酔写

　酔写、
　飲んで帰る途中での楽しみは、
　デジカメとブログの産物。
　酔った勢いで写真を撮るなどということは、
　これまで思いも付くことの無かった行動。
　「酔写」という造語もここから生まれました。
　酔って撮った写真にコメントを付ける作業、
　やはり酒の力を借りて言葉を紡いでいます。








〔０１〕



　　「マンション」


　灯りの数だけそこに生活があります。
　今夜私は酔客、
　酔い加減が上手い具合にある内は、
　その灯りも程よい幅に収まります。










〔０２〕



　　「川面」


　マンションの灯りを映す川面に目を落とし、
　その川面を凝視します。
　流れの中で見せる瞬間毎の表情、　
　形のない記憶、
　水も、
　写し撮る装置も。
　










〔０３〕



　　「川底」


　光を十分に浴びた日中は、
　汚れた姿を晒すだけですが、
　光を失う夜には微かにネオンの光を映します。
　その光は川底までは通すことなく、
　計り知れないほど深く見えます。










〔０４〕



　　「鉄板」


　質感を表す為の光が僅かに残っていました。
　均一でない光、
　光を絞り、
　現れる形。










〔０５〕



　　「路」


　夜の光が描き出す、
　
　照らされる物達には、
　安らかな眠りはない。
　









〔０６〕


　
　　「花」


　夜中でもその色を失わず、
　仄暗い中でも主張する花。










〔０７〕



　　「賽銭箱」


　賽銭を入れ願うことも見あたらず、
　神の手を煩わす事もない。
　今夜もこうして飲み撮り歩くこと、
　それ以上何も求めず。










〔０８〕



　　「酔脚」


　この日それほど深い酔いではないが、、
　この写真が何処でどのように撮ったのか、
　まったく記憶の無い写真が一枚。
　酔脚、
　写真はふらついたけれど、
　今宵酔客の足取りは案外軽い。



　　　　*



　前二つの記事は仕事関係の会合に出掛ける途中で撮った写真、
　今日はその会合の帰り道で撮った写真です。
　ここしばらく外で飲む機会が多く、
　また、翌日に所用が有り
　この夜は深酒することが出来ず、
　自重して二次会は辞退しました。
　したがって歩いて帰る足取りも軽く、
　写真を撮りながら帰宅しました。



　　　　*



　今夜は少し頑張ってコメントを書きました。
　けれどももうこれが限界です。
　コメントの推敲など必要と思われますが、
　今夜はこれにて寝ます。
　明日は一泊で出張にでます。
　行き先は栃木県の日光付近、
　宿泊は鬼怒川温泉です。
　ゆっくり湯に浸かることなど出来ない出張ですが、
　温泉に入ることが出来るのは何よりの楽しみです。
　







　

コメント 17

寂光さんは、光の人ですね。
by kohtyan (2008-06-19 22:54) 

呑んだ帰りに写真を撮れるなんて、
楽しくのめたからですね。
by mimizu (2008-06-19 23:09) 

デジタルの抵抗感の無さは
写真という表現世界で、新たな地平を目指す・・・かもですな～。
by MINIPOLO (2008-06-19 23:15) 

「kohtyan 」さん、
木にも登りたくなるほどのコメントありがとうございます。
目指しているところを感じていただき光栄です。

「mimizu 」さん、
実はこの記事、
「mimizu 」に読んでいただけると良いなと思っていました。
この日、酒の量を押さえたので、
その分写真を撮に十分な思考と体力を残していました。
二次会に行けなかったのは少々寂しかったのですが、
こうした写真を撮りながらの帰宅はとても楽しかったです。

by 寂光 (2008-06-19 23:18) 

「MINIPOLO 」さん、
今夜も飲んでいるので、
後ほどしっかりとお言葉について考えてみます。
デジカメとフィルム、
同じ所を目指してはいけないのかもしれませんが、
私の場合、全く同じ手法で撮っているようです。
それほど起用ではない私です。
by 寂光 (2008-06-19 23:21) 

おはようございます。

飲んでもカメラは離しません！！
エライ！！ですね。

by BPノスタルジックカーショー (2008-06-20 06:17) 

おもしろいですね～＾＾
臨場感があり撮っているときの状況や
気持ちが伝わってくるようです
by ちーず (2008-06-20 07:09) 

飲んでもカメラ離さず☆
すばらしいです♪
by お茶屋 (2008-06-20 09:32) 

いつ何時でも撮影できるデジタルには無限の撮影チャンスがあるということですね。
まあ、常日頃カメラは持ち歩いているにもかかわらず、シャッターチャンスを外しておる私でありますが．．．．
by marcy (2008-06-20 15:07) 

なんだか、一緒に飲んで帰っているような錯覚に陥りました。

by 赤か毛 (2008-06-20 15:55) 

酔いに委せて撮り歩く「酔写」
たまにはこういう撮り方も良いですね。


by でいぶさん (2008-06-20 22:07) 

酔写、面白い表現ですね、私もやってみよう!
覚えていない絵があるのが楽しいですね、その時はきっと　ピンときたんでしょうね(^^)v
by aya (2008-06-21 00:30) 

私も酔って写真をよく撮ります（笑）
でも素面のときと違う写真が撮れるので楽しいです！＾＾
中にはこれは何だ?　何を撮ったんだ？っというのも有りますがね（笑）
by johnny (2008-06-21 12:14) 

お酒を飲んでも、撮ることは忘れていないなんて！
光の具合がいいですねぇ。
お仕事とのことですが、鬼怒川温泉、いいですねぇ。
私も行きたい・・・。
by unicon (2008-06-21 20:41) 

仕事でヒートアップやフリーズした頭をクールダウンさせるのに
「撮り帰り」が結構効いてると実感するこのごろです。
by gaucho (2008-06-23 01:44) 

闇の中の光は、やはり、ほっとせずにはいられない。。。
お酒と夜。知らない自分がまた、見つかる。
by mee (2008-06-23 17:23) 

酔っているからなのか、写真は絞っていても、心は開放気味なのかも知れませんね。
この手の写真達も、私はとても好きです。
by SAKANAKANE (2008-06-24 00:20)