佐渡 [旅景]
佐渡紀行 その六
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航路半ば、
海の色は濃藍色、
沖に出ればその色は深まり、
明度も沈み込んでいきます。
船が描き出す波頭は白く浮き立ち、
繰り返し同じように見えても、
決して同じ形ではない波紋を、
同じ周期で作り出します。
船尾から浮かび上がる白波は、
一旦濃藍色からエメラルドグリーンに姿を変え、
海面に浮き上がると砕け散り更に白色に変色します。
こうした波を甲板の手摺りに頬杖して、
少し冷えてきた潮風を苦にもせず、
飽きることなくずっと眺めていました。
出発地直江津港から佐渡は小木港まで、
二時間四十分の船旅、
旅の始まりを堪能することが出来ました。
*
先の記事で皆様方から、
この海の色についてコメントを頂いたことはとてもうれしいことでした。
私もこの海の色の美しさに心捕らわれ、
数多くの写真を撮りました。
何度も何度も甲板の上に出ては、
こうして波の写真を撮りました。
佐渡紀行と題しましたが、
今回六回目の記事でまだ佐渡に上陸していません。
気を持たせているわけではないのですが、
久し振りにフェリーに乗船したこと、
また、久し振りに集中して写真を撮る環境に身を置いたことで、
気掛かりな事への関心も和らぎ、
往きの船上でたくさんの写真を撮ってしまいました。
正直この紀行としての記事をまとめることが出来るのかどうかわかりませんが、
写真だけはたくさん撮ってきたので、
皆様にも旅を感じていただけたならそれで満足することが出来ます。
次回はいよいよ佐渡の写真が登場します。
偏った佐渡の写真ではありますが、
佐渡の何かを感じ取って頂けると幸いです。
航跡って哀愁を感じる
by タン・ロン (2009-10-12 20:50)
遠くに見える島は 佐渡島? 方向的におかしいような・・・
うっすらと浮かんでいるのが 怖い感じです(>_<)
by aya (2009-10-12 21:46)
4枚目と8枚目がいいですね。
擦れていく過去の記憶のように消えゆく軌跡。
by nabepen! (2009-10-12 22:24)
写真なのに温度感を感じます。水の冷たさ?
by 広島ピアノ (2009-10-14 12:01)
初めまして、こういう視点もあったのか、と新鮮に見せていただきました。
by kuni (2009-10-16 13:50)
佐渡ということは日本海ですよね。海の荒々しさを感じます。
海も、何色といえない、深みがありますね。
by ます (2009-10-16 15:45)
時だとしたら、過去を感じるようなお写真ですね。
いろんな思いがよみがえってくるような・・・。
乗り越えてきた・・・そんなプラスな写真に私は感じます。
前記事にもご訪問ありがとうございました。
by サチ (2009-10-17 17:48)
見ていて飽きないんですよねぇ・・・、この光景!
いいなぁ、海の色、空模様。
by unicon (2009-10-17 19:31)
船が描き出す波頭だけで、
何かストーリを感じさせます。
正に、魅せられました^^
by 御心 (2009-10-17 21:50)