでしょうね。
by katakiyo (2010-10-18 19:42)
私の場合、気の合う友人と飲むと写真を撮れないくらい
酩酊してしまいます。（笑）
by nd502 (2010-10-18 20:31)
モノクロ写真って、リアルですね！
昔はモノクロばかりだったんですが。
これからもよろしくお願いします。
by 海を渡る (2010-10-18 22:32)
眠りについた景色が、明かりを誘うようですね。＾＾）
by NsHome (2010-10-19 00:24)
夜撮りは収穫が多いですよね。
by icarus (2010-10-19 00:32)
いい写真だねぇ。勉強になります。
by ベアトラック (2010-10-19 08:11)
モノクロ写真で、夜の静寂感を感じます。
名調子の語りがいいですね。
by kohtyan (2010-10-19 11:07)
あの夜露にはこういうストーリーがあったんですね？しかし道路標識の裏まで被写体にしてしまうその視点！参りました！
by kuni (2010-10-19 20:21)
少し酔っているのも いいですね！
素面のときと違った 感覚ってありますね。
これだったら家路も楽し～です♪
by aya (2010-10-19 21:12)
カチカチカチ・・・という古時計の音がきこえてきそうです。
独特の色合いがそう感じさせるのでしょうか。
いつも素敵な写真ですね。
by サチ (2010-10-20 12:04)
大胆なモノトーンの作品たち！
文章とピッ足し合っていて傑作です。
by akihiro-s (2010-10-20 17:19)
こんばんは
通勤の道でも明るいときと
こうして眠る頃の様子は
全く見せる顔が違うのでしょうね。
身近な一つ一つの光景が主人公の
ように、しっかり存在をアピールしている
かのようです。
車の上の夜露で秋を感じる寂光さんの
観察眼もお心も繊細ですね～
時間を気にせず、のんびり被写体に向かう
寂光さんのお姿が見えるかのようです。
by スマイル (2010-10-20 19:41)
長崎は坂の町なので、駐輪場の風景が珍しく思います。
人気のない夜の街は昼間とは違った世界だと感じます。
by Sting (2010-10-21 01:35)